「長期インターンって実際どうなんだろう?」
最近では、就活の成功やキャリア形成のために長期インターンに参加する学生が増えてきました。でも一方で、「やった方がいいとは聞くけど、自分に合うのか分からない」「メリットだけじゃなく、デメリットもちゃんと知っておきたい」と悩む声も多く聞かれます。
この記事では、長期インターンに参加することで得られる8つのメリットと、注意しておくべき4つのデメリットを、実際の学生の声や経験に基づいて詳しく紹介します。
また、学生の成長にこだわるIntern Streetが、どんな視点で企業を選び、どうやってマッチングを支援しているのかも解説。
「やるべきかどうか迷っている」「始める前にちゃんと理解しておきたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
▼目次
マーケティング、セールス、広報・PR、事業開発・BizDevなどのポジションに就いて、実践的に経験を積めるのが長期インターンです。そのためその職種の専門的なスキルを極めることができます。
特に長期インターンの場合、マーケティング・セールスでの募集が多いのですが、このポジションは「顧客にモノ・サービスを買ってもらう」という本質的な作業を繰り返します。ですので、早いうちからビジネスの核となるスキル・経験を身につけられます。
✅専門的なスキルの例
(マーケの場合)
・Google Analytics、Search Consoleなどマーケツールを用いて、数値ベースで施策を進める能力
・クリエイティブのデザイン力、キャッチコピー制作能力
・広告の運用能力
(セールスの場合)
・見込み顧客を発掘する能力
・顧客のニーズを端的、かつ的確に捉え、それに寄り添った提案を出す能力
・売上目標を立てて、その達成に向けて行動を考える能力
長期インターンを通じてビジネスに触れ続けていると、ビジネス的なものの見方、考え方が得られます。特に企業のマネタイズやビジネスモデル、商品・サービスの強み/弱みみたいな部分に自然と目がいくようになります。
たとえば、あるサービスのUI変更や価格改定を見て、「なぜ今この判断をしたのか」「裏側にどんなKPIがあるのか」と自然に思考するようになります。
また、広告やSNS施策を見て、「狙っているターゲット像」「競合との差別化ポイント」が見えてくることもあります。
こうしたビジネス目線は、就活のGDやインターンジョブではもちろん、社会人になってからの情報感度や企画力のベースになる極めて重要な力です。
このような思考は、座学ではなく、リアルな事業に関わって数字・現場・顧客の反応を経験する中でしか育ちません。
長期インターンで上流工程から下流工程までを一気通貫で担う経験ができると、ビジネスの全体像がつかめるようになります。
企画・実行・改善といった一連の流れを自分の手で動かすことで、「自分の仕事が事業のどこに影響しているか」「何が成果につながったのか」という因果関係を理解できるようになり、部分的な作業経験では得られない俯瞰的な思考が養われます。
また、業務の一部だけでなく結果まで責任を持ってやりきることで、成果に対する当事者意識が身につき、自走力が鍛えられます。
加えて自分の業務のどこを工夫すれば売上が最大化されるか、という目線が常に働くので、端的に昇給・出世できる可能性が高まります。
多くの学生が悩む問いに「やりたいことが分からない」というものがあります。その原因は、自分の中に判断材料となる経験が無いことによる部分が多いです。
人は、自分の過去の体験や見聞きした情報をもとに「将来やってみたいこと」を決めています。つまり、選択肢の質も数も、自分が動いた範囲に比例するということです。
長期インターンは、自分の意思次第で業務を広くも深くも掘り下げることができる環境です。裁量のある現場で、自分で考えて行動した体験は、将来の選択において大きな「材料」になります。
しかも大学生は、社会人よりも機動力があり、時間の使い方にも柔軟性があります。長期インターンを複数社で経験しながら、「こういう働き方は合う」「これは違った」と、自分の感覚を手触りとして蓄積していけるのも大きな強みです。
「学生時代に頑張ったこと」を問われる就活で、社会人に伝わりやすいビジネス経験に基づいたガクチカを語れるようになります。
たとえばどのような目標を立てて、どのようなアプローチで頑張ったか。そしてどんな結果を出して、そこからどのような改善点を得たかなど、いわゆるPDCAをビジネスケースにあわせて説明することができます。
そうしたエピソードは、面接官にとっても「ビジネス的に実力ある学生」として印象に残りやすいです。
長期インターンの現場には、「今の自分をもっと成長させたい」「ビジネスを知りたい」という価値観を持った学生が集まっています。
