「ES(エントリーシート)の特技欄に、自信を持って書けることがない」「趣味と特技の違いが分からず、どう書けば良いか迷っている」
このように感じていませんか。
ガクチカや自己PRと並び、特技欄はあなたの個性を伝える重要な要素ですが、「特別なスキルがないと評価されないのでは?」と悩む学生は少なくありません。
しかし、安心してください。ESで求められる「特技」は、世界大会レベルの専門性である必要はありません。重要なのは、その特技を「どのように習得したか」というプロセスと、「仕事に活きる汎用的な能力」に変換して伝えられるかどうかです。
そこでこの記事では、特技と趣味の違いを明確にし、人事が評価する特技の選び方と具体的な書き方を解説します。
▼目次
ESの項目で「特技」と「趣味」が併記されている場合、企業はそれぞれから異なる要素を評価しようとしています。この違いを理解することが、ES作成の第一歩です。
一般的に、趣味は「リフレッシュや楽しむことを主な目的とした活動」であるのに対し、特技は「努力や訓練によって身につけた、人よりも優れていると自覚できる能力」を指します。
そして特技には、単なる好き嫌いではなく、目標達成のために時間をかけて習得した、再現性のあるスキルを書くと企業に評価されやすいです。たとえば、英語学習やプログラミング、特定のスポーツの技術などは良い例ですね。
人事担当者が特技から知りたいのは、「あなたが目標達成のためにどれだけ粘り強く努力できるか」というポテンシャルです。
具体的には、以下の点を通じて、あなたの入社後の活躍をイメージしています。
・学習意欲と成長速度: 特技を習得するまでの期間や、努力を継続できる姿勢から、新しい業務をどれだけ早く習得できるか。
・問題解決能力: スキル習得の過程で直面した課題に対し、どのような工夫や試行錯誤を行ったか。
・計画性と目標設定: どのように目標を設定し、具体的な計画を立てて実行したか。
つまり、特技欄をうまく使えば、あなたが「自社で成長し、貢献できる人材である」ことを論理的に、かつ感覚的に伝えることができるわけです。
ESに書く特技を選ぶ際は、単に「できること」を挙げるのではなく、企業に評価される要素が含まれているかを以下の着眼点で確認しましょう。
特技は、趣味よりも客観性や証明しやすさが求められます。特技を選ぶ際は、具体的な数字や実績を添えられるものを選ぶと説得力が格段に増します。
例: 「英語が得意」ではなく、「TOEICで850点取得」「独学でプログラミングスキルを習得し、アプリをリリース」など。
客観的な成果は、あなたがその特技に対し、「本気でコミットした証拠」となり、採用担当者からの信頼度を高めます。
特技そのものが仕事に直結しなくても、特技の習得プロセスで培われたポータブルスキル(汎用的なビジネス能力)に変換して説明できるかが重要です。
たとえば、「ピアノ演奏」は一見仕事と無関係ですが、「楽譜を読み解き、緻密な指の動きを再現する集中力や分析力」に変換することで、業務の正確性や緻密さに貢献できる資質としてアピールできます。特定のスキルを得るために、黙々と反復練習ができることを暗に伝えられるわけです。
特技の魅力は、そのスキルを身につけるために、あなたがどのような課題設定や工夫を行ったかというプロセスにあります。「誰かに言われて始めた」のではなく、「自分で目標を設定し、計画を立てて努力した」という主体性を伝えられる特技を選びましょう。
ESの特技欄で採用担当者の関心を引くためには、ただ特技名を羅列するだけでは不十分です。限られた文字数の中で、あなたの努力と能力を最大限に伝えるための構成を理解しましょう。
特技欄の構成も、ESの基本と同様に以下の3ステップを意識することで、論理的で説得力のある文章になります。
結論(特技の明記と客観的事実):
最初に「私の特技は〇〇です。現在〇〇のレベルです」と端的に伝え、習得したスキルとその客観的なレベルを明確にします。
具体例(習得プロセスと工夫):
「なぜその特技を習得しようと思ったのか」「習得する過程でどんな課題に直面し、それをどう工夫して乗り越えたのか」といった具体的なエピソードを述べ、主体性や問題解決能力をアピールします。
自己PRへの接続(仕事への関連付け):
その特技の習得を通じて得られた「継続力」「分析力」「計画性」といった能力を、入社後にどう活かしたいかを簡潔にまとめ、意欲に繋げます。
特技を語る際、最も重要なのは「私はこんなにすごいことができる」という自慢ではなく、「目標達成のために、これだけ考えて努力できる人間だ」という証明です。
そのため、具体例を述べる際は、習得過程で直面した具体的な「課題」と、それを乗り越えるために行った「工夫」を明確にすることで、あなたの思考力や粘り強さがより鮮明に伝わります。
ここでは、ビジネスのポテンシャルをアピールしやすい特技と、その具体的なアピール例文をご紹介します。
【データ分析(Excel/R)】
特技は大学の研究で培ったデータ分析の技術です。アルバイトの売上データをExcelで分析し、在庫配置の提案で売上を15%向上させました。
【Webサイト制作】
特技はHTML/CSSを使ったWebサイト制作です。独学でおととしから技術を学び始めましたが、今年には大学サークルのサイトを構築できるまでに成長しました。
【タイピング(資格)】
特技は高速でタイピングができることで、日本タイピング協会1級を保有しています。
【資格勉強】
特技は資格取得に向けて勉強を重ねることができることです。大学在学中に宅建と中小企業診断士の両方の資格を取得しました。
【プレゼンテーション】
特技はプレゼンテーションです。聞き手のレベルに合わせた資料作成を徹底し、学内コンペで最優秀賞を獲得しました。
【外国語(TOEICなど)】
特技は英語を話すことです。海外に行った経験もなく知識があまりない状態から猛勉強を行い、TOEIC950点を取得しました。
