【例文10選つき】エントリーシートで「短所」はどう書く?|面接官に伝わる短所の書き方とNG例などを徹底解説

エントリーシート(ES)で必ずと言っていいほど聞かれる「あなたの短所を教えてください」という質問。「正直に書いて評価が下がらないか」「致命的な欠点だと思われないか」と、筆が止まってしまう就活生は少なくありません。

しかし、安心してください。企業は「欠点のない完璧な学生」を求めているわけではありません。

企業が見ているのは、自身の課題を客観的に把握し、それを乗り越えようとする「向き合い方(成長意欲)」です。

この記事では、ESで評価される短所の見つけ方から、強みに変換する書き方のフレームワーク、そしてそのまま使える例文10選を紹介します。記事の後半では、「短所を最強の自己PRに変えるための具体的なアクション」についても触れています。ぜひ最後まで読み、自信を持って提出できるESを完成させてください。

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なぜ企業はわざわざ「短所」を聞くのか?

まず、企業側がなぜESで短所や弱みを聞くのか、その意図を理解しておきましょう。意図を把握することで、的外れな回答を避けることができます。

意図1:自己分析の深さと客観性を測る

最も重要な意図は、学生がどれだけ客観的に自分自身を理解できているかを確認することです。自分の弱みを認識し、それを隠さずに伝えられる人は、自己分析が深く、他者からのフィードバックを受け入れやすいと考えられます。

反対に、「短所はありません」と答えたり、誰にも当てはまるような抽象的な短所を述べたりすると、「自己分析が足りていない」と判断され、評価を下げる可能性があります。企業は、自分の弱みを認識し、改善に向けて行動できる自律的な人材を求めています。

意図2:入社後の懸念点(企業とのミスマッチ)をチェックする

短所は、入社後に仕事で壁にぶつかったときや、組織の中で行動するときのリスク要因にもなり得ます。

例えば、「時間にルーズなこと」を短所として挙げた場合、企業は「納期や出勤時間に問題が生じるのではないか」と懸念します。また、企業のカルチャーや職種の特性に合わない短所(例:チームワークが重要な職種で「協調性がない」と回答)は、入社後のミスマッチを避けるためにチェックされます。

ESで評価される「弱み・短所」の具体的な見つけ方3選

「自分の短所が思いつかない」「短所が多すぎてどれを書けばいいかわからない」と悩む方もいるかもしれません。ここでは、ESで語れる具体的な短所を見つけるための3つのアプローチをご紹介します。

見つけ方1:長所の裏返しを徹底的に考える

最も簡単で、かつESで使いやすいのがこの方法です。人間の性格は表裏一体であり、あなたの「長所」の裏側には、必ずネガティブな側面(弱み)が存在します。

例えば、長所が「継続力」であれば、裏返しは「諦めが悪い(頑固)」とも言えます。この視点で見つけると、短所を伝えた後に「しかし、これは私の長所である〇〇の裏返しでもあります」とポジティブなフォローが自然にできるため、非常に好印象です。

以下の【短所⇔長所 言い換え早見表】を参考に、あなたの強みから短所を逆引きしてみましょう。


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見つけ方2:過去に失敗したり、注意されたりした経験を振り返る

大学生活やアルバイト、サークル活動などで、「あのとき、もっとこうしておけばよかった」と後悔した経験や、先輩・上司から改善を求められた点を思い出してみましょう。具体的な失敗談から導き出す短所は、ESに説得力を持たせることができます。

失敗例:「準備不足でプレゼンがうまくいかなかった」 → 短所:「計画性・準備不足」
注意された例:「連絡が遅い、確認を怠る」 → 短所:「情報共有の遅さ、慎重さの欠如」

見つけ方3:他者からのフィードバックや評価を参考にする

自分で認識している短所よりも、他者から指摘された短所の方が、客観性があり、企業から評価されやすい傾向があります。友人やアルバイトの同僚、サークルの先輩などに、「私の直した方がいいところって何だと思う?」と聞いてみましょう。

他者からの指摘は耳が痛いかもしれませんが、あなたの成長のヒントが詰まっています。「〇〇なところを直した方がいい」と言われた経験は、ESにおいて「客観的に自己を分析できている証拠」として有効活用できます。