同じような目線・目標を持った仲間と出会えることは、それ自体が大きな財産です。
実際、「あの人の行動を見て、自分も変わろうと思えた」「周囲に引っ張られるように背伸びできた」という声は少なくありません。
長期インターンには大学の枠を越えたコミュニティ、年齢を超えた先輩との出会い、そして自分も刺激を与える側にまわる体験が詰まっています。
これらは、長期インターンだからこそ得られる成長の土壌です。
「なんとなく成長したい」「漠然と活躍したい」と思っていても、「どういう状態が“活躍している”って言えるんだろう?」と問われて答えに詰まる人は多くいます。
それは、自分にとっての“活躍の基準”となるロールモデルが見えていないからです。
特にIntern Streetで紹介する長期インターン先の多くは、急成長中もしくは急成長直前の企業で、そこには勢いのある中堅・若手社員が揃っています。
例えば、20代で事業を牽引していたり、営業からCS・企画まで一気通貫で担っていたりする「すごい大人」がすぐ隣にいます。
そんな人の働き方、考え方、立ち振る舞いを間近で見られる環境に身を置くことで、「こういう人みたいになりたい」「自分もこうありたい」という行動指針が自然と立ち上がってくるのです。
また長期インターンをやっていると、こうしたロールモデルから、直接フィードバックを日常的に受けられます。これもメリットです。
就活もキャリアも、ある意味では「情報戦」です。
そして、本当に価値ある情報ほど、ネットには出回らず、特定の人脈や界隈にしか共有されないことが多いのが現実です。
長期インターンを通じて、実際のビジネス現場に身を置くことで、その業界や隣接する領域、同規模・同フェーズの企業が今どう動いているか、何に注目しているかといった、体感ベースの一次情報がどんどん入ってくるようになります。
これは、就活における企業選びや志望動機作りだけでなく、キャリア選択の判断軸や、将来的な転職・起業の起点としても非常に重要な武器になります。
長期インターンはその性質上、週3日20時間以上の勤務を半年以上続ける必要があります。そのため大学の勉強、サークル、留学、資格勉強との両立が難しくなります。
この点で、既にやりたいこと・やるべきことが明確になっていて、かつその過程で長期インターンが不要な場合は、わざわざする必要は無いと思います。
例えば、大学の運動部でがっつりレギュラーを張っていたり、研究の道を究めていたりしている場合は、むしろ長期インターンが足を引っ張ってしまうこともあります。
ですので自分のやりたいこと、目的と照らし合わせてやる/やらないを判断してください。
上記の内容と重なる部分もありますが、大学生のうちにしかできない、まとまった時間を要する挑戦ができなくなるというデメリットも存在します。
たとえば、バックパックでの世界一周やリゾートバイトのように、長期間にわたって場所を移動しながら行う体験は、長期インターンと並行して取り組むことはほぼ不可能です。
また、大学で友人とゆっくり話したり、ふらっと遊びに出かけたりといった、“ゆとりある学生生活”を送ることも難しくなる可能性があります。
長期インターン生として1つの会社にコミットしていると、その環境に集中してしまうがあまり、かえって出会える社会人の幅が狭まってしまう可能性があります。
長期インターンをしていると、「私は社内で社会人と会ってるからいいや」といって、無意識のうちにOB・OG訪問や企業説明会・座談会といった活動の優先順位を下げてしまうことがあります。そうすると結果的には本来会えていたはずの人に会えなくなってしまうわけです。
特にベンチャー・スタートアップで長期インターンをしていると、そこでの出会いで満足してしまって、別の属性、例えば日系大手企業や官公庁の人たちと出会う機会が減る傾向があります。大学生のうちはとにかくいろいろな人と出会って話すのが重要ですから、この点は対策しておいた方が良いです。
最近では、首都圏を中心に長期インターンに参加する学生が増えています。そうした中には、自分の意思で始めた人もいれば、周囲に流されてなんとなく始めた人もいます。
明確な目的を持たず、惰性で長期インターンを始めてしまうと、かえって自分らしさや個性を損なってしまう可能性があります。
就活でのガクチカとしても他の学生と差別化できず、本来であれば挑戦できたはずの自分らしい活動に取り組めずに終わってしまい、自分だけの経験を得る機会を逃してしまうこともあり得ます。
ここまで長期インターンのメリット・デメリットを解説してきました。
長期インターンには多くのメリットがありますが、それがすべての学生にとってベストな選択肢というわけではありません。ここでは、長期インターンに向いている人の特徴を先述のメリットと併せていくつか紹介します。
