大学3年の夏。そろそろ就活を意識し始めたものの、「何から始めればいいか分からない」「周りが長期インターンを始めていて焦っている」と感じている方も多いのではないでしょうか。
特に日系大手企業を志望している学生の中には、「今からでも間に合うのか」「インターンは就活に効果があるのか」を気にしている方も少なくありません。
本記事では、そうした不安を持つ大学3年生に向けて、「長期インターンは今からでも遅くないのか」「就活でどんな効果があるのか」「どうやって探せばよいのか」といった疑問を、1問1答形式で答えていきます!
▼目次
長期インターンとは、「有給で長期間(約6ヵ月以上)、実際のビジネスの現場で就業すること」です。
学生でありながら企業に所属し、正社員と同じような業務を担うことで、実践的なビジネススキル・経験を身につけることを目指します。
勤務頻度は「平日週3日・週20時間以上」が一般的で、期間も半年以上の継続参加が想定されます。
結論から言うと、大学3年の8月からでも十分に間に合います。
💡夏から長期インターンを始めるメリット
①本選考までに十分ビジネススキル・経験を積む時間がある
②実務経験を秋・冬インターンのESに書ける/面接で語れる、GDなどで上手く立ち回れるようになる
③ビジネス感覚が養えて就活に必要なプロセスを効率的に進められる
多くの日系企業が本選考を開始するのは大学4年の3〜4月頃であり、それまでに半年以上の猶予があります。この期間であれば、実務経験や成果、ガクチカに使えるエピソードを積み上げることができます。
また、秋・冬インターンや外資系企業・ベンチャー企業などの早期選考に向けた選考においても、夏からの経験が評価材料になります。「夏に○○という課題に気づき、これを解消するために長期インターンを始めました」といったようなエピソードは、十分に評価されるものです。
さらに長期インターンを通じてビジネス感覚を養えますので、選考で評価されるポイントや企業分析で見るべき要素など、通常は時間をかけないと見つからない「勘どころ」を自然と身につけられます。そのため就活に必要なプロセスを結果的に、効率的に進められます。
この点で「今から始めて遅いのでは?」という不安に対しては、「今からだからこそ十分に挽回できる」というのが答えです。
十分挽回可能です。サマーインターンで落ちた理由を分析し、その穴を長期インターンで本質的に埋めるという使い方が、就活戦略として最も有効です。
たとえば、エントリーシートや面接で語れる経験がなかったなら、長期インターンでの努力がそのままエピソードになります。ケース面接で落ちたなら、要素分解や推論といった思考法を実務で学ぶことができます。GDで落ちたなら、チームでの立ち回り方を現場で実践できます。
選考の失敗を“実力不足”と捉えず、“伸びしろ”と考えて、長期インターンで強化しましょう。
大きく2つあります。まず一つ目は長期インターンには時間がかかるという点です。先にも述べたように、長期インターンでは週平日20時間(2.5日分)の勤務が必要となります。大学の授業と長期インターンをあわせたら月~金までほぼ埋まってしまう場合が多いです。
そのため、スケジュール管理をおろそかにすると平日に開催される企業説明会や1dayインターン、本選考などに参加できない場合があります。(事前に長期インターン先に相談すればこうした事態は回避できます。)
また日々のインターン・大学のタスクに追われて、時間をとって自己分析、企業・業界研究などをする余裕が無くなってしまうリスクもあります。この点は事前に考慮に入れておかねばなりません。
二つ目は、長期インターンには明確な目的を持って臨まないと目指す成長が得られないという点です。長期インターンは参加しただけで成長が得られるというものではありません。一定の目的をもって参加し、それを達成するために日々の業務を工夫して成し遂げることで少しずつ成果が出てきます。明確な目的が無かったり、目的が達成できる環境を選ばなかったりすると、はっきり申し上げて長期インターンをする意味はありません。
ですので、まず夏インターンやその選考などを振り返って、自分の直したい弱点はどこか、それをどのように直そうと考えているのかを明確にしましょう。
夏での長期インターン開始を目指す場合、6月中には動き始めるのが理想です。特に6月後半には受けたい企業を3〜5社程度に絞って応募しておきたいところです。7月上旬から面接が始まり、通常は2〜3回の面接を経て、7月下旬に内定承諾、8月上旬から勤務開始という流れが現実的です。
