「長期インターンってよく聞くけど、アルバイトと何が違うの?」
「周りの友達が長期インターンをおすすめしてくるけど、実際どうなの?」
こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。この記事では、長期インターンとアルバイトの違いを、メリット・デメリットを含めて徹底解説します!
よく「どうせ働くなら、長期インターンの方がスキルも経験も積めて良い」という考え方を耳にします。Intern Streetとしては、この考え方に概ね賛成です。
一方で、長期インターンとアルバイトの特徴をしっかり把握してから意思決定を下さないと「思ったのと違う」とがっかりしてしまいかねません。
是非この記事を読んで、長期インターンとアルバイトの特徴の違いを把握し、自分に合った働き方を考えてください。
▼目次
長期インターンとアルバイトは「働いてお給料をもらう」という基本的な構造は同じです。実際、長期インターンは一部の場合を除いて雇用契約上「アルバイト契約」を結ぶことになります。
一方で比較してみると大きく異なる部分がたくさんあります。この記事では以下の6つの軸で比較してみます。
長期インターンでは一般的に週3日20時間以上、6ヶ月以上のコミットメントが求められます。
勤務できる時間は、社会人同様に、平日の昼間(午前9時~午後7時の間)であることが多いです。
一方で、アルバイトは雇用先との調整を前提に、自分の働きたいペースで働けることが多いです。また勤務可能時間も平日の日中に限らず、早朝・夕方・夜、土日祝などさまざまな時間で働けます。
最近では、スキマ時間や空き時間にもアルバイトとして働けるようになっています。
長期インターンでは、主にビジネス職(セールス、マーケティング、事業開発・BizDev、コンサルティング)に携わることになります。一部経験者を対象にエンジニア職やデザイナー職といった専門職での募集もありますが、ほとんどの場合、先述のビジネス職に携わります。
長期インターン生の立場は、正社員と概ね同じです。正社員同様に目標となる数字(KPI)が割り当てられ、その遂行のために社員と同様の裁量・権限が与えられます。
【長期インターンで挑戦できるポジション】
長期インターンで挑戦できるポジションについては以下の記事で詳しく解説しています。
長期インターンでは「成果」に対して、アルバイトでは「働いた時間」に対して給料を支払うという考え方が一般的です。
長期インターンの場合、スタート時給の相場は1,200円~1,300円程度となっており、出した成果に応じて昇給があります。
アルバイトの場合、スタート時給は企業によってさまざまで、累積の勤務時間に応じて昇給させるケースが多いです。
なお長期インターンの場合、企業によっては書籍購入費用や研修・学習支援費用が出ることがあります。
アルバイトの場合は、勤める企業のサービスの無料券(賄いなども含む)や割引券、別途福利厚生が出ることがあります。
交通費支給、税金制度、社会保険制度については両者の間に大きな違いはありません。
長期インターンは書類選考と複数回の面接があります。企業によっては課題提出が求められることもあります。選考に1〜2ヶ月程度かかる他、選考通過率は非常に低いです。
「初めて応募した長期インターンの選考はほとんど落選する」と考えた方が、実態に即しているかもしれません。
一方でアルバイトは概ね1回の面接で採用されることが多く、また選考通過率も高いです。そのため比較的短期間で仕事を始めることができます。
一般に長期インターンはビジネスの実務経験や実践的なスキルを実践を通じて身につけることを前提・主な目的としています。
これに対し、アルバイトではスキルや経験を身につけてもらうことはあまり想定されていません。そのため得られるスキル・経験の質と量に関しては、長期インターンの方が圧倒的に優れていると言えます。
もっともアルバイト・長期インターンともに得られるスキル・経験はあります。
実際、アルバイトでも接客スキルや特定の業務に関する専門技術は身につけられます。しかし多くの場合、その業務がビジネス工程の下流に位置しているため個人へのスキル・経験の還元は少なく、またどの企業・仕事でも得られるスキルは似通ってきます。
