インターンに参加している、または選考を受けている企業から電話がかかってきたとき、どう対応すればいいのか迷う人は多いでしょう。
また、自分から急ぎの連絡をしたいときに「電話とメール、どちらが正解なのか」と悩む場面もあります。
電話は、緊急性の高い重要な連絡を伝えるための手段です。
この記事では、企業から電話がかかってきた場合の対応、自分から企業に電話をかけるべきケースの考え方、
そして電話をかける・受ける際の基本マナーを具体的に解説します。
社会人として恥をかかないための判断基準を整理し、安心して対応できるようになりましょう。
▼目次
インターンに関するやり取りは基本的にメールで行われますが、状況によっては電話が使われることもあります。
ここでは、どんなときに電話が関わるのかを整理してみましょう。
電話がかかってくるときは、企業にとって重要な連絡や緊急の連絡であるケースがほとんどです。
学生に電話をするということは、「すぐに伝えたい」「誤解を避けたい」といった意図があります。
代表的なケースは次のとおりです。
・面接や面談の日程調整、もしくは確認の連絡
・選考結果(合否)の連絡
・集合場所や持ち物などの重要事項の伝達
・メールが届かない、返信がない場合のフォロー連絡
・当日のトラブルなど、緊急時の確認
こうした電話は、すぐに対応が必要なものが多いです。慌てず、静かな場所で落ち着いて対応するようにしましょう。
一方で、学生から企業へ電話をかける機会はそれほど多くありません。
多くの連絡はメールで完結しますが、どうしても今すぐ伝えないと相手に迷惑がかかるときは、電話を使うのが適切です。
・面接や説明会当日の遅刻・欠席の連絡
・体調不良などによる予定変更の連絡
・緊急で日程の再調整が必要なとき
・メールを送っても返信がなく、期限が迫っているとき
このように、学生から企業へ電話をかけるのは「急ぎの連絡」に限られます。
お礼や日程の確認、質問などはメールで行うのが基本です。
まとめると、
企業から電話がかかってくるときは「重要・緊急な連絡」であり、
学生から電話をかけるときは「今すぐ伝えないと支障が出る場合」に限る、という点を覚えておきましょう。
企業から電話がかかってきたときは、まずは落ち着いて対応することが大切です。
電話の向こうにいるのはビジネスの現場で働く社会人。言葉づかいや反応の仕方ひとつで印象が変わります。
【気を付けるべきこと】
・静かな場所で電話に出る
・明るくはっきりした声で「はい、〇〇大学の△△です」と名乗る
・会社名・担当者名・要件を必ずメモする
・聞き取れなかった場合は「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか」と丁寧に聞き返す
・日時や内容は必ず復唱して確認する
・電話が終わるときは「お忙しいところありがとうございました」と感謝を伝える
要件を聞き漏らしそうなときは、遠慮なく「かけなおしてもらう」または「こちらからかけなおす」と伝えるのが正解です。
授業中や移動中など、周囲が騒がしい場所で無理に電話を受ける必要はありません。
相手は「すぐに確実に伝えたい」だけであって、「今すぐ出なければ失礼」というわけではありません。
・5分程度で落ち着ける状況になる場合は「すぐ折り返します」と伝える
・授業中などでしばらく電話に出られない場合は「恐れ入りますが、メールでご連絡いただけますか」とお願いする
この対応で結構です。メールをお願いした場合、メールが届いたら、「確認しました」と一言返信しておくと相手は安心します。
無理に電話を受けて聞き間違えたり、要件を誤って理解してしまうことの方が、結果的に失礼になります。焦らず、正確に対応することを心がけましょう。
電話に出られなかった場合は、できるだけ早く折り返す/連絡するのが親切です。
繰り返しになりますが、企業が電話をかけてくるのは、「重要で、確認を急ぎたい用件」です。
すぐに折り返せる場合は、5〜10分以内を目安にかけ直しましょう。
授業などでどうしても対応できない場合は、後からメールで「先ほどはお電話ありがとうございました。授業中のため折り返しが遅れました」と一言添えると、印象がぐっと良くなります。
また、要件が複雑な場合や聞き漏らしが不安な場合は、電話を切ったあとに「先ほどのお電話の件、確認のためメールをお送りいたします」と一文添えてフォローしておくと安心です。
こうした丁寧さは、学生ながら社会人としての基本姿勢を示す良い機会にもなります。
学生が企業に電話をかける場合は、前述のとおり本当に急ぎのときだけに限られます。
ただし、いざというときに備えて、かけ方のマナーも押さえておきましょう。
まずは、電話をかける前の準備が大切です。
要件を整理し、話す内容を簡単にメモするか頭の中で想定しておきます。
また、相手が出やすい時間(平日10時〜17時頃)を選び、昼休みや朝早い時間、夜間は避けましょう。
電話をかけたら、最初に明るく名乗ります。
「お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。インターン選考の件でご連絡いたしました。」
このように伝えたうえで、担当者の名前が分かっていれば「□□様はいらっしゃいますでしょうか」と丁寧に尋ねます。
多くの場合、企業の電話初期対応は専門のスタッフが行ない、担当者につなぎます。そのスタッフの方が、誰になんの用件で電話をつなげばいいか、瞬時に判断できるように情報を伝えるのが大事です。
要件は簡潔に、結論から話すのが基本です。
たとえば面接の遅刻連絡であれば、
「本日13時からの面接に参加予定の〇〇大学△△です。電車遅延のため10分ほど遅れて到着いたします。誠に申し訳ありません。」
というように、状況と対応を端的に伝えましょう。
最後は「お忙しいところありがとうございました」と感謝の言葉を添えるのを忘れないでください。
電話とメールのどちらを使うべきか迷ったときは、緊急性を基準に判断しましょう。
電話を使うのは、今すぐ伝えないと相手に迷惑がかかる場合です。
たとえば、面接当日の遅刻や欠席、または直前の変更連絡などがそれにあたります。
一方、日程調整の確認やお礼、質問などは、基本的にメールで構いません。
メールには記録が残るため、後から内容を確認でき、誤解も防げます。
また、電話をかけた場合も、あとで「先ほどお電話でお伝えした件について、改めてメールで失礼いたします」とフォローを入れると丁寧です。
迷ったときは「まずメール、それでも急ぎなら電話」という順番を意識するとよいでしょう。
インターンの電話対応は、社会人としての基本的なマナーを発揮すべきシーンです。
電話が必要となるシーンの本質を理解して、相手に気を配った対応をしましょう。また声のトーンや言葉づかい、対応の早さといった小さな所作が、相手に与える印象を大きく左右します。
電話を受けるときは「落ち着いて、正確に聞く」、
電話をかけるときは「簡潔に、丁寧に伝える」という基本を意識するだけでも印象はぐっと良くなります。
また、出られなかったときの折り返しや、メールでのフォローも社会人として大切な習慣です。
こうした対応の積み重ねが、信頼を築く第一歩になります。
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