【スケジュールの理想】
・6月前半:長期インターンを探し始める
・6月後半:長期インターンの志望動機の初案確定、長期インターン選考を希望する企業3-5社決定
・7月上旬:面接(通常、面接は2-3回、内定通知まで最低でも2週間程度かかります)
・7月下旬:内定承諾
・8月上旬:長期インターン開始
また、6月〜7月はサマーインターンの選考が本格化する時期でもあるため、時間や気力に余裕を持っておくことが大切です。
長期インターンの選考も「落ちることが前提」として、3〜5社を並行して受ける準備が必要になります。
さらに、求人サイト経由などで完全に自力で進める場合、予想以上に時間と手間がかかることもあります。
そのため、できるだけ早く、効率的に選考を進めたい人には、長期インターン専門のエージェントサービスの活用もおすすめです。
💡Intern Streetを使うメリット
・自分の成長に寄与しうる企業を3-5社まとめて、1時間で知ることができる
・Intern Streetが仲介するため、通常一次選考に必要となるES提出が不要になる(履歴書などの提出が必要になる場合がございます)
・選考にトラブルがあった際も、サポート
「限られた時間の中で、確実に動き出したい」「効率よく内定を取りたい」なら、エージェントを活用して最小工数で進めるのが賢いやり方です。
自己分析やES対策などを完全に後回しにするのはNGですが、長期インターンはそれ自体がその本質的な対策となる要素が含まれているため、優先度を上げてよいです。
💡ポイント
①自己分析・ES対策の「材料」が自然に得られる
②社員や先輩インターン生の力を借りれる
③選考で評価される要素、企業選びの際に見るべき点などが自然と見えてくる
そもそもESに書けるエピソードが無い場合には、長期インターン経験それ自体がエピソードになりますから、本質的な対策ともなります。
一方で、自己分析やES対策において最も面倒くさくて難しいプロセスは、「自分ならではの分析項目を立てること」です。ここでつまづくと、何から手をつければ良いか分からず、進捗が生まれない日々が続きますし、いつまで経っても選考を突破できません。
長期インターンをしていれば、ほとんどの場合、先輩社員や先輩インターン生にこの部分を相談・質問できます。
よくある話としては、企業が社員との1on1などのコミュニケーション機会を設定し、その際に就活の相談をしたり、自己分析や業界研究を手伝ったりしている事例があります。1から10まで企業や先輩社員らを頼ることはナンセンスですが、最も難しい0→1の部分は、しっかり手伝ってもらって構いません。
また長期インターン生として、取引先企業や社内の人間と関わっていると、おのずと企業に勤めるひとが他の企業や人間を評価する際に、どの部分を見ているか、が分かってきます。この点でも長期インターンは有効です。
長期インターンは“行動しながら自己分析・業界研究を進める”ための最良の手段です。特に「何から手を付ければいいか分からない」「何もできることがない」状態にある人は、まず飛び込んでみる価値があります。実体験ベースで本質的な対策をしましょう。
はい、有利に進められます。
💡ポイント
①社会人に伝わりやすいガクチカになる
②選考インターンのジョブやGD対策の“実践練習”になる
③企業分析・業界理解がしやすくなる
まず、エントリーシートや面接でよく問われる「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」として、非常に書きやすい素材になります。
特に、ビジネスの現場で成果を出した経験や、そのプロセスで考えたこと・工夫したことは、面接官である社会人にとってもイメージしやすく、説得力が強まります。
次に、長期インターンの経験は、短期インターンでの課題やグループワークでも活きます。
なぜなら、選考インターンのジョブやGDで出される課題の多くは「ビジネス上の課題に対する解決策を考える」という内容であり、これは長期インターンの現場で日常的に取り組むものだからです。言い換えれば、長期インターンを通じて、実践的な“選考練習”が積めるということでもあります。
そして、長期インターンでは実際の職場での業務を経験することで、業界理解や企業の慣習への理解が深まります。
これ以外にも、使い方によって長期インターンが就活に与える良い影響は多数あります。とりあえず始めてみて、自分なりの使い方を見つけてみてください!