一方で長期インターンの場合はビジネス工程の上流を経験するため、個人へのスキル・経験の還元は大きく、ビジネスマナーやロジカルシンキングなどビジネスに普遍的なスキルや経験、そしてセールスやマーケティング、事業開発などその業務に固有の専門スキルを積むことが可能です。
長期インターンは、企業によっては社員同等、あるいは事業責任者クラスとして事業の中核を担う活躍を期待されるケースが多いです。
「最初はマニュアルに沿って業務を進めてほしいが、どんどんマニュアルを超えて成果を出して欲しい」「必要であれば随時マニュアルを変えてほしい」といった感じで、自走して成果を出すことが求められています。
一方、アルバイトはマニュアルに沿った業務を確実にこなすことを求められ、それ以上の自主的な行動は想定されていない場合が多いです。「あくまでマニュアル通りにやってほしい」「マニュアルは本社・社員で考えるから、アルバイトはその通り動いてほしい」といった感じで、指示通りに動いて成果を出すことが求められています。
ここまで長期インターンとアルバイトを比較してきました。ここからは長期インターンに焦点をあててメリットを紹介していきます。
長期インターンをする最大のメリットは、実践を通じてビジネススキル・経験を身につけることができる点です。
そもそも長期インターンは「実務を通じて成長機会を提供する/受益する」という企業と学生のあいだでのwin-winの関係を前提としています。そのため、長期インターン生を採用する企業は積極的に実践・挑戦の機会を学生に提供し、スキル・経験の蓄積を後押ししています。
長期インターンで得られるスキルはさまざまです。その一部を以下列挙します。
長期インターン生として企業に入社すると、そこには年齢、経歴、立場・役職、専門とする分野が異なるさまざまな人が存在します。
小中高校および大学といった自分の属性の近い人しかいない環境から、さまざまな属性の人が集まる環境へ一気に移行するため、人脈、価値観、視座が大きく広がります。
また新しく出会った人を通じて、業界の動向や、ビジネスモデルの特徴、企業ごとの社風・業界内での評価といった外部からは得られない内部知見にも触れることができます。
さらに人と自分を照らし合わせて考えることで、自分の得意・不得意や好き・嫌いが見えてきたり、キャリアプランが見えてきたりします。
人を介した長期インターンのメリットについてはこちらも併せてお読みください。
『【コンサル就活の出口戦略】マッキンゼー出身起業家×BCG出身経営者: 彼らはどのようにファームを飛び出たか?』「情報を得られる体質に: 学生時代から始めるコンサル出口戦略」
この記事ではマッキンゼー出身の起業家・経営者二人が自身の経験を振り返って「もし学生に戻ったら何をするか?」という問いについて議論しています。その結果、人との付き合いを開拓して「情報を得やすい体質になるように動く」という結論に至りました。
長期インターンでの経験は、就活において高く評価されやすいという特徴もあります。
そもそも新卒の就活においては、その人のポテンシャルを測るために「主体性」「素直さ」「粘り強さ」の3つの要素が評価されます。
そのなかで長期インターンの経験は
①選考担当者が内容をイメージしやすいエピソードで努力を語れる
②主体的な行動を証明しやすい
③思考の柔軟性と学びの姿勢を具体的に示せる
④チームで大きな成果を出した経験を語れる
⑤成果に向けての粘り強い努力を、長期的な視点(6か月以上)で語れる
という特徴があります。
そのため長期インターンの経験は「主体性」「素直さ」「粘り強さ」を伝えやすく、かつ選考担当者に話を展開してもらいやすいというメリットがあると言えます。
ここまで長期インターンのメリットを述べてきましたが、もちろんデメリットもあります。
先述の通り、長期インターンをするには、週平日3日20時間、6か月以上のまとまった時間が必要となります。
そのため、大学・学業、また就活などとの両立に苦労することが多いです。
上記に関連して、学生時代にしかできない挑戦・経験ができなくなる可能性もあります。
特に留学や海外旅行など、特に数週間から数か月のまとまった時間を要する挑戦ができなくなることが考えられます。また友だちと過ごす、自分の遊びに使う時間が減る可能性もあります。
