長期インターン1年目の教科書(2: 研修編)

あなたの長期インターンの目的は何ですか?

多くの方は長期インターンの業務を通じてスキルや力をつけ、社会で活躍することを目指しているかと思います。

実際、長期インターンでの経験を通して学生時代に社会人としての力を身に付ける方は多いです。

しかし、同じ長期インターンを経験する方でも成長には差がつきます。それは、新卒数年で同期と同じ仕事をしているはずなのに、気づいたら大きな差がついてた…といった事と似ています。

この記事では、

・長期インターンに興味があり、探している方
・内定承諾をし、数日後から初勤務を控えている方
・いままさに長期インターン先で日々仕事に取り組んでいる方

上記の方に向けて、長期インターンを通して成長し活躍するために意識すべきポイントについて解説します。

ぜひ本記事を日々の仕事に活かしてみてください!

待っていても育成してもらえない。自分から動く

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企業は学校ではありません。

学校とは違い、待っていても仕事を教えてもらえません。育成してもらうためには、自分から動く必要があります。


自分から動く具体例

・自分から積極的に質問する。
・自分から積極的に先輩のやり方を真似する。
・自分から積極的にアドバイスを貰いに行く。
・自分から積極的に周囲を頼る。

自分から動く力は、自分から動けば動くほど磨かれます。

今までの人生であまり自分から動いてこなかった人にとっては難しく感じると思いますが、やればやるほど簡単になりますので、ぜひどんどん挑戦してみてください。

まずは「積極的に質問をする」事がおすすめです。

質問する際のコツとは?

とはいえ、いきなりは難しいと思うので質問するときのコツをお伝えします。

ずばり、「考えながら相手の話を聞く」ことです。

例えば次のように自問自答しながら相手の話を聞いてみてください。

「本当に自分は理解できているかな?」
「○○の場合はどうだろうか?」
「理屈は分かったけど、実際にやってみたらどんな壁にぶつかりそうかな?」

やってみると分かりますが、考えながら聞くと意外と簡単に質問が複数思いつきます。

もし簡単に質問が出てこないとしたら、話の内容を理解できていない可能性があるため、「もう一度説明してもらえますか?」と聞くとよいでしょう。

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win-winの関係を意識する

また、いざ自分から質問をしたり、自分から周囲を頼ろうとしたときに、

「こんなこと質問すると迷惑かな?」
「私のために時間取ってもらうの申し訳ない…」

などの心理的ハードルを感じてしまう時もあると思います。

そんな時は、ぜひ「win-win」を意識してください。
win-winというのは、双方にとってメリットがあるという意味です。

まずあなたにとってのメリットについて。
質問をしたり、周囲を頼ることで、あなたの成長角度が上がります。

一方、上司・先輩にとってのメリットは何でしょうか?

あなたが早く育って成果を出してくれることで、会社の成果が上がり、会社のミッション達成に近づきます。
また、あなたが上司・先輩の業務をできるようになれば、上司・先輩は別の業務をすることができるようになるため、上司・先輩のチャンスが広がります。
さらに、上司・先輩の育成力も評価されます。

このように、あなたが積極的に動いて育成してもらうことには、win-winの構造があります。

ぜひ自分から積極的に、育成してもらうための動きをしましょう。

ただし、wn-wiだからと言って闇雲に動くと上司・先輩の時間を過度に奪ってしまう可能性もあるため、次のような配慮はしてください。

・メモを取りながら質問することで、同じ質問を2回してしまうことを避ける

・いきなり話しかけるのではなく、相手の都合を確認してから質問する(例:「今お時間よろしいでしょうか?○○について2点ほど質問したいのですが」)

・相手が回答しやすいよう、先に自分で仮説を考えて、その仮説とセットで質問する(例:「○○の進め方について、私は~だと考えたのですが、考え方合っていますでしょうか?」)

自分から動くことで、win-winの構造が動き出します。待っていても育成はしてもらえません。ぜひ自分から動いてくださいね。

素直でいる(自分の弱みに向き合い、フィードバックから学ぶ)

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活躍する人の多くが持つ特性として、「素直さ」があります。

素直さとは、自分の弱さを認め、周囲から学びをどんどん吸収する素養のこと。

なぜ素直な人が活躍するのでしょうか?