「このまま大学生活を終えていいのだろうか」「将来やりたいことが分からない」と感じている人にとって、長期インターンは行動による自己分析の絶好の機会になります。
実際に働くことで、自分の得意・不得意、興味のあること、合う働き方などが見えてきます。これは机上の自己分析では得られない、リアルな肌感です。
ビジネスの現場で実際に成果を出した経験は、ESや面接でも強力なアピール材料になります。社会人にも伝わる「語れるガクチカ」があることで、自信を持って就活に臨むことができます。
また、マーケティングやセールスといった職種のスキルは、業界や業種を問わず活きる汎用性の高い武器です。
「大学生のうちに、将来につながる自己投資をしたい」と考えている人にとって、長期インターンは格好のフィールドです。現場でしか得られない実践的なスキルや視座を身につけることで、社会に出たときに確かな土台が築かれます。
特にベンチャー企業やスタートアップでは、社員とほぼ同じように0→1の仕事を任されることが多く、自分で考えて何かをうみだす経験を数多く詰めます。この0→1の経験は、市場価値を高める重要な要素ですので、早いうちから身につける癖を醸成しましょう。
長期インターンには、同じように「成長したい」「何かを掴みたい」と考える仲間が集まってきます。そうした環境に身を置くことで、自分の視野が広がり、成長のスピードも加速します。
また、Intern Streetで紹介する企業には、成長中のベンチャーや次世代を担う優秀な若手社員が多く、彼らをロールモデルとして目標設定がしやすくなります。
長期インターンには多くのメリットがありますが、それを最大限享受するためには長期インターンへの向き合い方を工夫する必要があります。ここでは、メリットを最大限活かすために意識すべきポイントを紹介します。
長期インターンをなんとなく始めてしまうと、なんとなく終わってしまいます。
日々それなりにタスクをこなすので、なんとなくやった感・頑張った感は味わえるのですが、振り返ってみると思ったようには成長できていないという場合が十分起こり得ます。
ですから「どんなスキルを身につけたいか」「どんな働き方を試してみたいか」「どんな自分になりたいか」など、自分なりの目的を最初に明確にしておきましょう。
その目的によって、選ぶ企業やポジション、働き方のスタイルが変わってきます。
長期インターンでの成長の質・量の八割は企業とその環境で決まるといっても過言ではありません。同じ職種、裁量であっても、その任せ方や重視するポイント(売上重視or利益率重視など)、チームの雰囲気(個人主義orチーム主義)などで、成長のベクトルと幅は大きく変わります。ですから自分の目的と、その企業が提供する環境がかみ合っているかをしっかり見極めましょう。そのためにも面談や面接でしっかり質問し、業務内容や期待される役割を確認しましょう。
また長期インターンとして入社してからも自分の目指す成長が実現できる環境を構築することにはこだわり続けた方が良いです。ただしその際には、クレクレ思考・taker思考になるのではなく、giver思考・自責思考で企業・自分ともにwin-winの関係を築くことを心がけてください。
長期インターンでは、手を挙げて意思を示せば、どんどん業務を任せてもらえるケースが多くあります。逆に言えば、受け身のままだと単調な作業しか経験できず、学びが少なくなる可能性もあります。
業務の背景や目的を理解しようとする姿勢、自分から「こうしたい」「もっとこうしてみたい」と提案する姿勢を持つことで、成長スピードが格段に上がります。
「どんな力がついたか」「もっと伸ばすべき点はどこか」「何が面白かったか/合わなかったか」を定期的に振り返りましょう。
この習慣が、やってみた経験を“深い学び”に変えてくれます。
また、ESや面接で語れるエピソードも、この振り返りがあることで格段に説得力を持つようになります。
最近では毎週上長との1on1を設定する企業が多いようです。この1on1にダラダラ参加するのではなく、メリハリをつけて参加することを強くおすすめします。
長期インターンの価値は、その中身によって大きく変わります。
同じ「インターン経験」でも、どんな企業で、どんなポジションで、どんな環境で働いたかによって、得られる学びや成長のスピードには圧倒的な差がつきます。
Intern Streetでは、単なる「インターンの紹介」ではなく、“成長”に本気でコミットする企業とのマッチングにこだわっています。
ここでは、私たちが「この企業なら学生が確実に成長できる」と考えるインターンの特徴を3つに分けてご紹介します。
