就職活動の準備を始めたものの、「エントリーシート(ES)の書き方が分からない」「どう書けば採用担当者の目に留まるのだろう」と悩んでいませんか。効率よくESを作成したいと考え、このページにたどり着いたかもしれませんね。
結論から申し上げますと、ES作成において「テンプレート」を活用することは極めて有効な戦略です。ただし、巷の例文をそのまま写すことではなく、「ロジックに基づいた文章構成の型」として正しく活用することが重要です。
この記事では、まずESとは何かを明確にした上で、「テンプレート」を最大限に活かし、皆さんの個性と経験を説得力をもって伝える具体的な方法を、企業がよく聞く質問とともに解説します。また、ESで「書くこと」の質を高めるための、実践的な経験の積み方についてもご紹介します。
▼目次
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エントリーシート(ES)の設問は一見バラバラに見えますが、実は すべて共通の意図 でつくられています。
企業はあなたの「過去」と「将来」を立体的に知るために、質問を大きく次の 3つの系統 に分類しています。
あなたがどんな行動を取り、どのような価値観で動く人なのかを知るための質問です。
企業は「過去の行動」から、あなたの再現性・仕事の進め方を読み取ろうとしています。
【代表的な質問例】
・学生時代に最も力を入れたことは?
・直面した困難と、それをどう乗り越えたか?
・最も成功した経験/失敗した経験は?
・主体的に動いたエピソードは?
【企業が見ているポイント】
・困難への向き合い方(Issueの捉え方)
・行動の質と量(Action)
・結果と学びの再現性(Result・Reflection)
・チームでの役割・協働スタイル
あなたがどんな能力を持ち、それが 入社後に再現できるか を見るための質問です。
「あなたの人柄」と「仕事の適性」を最も直接的に評価するパートでもあります。
【代表的な質問例】
・あなたの強み/弱みは?
・周りからどのような人間と言われるか?
・自分を○○に例えると?
・将来のキャリアビジョンは?
・ロールモデルはいるか?
【企業が見ているポイント】
・自己認識の深さ
・強みの根拠となるエピソードの整合性
・強みが仕事で再現できるか(汎用性)
・成長意欲・未来志向
「なぜこの会社なのか」「入社後どう活躍したいのか」という、企業軸での将来像を問う質問です。
企業はあなたの熱意・理解度・適性を総合的に判断します。
【代表的な質問例】
・なぜ当社なのか?
・当社で何に挑戦したいか?
・自分の強みをどう活かすつもりか?
・どの事業や価値観に共感したか?
【企業が見ているポイント】
・企業研究の深さ(ビジョン・事業・文化の理解)
・業界/職種への適性と熱意
・強みが仕事にどう結びつくか(具体性)
・入社する必然性(Why Me / Why Now)
ESは設問の種類が多いように見えますが、実際はこの3つの軸でほぼ整理可能です。
この構造を理解しておくと、どんな質問が来ても「何を聞かれているのか」が明確になり、回答に一貫性が生まれます。
ここからは、上記3系統の質問に対し、どのような「型」で書けば評価されるのかを解説し、具体的な例文も紹介します。
「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)は、「皆さんが困難な状況でどのような役割を果たし、どのように問題解決に取り組んだか」を示す最も重要な項目です。以下の「STARの型」で、皆さんの行動を具体的かつ論理的に説明しましょう。
結論(S: Situation & T: Task):まず、結論として「何に最も力を入れたか」を述べ、その当時の「状況」と「目標・課題」を明確にします。
行動(A: Action):課題に対し、皆さんが「考えたこと」と「具体的にとった行動」を詳述します。
結果と学び(R: Result & Reflection):行動の結果どうなったか、そしてそこから「何を学び、その学びを仕事でどう活かせるか」までを記述し、入社後の貢献度を示します。
自己PRでは、あなたの持つ「強み」が、「入社後にどう活かせるか」という再現性を持って伝えられることが重要です。
結論(強み):皆さんの強みを端的に述べます。
根拠となる具体的なエピソード:その強みが発揮された過去の経験を具体的に説明します。
入社後の貢献:その強みを貴社でどのように活かし、どのような貢献ができるのかを述べます。
志望動機は、数ある企業の中で「なぜ貴社なのか(Why Now)」、そして「なぜ自分なのか(Why Me)」という必然性を伝えることが鍵です。
共感(Why Now):貴社のビジョンや事業戦略、企業文化などに強く共感した点を述べます。
貢献(Why Me):ご自身の経験や強みが、貴社でどのように活かされ、貢献できるかを具体的に説明します。
未来(展望):入社後に成し遂げたいことや、貴社で成長したいという意欲を明確に示します。
ESをうまく書くためには、いきなり文章を整えようとするのではなく、まず 自分の経験を“素材”として大量に書き出すこと が欠かせません。最初は論理がまとまっていなくても大丈夫です。むしろ、思い出せる限りの出来事・感情・行動を、長くても構わないので具体的に書き出しておくことが重要です。
今は生成AIの登場により、文章そのものの「見栄え」や「読みやすさ」を整えるハードルは大きく下がりました。
しかしその一方で、企業が評価するポイントはこれまで以上に 「中身の質」 にシフトしています。
●経験の“キラキラ度”や“レア度”では評価されない
●面接官が見ているのは、その経験の中で
・何を考え
・どんな工夫をし
・どう成長したのか
こうした 思考のプロセスや行動の試行錯誤 は、AIでは生み出すことができません。あなた自身の経験からしか生まれない“唯一無二の要素”です。
だからこそ、テンプレートをつくる前段階では、「あらゆる角度から経験を棚卸しし、書けるだけ書き出す」。これが後のES全体の説得力を大きく左右します。
たとえ文章がぐちゃぐちゃでも、長くても、論理が飛んでいても構いません。むしろその「素材の具体さと量」こそが、後にテンプレに落とし込む際の強力な武器になります。
ESの「型」はわかっても、「書けるような具体的な行動のエピソードがない」という悩みに直面する学生は多いでしょう。企業が求める「課題解決」「チームでの成果創出」「PDCAサイクル」といったビジネスに直結する経験の質は、ESの説得力を大きく左右します。
サークルやアルバイトも貴重な経験ですが、より実践的な「仕事のリアル」に触れ、具体的な数字で語れる成果やビジネス視点での課題解決の経験を求めるなら、長期インターンを強く推奨します。
長期インターンは、社員と同等の責任を持ち、実際のビジネスの課題に取り組むため、ESの「行動(Action)」部分に書くべき、具体的で説得力のあるエピソードを自然と生み出します。また、企業の視点やロジックに基づいた思考力が養われ、ES全体の論理性も向上します。
「ESで差をつけたい」「具体的な行動力と結果をアピールしたい」と考える成長志向の学生にとって、長期インターンは大学生活の時間を最も有効に使える選択肢の一つです。
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