素直な人は、自分の弱みに向き合い、周囲に積極的にアドバイスやフィードバックを求めに行きます。
そしてフィードバックを貰ったらすぐに自分の行動に生かします。
すると周囲は「あの人にフィードバックをしてよかったな」と感じ、さらにアドバイスやフィードバックをしてくれやすくなります。
この好循環を繰り返すため、素直な人は成長スピードが常人よりも何倍も早くなり、活躍できるのです。

一方、素直でない人はどうでしょうか。

そもそも大前提となる「自分の弱さ」を認められないケースが多く、自分の成長余地自体に気付くこと自体が困難です。
また、たとえ自分の弱さを認めたとしても、弱い自分を周囲に開示することへのハードルを超えることが難しいため、周囲にアドバイスやフィードバックを貰いに行くことができません。
結果、成長が難しくなってしまうのです。

もちろん素直でない人にも、アドバイスやフィードバックを貰えるチャンスはやってきます。
勤務先にたまたま優しい上司・先輩がいた場合や、企業が人材育成に力を入れている場合です。

もしフィードバックを貰えたら、ぜひ感謝を伝え、積極的に貰ったフィードバックを生かしてみてください。

なお、せっかくフィードバックを貰えても、素直でない人は、不貞腐れたり、言い訳をしたり、不機嫌になってしまうケースが多いです。

すると、周囲から「この人にアドバイスやフィードバックをしても無駄だな」と思われ、フィードバック貰えなくなってしまいます。

フィードバックには、あなたが想像するよりもずっと多くのコストがかかっています。
相手の理想像を考え、相手のことをよく観察し、伝え方を工夫し、…といった時間的・思考的コストを掛けなければ、フィードバックをすることはできません。
フィードバックとは、忙しい上司や先輩が、あなたのためを思って、わざわざ多くのコストを割いてくれた贈り物なのです。

ぜひ素直さを重視し、「フィードバックをしてあげたい!」と上司・先輩から思われるような人材を目指しましょう。

内省し、経験から学ぶ

人材育成における70:20:10の法則をご存じですか?
人の学びは、70%が経験、20%が上司・先輩からの助言やフィードバック、10%が研修に影響されると言われています。

活躍を目指すのであれば、経験からの学びを軽視できません。

ではどうすれば経験から学べるのか?
経験から学ぶためには、常に自分が経験した内容を振り返り、次回の行動に生かすことが重要です。

「なんで成功したんだろう?」
「なんで失敗したんだろう?」
「今の自分にはこの部分が課題だな」
「次回はこうしてみよう」

長期インターンで成果を出している人ほど、常に内省し、次の行動に跳ね返すことで、経験から学び続けています。

逆に、何か経験をしたのに、内省せず次回の行動に生かさない人は、成長スピードが遅くなってしまいます。
学習とは、学習の前後で行動が変わること。
もし何かを経験したのに、その後の行動が変わっていないのであれば、何も学んでいないのと同じです。

内省には思考体力が必要です。はじめのうちは思考体力が足りず、内省を面倒くさいと思うことがあるかもしれません。
しかし、思考体力は筋肉と同じで、使い続けることで鍛えられます。
ぜひ業務の度に振り返りを行い、振り返った内容を次の業務で生かすことを習慣にしましょう。

健全に自責する

自責とは、他人のせいでなく、自分の責任として考えること。

他人や環境のせい(他責)にした瞬間、自分の成長は止まってしまいます。
また、自責であっても、思考停止して自分を過度に責めるような自責(不健全な自責)では、仕事の成功に繋がりません。

具体例として、メールの返信が返ってこない時の「他責」「不健全な自責」「健全な自責」の考え方を記載します。

他責の場合
「メールを返さないなんて、あの人は駄目な人だ」
→他人を責めても仕事は進みません。

不健全な自責の場合
「メールを返してもらえないってことは、自分は嫌われているのかも」
→思考停止して自分のメンタルに負荷をかけても、仕事は進みません。

健全な自責の場合
「メールが返ってこないのは、自分が送ったメールが返信しにくい内容になっていたからかもしれない。もう一度メールを分かりやすく書き直して、再送しよう」
→相手から返信が返ってくる可能性が高まり、仕事の成功に繋がります


このように、健全に自責で考えることで、仕事を成功につなげることができます。
自分の成長にもつながります。

それに、与えられた環境を嘆くよりも、与えられた環境をどうひっくり返すか?を考える方がずっと面白いです。
他人や環境のせいにするのではなく、健全な自責を意識してください。

長期インターン1年目の教科書:続き

1: 入社前の心構え編
 ・信頼を得るためにまずはGiveする
 ・仕事の意義を考える
 ・コトに向かう

2: 研修編
 ・待っていても育成してもらえない。自分から動く
 ・素直でいる(自分の弱みに向き合い、フィードバックから学ぶ)
 ・内省し、経験から学ぶ
 ・健全に自責する

3: 1人立ち編
 ・まずは徹底的に真似する
 ・スピードも質のうち
 ・しつこいくらいに報・連・相
 ・人の力を借りるのも実力のうち

4: 成果を出す編
 ・Takeで得られる安易な成長で満足しない
 ・自分なりの目標を設定し、高い目標を目指し続ける
 ・積極的に挑戦し、失敗する(歓迎される失敗と、やってはいけない失敗がある)
 ・コンディションを最良に保つ

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