実践的な業務に携わるため、プレッシャーやストレスを感じることもあります。しかし、責任ある仕事を任されることは成長の証でもあり、乗り越えた先に大きな達成感があります。
多くの企業はインターン生一人に責任を押し付けるのではなく、チームで乗り越えることを望んでいます。積極的に先輩社員や他のインターン生を巻き込む「巻き込み力」を磨くことも大切です。
ここからはアルバイトのメリットを見ていきます。
アルバイトは、その性質上、慣れれば慣れるほど効率的に稼げます。一度マニュアルを覚えてしまえば、その先は特に苦労せずにお金を稼ぎますし、累積の労働時間が増えれば増えるほど時給も上がります。
また塾講師や家庭教師など専門職になれば時給2,500円、3,000円、、、と高い時給で働くこともできます。
「お金を稼ぐ」という目的のみに絞れば、アルバイトの方が効率的であると言えます。
同じ学生仲間で働いたり、リゾートバイトで楽しみながら稼いだりと、社会人になってからは得られない思い出が作れます。
特にリゾートバイトに関しては、「やって損した」という意見を聞いたことがないくらい、思い出として価値が高いです。
またアルバイトの場合、長期インターンと違って平日に休みを取りやすいので、みんなで出かけたりイベントを企画したりしやすいです。
働きたい時間を自分で決めることができ、かつ短期・単発の仕事も多いため、学業やプライベートとの両立がしやすく、自分のペースで働くことができます。
ここからはアルバイトのデメリットを見ていきます。
同じ作業を繰り返すことが多く、単純作業が中心です。新しいことを任される機会に乏しく、結果として成長機会が少ないことがあります。
就活でアピールできる経験が得にくいというデメリットがあります。アルバイトでは社員とアルバイトで仕事が区別されているため、責任のある仕事や難しい仕事を任されることは少ないです。
またアルバイトの業務はビジネス工程の下流に位置して構造的に似ているため、他の学生と差がつきにくいという実態もあります。
ここまで長期インターンとアルバイトのメリット・デメリットについて解説してきました。
ここまで読んで「長期インターンをやってみたい!」と思った方に、最後どのように長期インターンを始めればよいかを解説します。
多くの人はまず長期インターン求人が掲載されているサイトやサービスを利用します。こうしたサイト・サービスでは大量の選択肢のなかから自由度高く企業を選ぶことができるというメリットがあります。
一方、デメリットとしては、求人を探す手間がかかる、求人を出していない企業もある、どの求人が自分の目的に合っているか見極めるのが難しい、などが挙げられます。
知人を経由した完全個人同士の場合には、長期インターンを始める意向を固める前に「まずは話だけ聞きたい」という形でカジュアルな面談から始めたり、オフィス見学をしたりすることもでき、ハードル低く長期インターンのイメージをつかむことができます。
またリファラル採用のため信頼が高く、選考突破率が上がる傾向があります。
注意点としては、必ずしも自分に合った長期インターンを紹介してもらえるとは限らない、志望動機が曖昧なまま長期インターンが始まってしまうことも多い、などがあります。
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また長期インターンへの成長に強く貢献できる豊富な求人のみを取り扱っており、確実に成長できる環境を提供しています。
長期インターンとアルバイトでは、得られる経験やスキル、キャリア形成への影響に大きな違いがあります。アルバイトは効率的にお金を稼ぎやすく、シフトの融通も利きやすいというメリットがありますが、スキルアップやキャリア形成という点では長期インターンの方が圧倒的に有利です。
「働く」を通じて自己成長を目指したい学生にとって、長期インターンはあなたの可能性を広げる最高の機会です!長期インターンで得られる経験やスキル、人脈は、将来のキャリアに大きなプラスとなるでしょう。
なお長期インターンを探す際には、ぜひ以下の記事もお読みください。長期インターンを探す・始めるまでにすべきことが全て網羅されています。