受かるESはココが違う!短所を魅力に変える「3つのステップ」

評価につながる短所の書き方には、明確なフレームワークがあります。ただ弱みを述べるのではなく、その後の成長ストーリーを示すことが重要です。以下の3つのステップで、論理的かつポジティブな流れで記述してみましょう。

ステップ1:短所(弱み)を明確に定義する

まず、自分の短所を一言で明確に述べます。このとき、前述の通り、長所の裏返しとして捉えられるものが理想的です。

例: 「私の短所は、人に頼るのが苦手で、何でも一人で抱え込んでしまう点です。」

ステップ2:短所を改善するために実行していることを具体的に述べる

弱みを認識しているだけでは評価にはつながりません。その短所を改善するために、大学生活で具体的にどのような行動を起こし、現在進行形で努力しているのかを述べましょう。ここがあなたの成長意欲を示す重要なポイントです。

例: 「この短所を改善するため、意識的にタスクを細分化し、週に一度は進捗状況を周囲に共有することをルールにしました。特に長期インターンでは、報連相を徹底するよう心がけています。」

ステップ3:改善努力によって得られた成果や気づきをポジティブにまとめる

最後に、改善のための行動を通じて、どのような変化が起こったか、仕事にどう活かせるかというポジティブな着地を目指します。

例: 「その結果、周囲との連携がスムーズになり、以前よりもチーム全体の目標達成を意識して行動できるようになりました。貴社で働く際も、この姿勢を活かし、チームに貢献したいと考えております。」

避けるべき短所もある

すべての短所がESで許容されるわけではありません。特に避けるべき短所として、仕事への意欲や、社会人としての基礎能力を疑われる短所を挙げておきます。

以下のような短所は、たとえ事実であってもESでの記述は避けるのが無難です。

【NGな短所のカテゴリと具体的な短所例】
社会人基礎能力の欠如→時間にルーズ、計画性がない、遅刻が多い
協調性・意欲の欠如→協調性がない、すぐに諦めてしまう、努力が続かない
倫理観・常識の欠如→嘘をつきがち、非常識な行動をとる

【属性別】ESの短所 例文10選

前述の3ステップと「短所を長所に言い換える視点」を盛り込んだ具体的な例文を10個ご紹介します。

例文1:慎重すぎる(長所:計画性)

私の短所は、石橋を叩きすぎてしまうほど慎重な点です。物事を進める際に、時間をかけてあらゆるリスクを洗い出すため、行動に移すまでに時間がかかってしまうことがあります。この短所を改善するため、「期限の2日前までに必ず中間報告を行う」というルールを長期インターンで設定しました。これにより、計画の精度を保ちつつ、スピード感をもって業務を遂行できるようになりました。

例文2:心配性(長所:リスク管理能力)

私の短所は心配性なところです。常に最悪の状況を想定してしまい、必要以上に準備を重ねてしまうことがあります。しかし、この裏返しとして「リスクを未然に防ぐ能力」が身についていると自覚しています。現在は、心配になった時点ですぐに上長やチームメンバーに懸念点を共有することで、個人で抱え込まず、チームの強みに変える努力をしています。

例文3:負けず嫌い(長所:目標達成意欲)

私の短所は、負けず嫌いが強く出すぎてしまい、時々周囲が見えなくなる点です。目標達成への執着が強いため、チームの成功よりも個人の成果に固執しがちでした。この点を反省し、現在は「個人の目標達成がチーム全体にどう貢献するか」を常に意識するよう努めています。長期インターンの営業活動では、自分のノウハウを積極的に共有することで、チームの目標達成に貢献できました。

例文4:人に頼るのが苦手(長所:自立心)

私の短所は、人に頼るのが苦手で、物事を一人で抱え込んでしまう点です。自立心が強い一方で、結果的に周りに心配をかけてしまうことがありました。長期インターンに参加してからは、専門性の高い社員の方々の知恵を借りる方が効率的であると気づき、小さな疑問でもすぐに質問するよう改善しました。その結果、業務のスピードが格段に上がり、より大きな成果を出せるようになりました。

例文5:一つのことに熱中しすぎる(長所:集中力・探求心)

