「長期インターンって本当に意味あるの?」
「時間とエネルギーを使う価値があるのか疑問...」
このような疑問を持っている大学生は少なくありません。先輩や友人から「長期インターンは意味無いよ」「長期インターンはコスパ悪いよ」などと否定的な意見を聞いたことある方もいるかと思います。
実際、長期インターンはポイントを抑えて活用しないと意味ないものになってしまいます。しかし、きちんと準備することで有意義なものにできるのも事実です。
そこでこの記事では、長期インターンが「意味ない」と言われる本当の理由を分析し、どうすれば価値ある経験にできるのかを徹底解説します。
▼目次
長期インターンに参加したものの「意味がなかった」と感じる学生は少なくありません。その主な理由は以下の3つです。
長期インターンが意味ないと言われる最大の理由は、企業によってはインターン生に本格的なプロジェクトへの参加をさせず、アルバイトと同じようなサポート業務や雑務が中心になる場合があることです。
せっかく時間を割いて参加したのに、期待していたような実務経験が得られず、「何も得ることがなかった」と感じてしまうケースが少なくありません。
もともと長期インターンは「実務を通じて成長機会を提供する/受益する」という企業と学生のあいだでのwin-winの関係が前提となっています。
しかし、最近では残念ながら「長期インターン=安い賃金で社員レベルの仕事を任せられる」という解釈をとる企業も少なくありません。そうした企業では成長機会の提供が二の次になってしまいます。
長期インターンを始める目的が不明瞭であることも大きな問題です。
・就職活動のために行っておいた方が良さそうだから
・先輩や友達がみんな参加しているから
・アルバイトよりも給料が良さそうだから
このような「他人本意」で曖昧な理由で参加すると、アルバイトと比較して難易度の高い業務や責任の重さにストレスを感じ、「意味がない」という結論に至りやすくなります。
長期インターンの目的を考えるにあたって、なにをもって明瞭/曖昧を分けるか。基準の一つとして、長期インターンを通じて得たい成長の内容とその成長が欲しい理由を自分の体験・考えに基づいて自分の言葉で語れるか、というものがあります。
この自分だけの目的が無い状態で長期インターンを始めてしまうと、思っている以上に学ぶこと/学べることが無いため、意味ないと感じてしまいます。
最近では「長期インターンに参加すれば就活で有利になる」と思って長期インターンを始めたものの、実際に選考を受けるとそこまで評価されず、結果、長期インターンには意味が無かったと考える方も多いです。
「長期インターンに参加すれば就活が有利になる」という理屈それ自体は間違っていないのですが、その中には
・「長期インターンに参加して、自分のビジネス的視野を広げられれば、就活で有利になる」
・「長期インターンに参加して、その業界の知識や慣習を身につければ、就活で有利になる」
といったように、長期インターンで何かを得ることが前提になってきます。
このことを理解していないと、長期インターンには意味がないと感じてしまいます。
「長期インターンをやって損した」「長期インターンをしても意味が無かった」と考える人には、上記以外にもいくつかのパターンがあります。
パターン①企業のことをよく知らずに入社してしまう
パターン②業務内容と自分の能力が釣り合っていない
パターン③ダラダラと続けてしまっている
パターン①は特に先輩や友人、知り合いに誘われて長期インターンを始めた人に多いです。この場合「思ったのと違うな」となっても人付き合いを理由にやめられず、結果的にはもったいない時間の使い方になってしまいます。
パターン②は背伸びをするがあまり、自分の能力に見合わない難易度の長期インターンを始めた結果、メンタルをすり減らして崩れてしまうケースです。特に金融・コンサル志望の方に多いです。
パターン③は、その企業・業務で得られるスキル・経験を得つくしたのに惰性で続けてしまっているケースです。「惰性で続ける=成長機会を放棄する」という状態なので、長期インターンの仮面をかぶったアルバイトになってしまっています。
「居心地よく働きたい」という目的に変わっているのであればそれで良いのですが、成長環境を求めるのであれば、思い切って転職した方が良いです。
長期インターンは「明確に目的を設定し、目的意識を持って働く」ことができれば、必ず意味のあるものになります。
長期インターンに参加する主な目的としては、以下の3つが挙げられます:
・自分の適性を見極める(業界・職種・企業規模などの様々な観点から)
・専門的なスキルを身につける
・ビジネスコネクションを形成する
これらの目的を前提に、自分が得たいスキル・経験を自分なりに言語化・ストーリー化して、「長期インターンを通じて何を得たいのか」を明確にすることが重要です。
長期インターンの目的を整理する方法についてはこちらも記事も参考にしてください。
意味ある長期インターンにするためには、事前に企業に以下の内容を確認し、どのような業務に携われるのかを把握しておくことが重要です。:
・インターン生は具体的にどのような業務ができるのか
・どのようなプロジェクトにかかわる機会があるのか
・成長のためのフィードバック体制はあるのか
こうした質問はどのタイミングで企業に質問しても大丈夫です!
特に長期インターン選考を応募する前、面接時の逆質問のタイミングは質問する絶好のタイミングですから、ぜひ活用してください。
そのうえで、自分が長期インターンを通じて得たいものを積極的に企業側に伝えることも大切です。
・こういう業務に取り組んでみたいと考えている
・こういう人がいたらメンター/教育役としてつけてほしい
企業の担当者としても、こうした要望があるとより良い成長機会を準備しやすいですから積極的にしてください。
ただし要望が全て通るとは限りません。また企業に要望を出すだけではなく、自分もその企業の環境に合わせに行くことも大事です。ただの「クレクレ君」だと思われてしまうと採用されませんから、塩梅に注意してください。
長期インターンでは、「聞く姿勢」で臨み、主体的に意見を出すことが重要です。
長期インターンを通じて成長できるかは、長期インターン生自身の行動にかかっています。企業はあくまで機会を提供するだけで、その機会の使い方を決めるのは長期インターン生です。
ではどのようにすれば機会を最大限に活かせるか。結論、自分で積極的に動くことにつきます。
ここでいう動くとは
・壁にぶつかったときに自分で調べる/周りのひとに助けを求める
・フィードバックを求めて、次の行動に反映させる
・仕事を取りに良く、まだ顕在化していない仕事を見つけ出して手を付ける
といったように、とにかく自分にできることを探してやりつつ、自分のさらなる成長に向けて他人を巻き込むことです。
こちらについては以下の記事でも解説していますので、ぜひお読みください!
長期インターンが「意味ない」と言われる理由は、主に以下の3点です:
①十分な実務経験が得られないケースがある
②目的が不明確なまま参加してしまう
③就活での優位性を過大評価している
しかし、明確な目的を持ち、主体的に取り組むことで、長期インターンは非常に価値ある経験になります。
自分の適性を見極め、実践的なビジネススキルを身につけ、就活での差別化要素を獲得するためにも、ぜひ長期インターンにチャレンジしてみてください。
「長期インターンを経験して、今はなぜ長期インターンをやらないのかと思っているくらいです。大学生活の間にバイトを何個かやると思うのですが、その中の1つは長期インターンでいいのでは?」という先輩の言葉にもあるように、挑戦する価値は十分にあります。
一方で時間を投じるべき長期インターンをしっかり選び抜かなければ、意味ない長期インターンに時間を割いてしまうことになります。ですので長期インターンを探す際には、ぜひ専門のサポートを受けることをおすすめします。
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