【企画書の作成】
特技は見やすい企画書を作ることです。大学の講義で毎回、教員や学生が納得する企画書を作成し、論理的な提案力を磨きました。
【コミュニケーション能力】
特技はコミュニケーション能力です。観光案内のアルバイトにて外国人への道案内を毎日20名以上していました。
【スポーツの戦略立案】
特技は野球の戦略立案です。相手チームのデータを徹底分析し、勝利に導く戦略を立てる論理的思考力があります。
【速読】
特技は速読です。単行本一冊を40分で読み切ることができます。
特技はあなたの強みを明確に伝える項目であるため、以下の注意点を守り、信頼性を損なわないようにしましょう。
特技をよく見せようとして、レベルを誇張したり、事実と異なる内容を書いたりすることは絶対に避けてください。面接官は、ESの内容を深掘りすることで、その特技が本物かどうかを見抜きます。
もし、面接で曖昧な回答しかできなければ、あなたの誠実性が疑われ、その後の選考に致命的な悪影響を及ぼします。
特技としてアピールする内容も、趣味と同様にギャンブルや過激な政治・宗教に関する活動など、社会人としての常識やコンプライアンスを疑われるリスクのあるテーマは避けましょう。特技は仕事のポテンシャルを示す項目であるため、企業の安定性や健全な運営に悪影響を及ぼす可能性のあるテーマは不適切です。
「特技はゲームです」と書いて、「ストレス解消になります」で終わってしまうのは、特技ではなく趣味の書き方です。特技としてアピールするなら、「そのゲームでチームを勝利に導くための分析と戦略立案を特技とする」のように、具体的な能力の習得プロセスと成果に焦点を当てて説明しましょう。
「自分には人より優れていると思える特技がない」と悩んでいる学生は、特別なスキルを「持っていない」のではなく、「特技だと気づいていない」だけかもしれません。以下のステップで、あなたの潜在的な強みを発掘しましょう。
特技は、何かを達成するために「工夫し、努力を継続した行動」の中に隠れています。
アルバイトで「どうすればミスを減らせるか?」を考えてマニュアルを改善した → 「業務改善能力」
サークルでメンバーの意見がまとまらず、独自のアンケートで解決した → 「課題分析力」
このように、過去の経験を「課題→行動(工夫)→結果」のフレームワークで振り返り、そこで発揮した能力を特技として定義し直しましょう。
もし現状の経験で特技を見つけられなくても、すぐに諦める必要はありません。今からでも、あなたの興味関心に合った「成長の場」を意図的に探すことで、ESに書ける特技をゼロから作り出すことができます。
語学学習や資格取得はもちろん、ビジネスに直結する専門スキル(Webマーケティング、データ分析など)を目標を持って学ぶことは、最も強力な特技となります。
ESに書くべき特技として最も評価されやすいのは、実社会で通用するビジネススキルです。それを最も効率的かつ実践的に習得できるのが、長期インターンです。
長期インターンは、企業の一員として給与をもらいながら実務を行うため、目標達成に向けた計画性、課題解決、論理的思考力といった、特技としてアピールできる汎用性の高い能力を、高いレベルで習得できます。
「特技がない」と悩むのは、あなたの「成長意欲」が満たされていない証拠です。長期インターンで本気のビジネス経験を積むことが、ESで自信を持って語れる「特技」を作るための最短ルートなのです。
ESの特技欄は、あなたの能力だけでなく、その習得プロセスから見える入社後のポテンシャルを伝えるための重要なスペースです。
特技は、客観的な成果と習得プロセスでの工夫を具体的に伝えましょう。どんな特技でも、仕事に活きるポータブルスキルに変換して説明することが鍵となります。
一方で「特技がない」と悩むのは、新しい成長への意欲の裏返しです。もしあなたが「ESで他の学生に差をつけられるような、本気のビジネススキルを特技として身につけたい」と考えているなら、ぜひ長期インターンに挑戦してみてください。
長期インターンでは、給与をもらいながら実務を通してスキルを磨き、フィードバックを得ることで、あなたの「得意なこと」をESで説得力のある「ビジネススキル」へと昇華させることができます。
記事のなかでもお伝えしましたが、長期インターンではビジネスの現場で働く経験を多数積めます。
具体的には
・課題を前に、仮説を立てて、改善策を作成・実行し検証する経験
・一つの目標に対し、チームで協力して向かう経験
・マーケティングに必要なデータ分析を行なう経験、営業を通じて顧客に「寄り添う」経験
などがあります。
こうした経験を通じて皆さんも特技を得ることができるでしょう。この機会を活用してください。
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長期インターンは、一定の時間を投下してビジネス的成長を得る究極の「自己投資」です。そのため自分に合った長期インターンを選ばないと、狙った成果が得られません。
長期インターンを募集する企業は年々増加しています。その中から“自分に本当に合う企業”を自力で見つけるのは、実はとても難しいものです。
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【Intern Streetの面談でできること】
・目的や希望条件を丁寧にヒアリングし、自分に合う長期インターン先の提案
・志望動機の言語化や選考に進む企業ごとのチューニング
・これまでの経験に応じてレベルを合わせた長期インターン先の紹介
・過去の長期インターン生の経験や工夫の共有
・通常必要なESの代理執筆と選考フォローアップ
・長期インターン選考がうまく行かない際のサポート
自分に合うインターン先を見つけるには、正確な情報と第三者の視点が必要です。迷ったとき、不安なときこそ、私たちと一緒に一歩踏み出してみませんか?