私の短所は、一つのことに熱中すると、周りが見えなくなるほど集中してしまう点です。研究や課題に没頭すると、友人からの連絡や他のタスクへの対応が遅れてしまうことがありました。そこで、現在は1時間ごとに必ず休憩を挟み、その際に連絡を確認し、タスクの優先順位を再確認するという習慣をつけました。集中力を維持しつつ、周囲への配慮もできるよう改善しています。

例文6:おせっかい(長所:面倒見の良さ)

私の短所は、相手のことを考えすぎておせっかいになってしまう点です。良かれと思って手を出しすぎた結果、相手の自主性を尊重できなかったり、自分のタスクが圧迫されたりすることがありました。この短所を克服するため、現在は「助言を求められるまでは一歩引いて見守る」という姿勢を意識しています。また、質問をされた際も、すぐに答えを教えるのではなく、「ヒントを与える」ことで、相手の成長を促すように努めています。

例文7:優柔不断(長所:多角的な検討力)

私の短所は、決断に時間がかかる優柔不断なところです。様々な可能性や選択肢を考えすぎてしまい、結論を出すまでに時間を要してしまいます。しかし、これは物事を多角的に深く検討できる長所の裏返しだと捉えています。改善策として、長期インターンのプロジェクトで「最終決定の期限を設定し、そこから逆算して情報収集の締め切りを決める」というルールを導入しました。これにより、深く検討しつつも、期限内に結論を出せるようになりました。

例文8:人見知り(長所:傾聴力・観察力)

私の短所は、初対面の人や大人数の場では人見知りをしてしまう点です。自分から積極的に話しかけるのが苦手なため、消極的だと見られることがありました。一方で、この性質のおかげで、相手の話をじっくりと聞く「傾聴力」や「観察力」が培われています。現在は、初対面の人と会う際、積極的に話す代わりに「質問を3つ用意しておく」という工夫をすることで、相手に興味を持っている姿勢を示せるように努力しています。

例文9:完璧主義(長所:妥協しない姿勢)

私の短所は、何事も完璧にやり遂げようとしすぎる完璧主義な点です。結果にこだわるあまり、必要以上に時間をかけたり、人に任せられなかったりすることがあります。しかし、この妥協しない姿勢は私の強みでもあります。改善のために、長期インターンでは「まず60%の完成度で提出・共有し、フィードバックを得てから100%を目指す」という手法を取り入れました。これにより、質を維持しつつ、業務全体のスピードを向上させることができています。

例文10:飽きっぽい(長所:フットワークの軽さ)

私の短所は、一つのことに集中する期間が短く、飽きっぽいところです。様々なことに興味を持つため、結果的に中途半端に終わってしまうことがありました。しかし、この特性は「フットワークの軽さ」と「好奇心の旺盛さ」という長所でもあります。現在は、長期インターンで様々な職種の業務にチャレンジする中で、「飽きる前に次の目標を設定し直す」ことで、短期間で集中力を高め、結果を出す練習をしています。

「短所を克服した実績」を作るなら、長期インターンが近道

ここまで短所の書き方をお伝えしましたが、実は採用担当者が最も評価するのは、文章の巧拙ではなく「改善アクションの具体性と実績」です。

「本を読んで意識を変えました」という精神論よりも、「実際のビジネス現場でルールを設け、成果を出しました」という実体験の方が、何倍も説得力があります。

もしあなたが、「自分の短所をカバーするエピソードが弱い」「面接で深掘りされたら答えられる自信がない」と感じているなら、長期インターンを始めてみるのが一番の近道です。

長期インターンが「短所」の克服に最適な理由

1. 社会人のフィードバック環境: 学生同士ではなく、プロの社会人から客観的な指摘をもらうことで、自己認識が深まります。

2. 「意識」を「行動」に変える場: 責任ある仕事を任されるため、「慎重すぎる」「飽きっぽい」といった短所と向き合い、仕事の中で矯正する機会が強制的に生まれます。

3. 「ガクチカ」になる: 短所と向き合い克服したプロセスそのものが、就活における最強のアピール材料になります。

「今の自分を変えたい」「自信を持って語れる経験が欲しい」 そう思うなら、ぜひ長期インターンを探してみてください。

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