意味があります。日系大手であれ、ベンチャー・スタートアップであれ、新卒選考の基本構造は変わりませんので、先に述べたような効果があります。
加えて日系大手企業特有の選考様式にも、長期インターンは効果的です。長期インターンを通じて日系大手企業の選考を有利に進めることが十分可能です。最近の大手企業では、学生との相互理解を深めるために、リクルーターやOB/OGなど、日頃学生に触れない現場社員と話す機会を増やしています。その際に、社会人と同じ目線・同じ話題で話せたり、良い印象を持ってもらえるようなコミュニケーションができたりすることは大きな強みになります。
この点、長期インターンはビジネス経験そのものですので、現場社員の方にも分かりやすいですし、日常的に社会人と話して「社会人慣れ」しておくのはきわめて有効です。
はい、志望業界が決まっていない人にも長期インターンを経験する価値があります。
業界研究や自己分析を進める上で、実際に働いて得た知見は最もリアルで信頼できる情報源です。
頭で考えるよりも、実務を通して体感したことの方が、「自分に合う/合わない」を見極める上で圧倒的に効果的です。
💡ポイント
①自分の興味・適性の「解像度」が上がる
②業界を選ぶ際の「比較対象」ができる
③“実務経験を起点とした志望動機”が作れる
多くの学生は志望業界などを選ぶ際に、自分の興味や体験と紐づけてスクリーニングをします。そのため、志望業界が決まっていない状態は、自分のなかで特出した興味や体験が見つけられていない/そもそも無いことに起因することが多いです。
そのため、長期インターン生として実際に働いてみて、どの仕事にやりがいを感じるか、どんな働き方は自分に合っているかを検証してみることで、自分の興味・適性が見えてきます。また関心がある業界で長期インターンを募集している場合には、実際に働いてみて、その業界が自分に合うかどうかを直接判断することもできます。
くわえて、一つの企業で一定の期間働いてみることで、他の業界を見るときに「どこがどう違うのか」をより肌感覚を伴って判断できるようになります。自分だけの比較基準、比較対象を持てるわけです。
このように長期インターンという実践体験を通じて業界を選んだ場合、志望動機もおのずと独自性があって、かつ筋の通ったものになります。
志望業界が決まっていないことは悪いことではありません。ただし、判断材料がないまま迷っている時間が長くなると、行動が遅れてチャンスを逃すこともあります。だからこそ、「やってみないと分からない」ことを確かめにいくという意味で、長期インターンは最適な一歩です。
はい、長期インターンの経験は、就活の早期選考において有利に働くことがあります。
もちろん長期インターンをしている人が全員、自動的に早期選考に呼ばれるという単純な話ではありませんが、企業側が優秀と判断した学生に対して、長期インターン中や終了後に早期選考の案内を出すことは珍しくありません。
また長期インターン先企業の社員が、興味を持っている企業に勤める知り合いの社員と特別につなげてくださったり、表に出ていない情報を共有してくださったりすることもあります。
大学の授業、就活との両立は可能です。実際に多くの先輩インターン生は、授業やゼミなどとスケジュールを調整しながら両立させています。
長期インターンの勤務時間・期間は、週平日3日・20時間、最低6ヶ月以上が必要です。そして社員と同様に、基本的には平日9時-18時の間で勤務することになります。
一方で勤務形態については、相談のうえ、比較的柔軟に決められます。
学生の多くは、3日フル勤務する日を設定して残りの2日に授業を集中させたり、あるいは授業にあわせて週5日午前/午後の半日のみ出勤にしたりしています。
また一部、特定の曜日だけリモート作業を認めていただいている方もいます。
就活については、相談のうえで、選考が入った時間だけ業務を抜けたり、土日に選考を集中させたりして、両立させている方が多いです。また先にも述べましたが、上司や先輩インターン生に手伝ってもらいながら、効率的に就活を進める方もいます。