Intern Streetが紹介する企業の多くは、学生にも事業の核となる業務を任せるカルチャーを持っています。
たとえば、以下のような流れを自分で考え、自分の手で動かすような経験ができます:
・新規施策の企画を考える
・上司に提案してGOをもらう
・実際に広告を出す/営業に行く/改善案を実行する
・数字を見て、次の打ち手を考える
この一連のプロセスを体験することで、「自分の仕事が売上にどう影響するか」を感覚的につかめるようになります。
それはまさに、事業を動かす視点を養うことに他なりません。
学生にとってインターンが成長の場になるかどうかは、現場からどれだけ質の高いフィードバックをもらえるかに大きく左右されます。
Intern Streetが紹介する企業では、学生だからこそ手厚く育てる文化が根付いています。
例えば、業務後に1on1で「今日の良かった点/改善点」をフィードバックしてくれたり、業務中の言動を見て「もっとこうしたら良くなる」と具体的にアドバイスをくれる社員がついてくれるケースが多くあります。
このようなフィードバックの中で自分を見つめ直し、成長を加速できるのが良いインターンの証です。
どれだけ頑張ったとしても、「なんとなくうまくいった」「なんとなく忙しかった」だけでは、成長実感も再現性も生まれません。
Intern Streetでは、学生に数字を見ながらPDCAを回す経験ができるポジションを積極的に紹介しています。
たとえば、
・「この施策で問い合わせが何件増えたか?」
・「自分が担当した顧客の受注率は何%だったか?」
・「自分の文章がSNSでどれだけ反響を呼んだか?」
といったように、自分の行動がどんな成果を生んだかを、定量的にふり返る文化がある企業です。
数字にこだわる癖がつくと、働き方にも説得力が生まれ、社会に出てからも非常に評価されやすいです。
上記の視点を踏まえて、現在Intern Streetでは以下の3つの長期インターン先をおすすめしています!
①【東証プライム上場】日本のAI開発大手企業での長期インターン|株式会社PKSHA Technology
PKSHA Technologyは日本のAI開発大手で、特に日系大手企業を中心に、受注開発型のAIソリューションとパッケージ型のAI SaaSを提供しています。
もともとAIの研究開発に強みを持ち、近年ではAI需要の高まりを受けて、ビジネスサイド(営業・マーケティング)にも力を入れています。
現在はセールス、事業開発で長期インターン生を募集しています。
②【コンサルティング業務】政治・行政や大手企業との共創を生み出す、社会課題解決事業のコンサルインターン|株式会社streams
streamsは事業を社会実装していく上で必要な、官民連携での政策づくりに取り組む独立系コンサルティングファームです。
過去には、主に過疎地域での交通手段確保にむけて、日本版ライドシェアの一部解禁・規制緩和に向けて、政策提言に関するアドバイザリー、自治体等とのアライアンス戦略の構築及び実施、 組織マネジメント、プロダクトのカスタマーサクセス等を実施してきました。
現在はリサーチ・コンサルティング職で長期インターン生を募集しています。
③博報堂で経験を積んだ共同創業者・新規事業を複数立ち上げた代表直下でのマーケティングインターン|株式会社Xmaker
Xmakerは日本の伝統的なものづくりや優れた技術、そしてそれらが生み出す「価値あるモノ」をマーケティングの力で残す、そして盛り上げることを目指すマーケティング企業です。
日本のアート業界や地域社会が育んできた文化的な価値を経済的価値として再定義し、そこに独自のマーケティングビジネスモデルをかけ合わせることで事業として成立・展開させています。
過去には丹後コシヒカリ米を原料としたライスミルクジェラートの製造・販売を行なう取り組みなどを行なってきました。
現在はマーケティングプランナー職で長期インターン生を募集しています。
企業詳細は上記企業名のリンクを押すことで見られます。ぜひ一度じっくりお読みいただけると、我々の考える良い長期インターンの世界観がご理解いただけると思います。
また自分の志望動機をもとに、エージェントに相談して、自分に合った企業を紹介してもらうのも有効です。
Intern Streetでは毎日「長期インターン面談」を実施し、専属のエージェントが長期インターン探しをお手伝いしています。
Intern Streetの強み
・サービス開始から9年目、これまでの長期インターンの成功・失敗例をもとに、最適な意思決定を提案
・得たいガクチカベースで長期インターンをご紹介します
・スタートアップ業界に精通した担当者が、業界・企業の実態をお伝え
・自分のやりたいこと・参加したい長期インターンの条件を改めて明確にします