なお、アルバイトとの両立はおすすめできません。
長期インターンは時間をかければかけるほど、指数関数的に得られるスキル・経験が増えていきます。アルバイトも長期インターンもしっかり給料は出ますので、「ビジネススキルを磨く」ということが目的であれば、長期インターンに集中した方が圧倒的に効率が良いです。
あります。長期インターンをする学生のほとんどは、在学中に1社しか長期インターンをしません。裏を返せばほとんどの企業で、未経験者を採用していることになります。
企業側も学生がビジネス未経験であることをある程度前提に受け入れており、研修制度やマニュアル、メンター制度が整えている場合がほとんどです。そのため未経験であること自体に不安を感じる必要はありません。
一方で選考の基準はかなり厳しいです。ビジネスは未経験であっても、それに準ずる経験があるかどうか、過去の活動をどうビジネスに応用させようとしているか、はしっかり評価してきます。
そのため志望動機をしっかり準備し、「これまでに何をしてきたか」、「これからどう成長するつもりか」を、ビジネス未経験なりに説得できる状態にしておきましょう。
「就活で有利になる」長期インターンを見つけるためには、以下の点を確認するのがおすすめです。
💡ポイント
①自分が志望する企業(やその類似企業)に内定者を輩出しているか
②長期インターン生を活躍させるための道筋が見えているか
③自分の志望動機を理解してくれるか
④自分で環境を変える/使い方を考える努力も必要
まず行きたい企業が決まっている場合には、明確にその企業(やその類似企業)に内定者を輩出した経験を持つ企業を選ぶのがおすすめです。どのような人がその企業に受かるかという明確で経験に裏付けられたイメージを持っているので、いろいろと支援してくれる可能性が高いです。企業によっては求人ページに過去内定実績を出していたり、あるいは選考前・選考中に人事に問い合わせればほとんどの場合答えてくれます。
まだ志望業界・企業が決まっていない場合、あるいはその業界に内定者を輩出した経験を持つ企業を見つけられない場合には、長期インターン生を活躍させるための道筋が見えている企業を選ぶのがおすすめです。
特に長期インターン生の成長/業務の拡張プロセスが明記されていたり、あるいはインターン生の経験談/インタビューなどが用意されていたりする企業は優良です。また選考前・選考中に質問してみて判断するのも効果的です。
成長にコミットしてくれる企業を見つけるには、自分の志望動機をきちんと明確に伝えて、そこへの反応を見るのも効果的です。
一方で、自分の努力で長期インターン先の企業を、就活に有利になる企業に変えていくことも大事です。最低限、志望動機を、企業側がその意図を深く理解できるレベルまで具体的かつ論理的にはしておきましょう。
そのうえで企業に何かを用意・提供してもらうのを待つのではなく、自分から就活が有利になるような側面を日常的な業務に見出すのが大事です。このあたりは個人の捉え方に大きく依存します。
また会社への売上に貢献する意識を強く持って、自分を高めていくのも重要です。そういう人が良い案件や情報を得ているのも事実です。
ここまで紹介したように、大学3年の夏からでも長期インターンは間に合います。
サマーインターンに出遅れていても、今から始めることで、就活に必要な自己分析・業界研究・実務経験・ガクチカ・面接対策まで、すべてを実践的に準備できます。
一方で夏からの逆転を目指すのであれば「企業選び」がとても重要です。
・自分の目指す成長が実現できる環境が整っているか
・長期インターン生の成長を応援してくれる風土か
・成長に寄与するような業務を任せてくれるか
など見極めるポイントは多岐にわたります。
そのためには、まず企業を選ぶ目線を鍛えましょう。
Intern Streetには「夏から巻き返したい」という思いを尊重してくれる企業が多数集まっています。その中でも特に以下の企業はおすすめです。