【例文あり】エントリーシートの「趣味」欄には何をどう書く?|人事の目を引く選び方、趣味が見つからない時の探し方、例文を徹底解説

「高尚な趣味なんてない」 「正直に書いたら引かれるかもしれない」

ESの趣味欄を前にして、「読書」や「映画鑑賞」といった無難な趣味をきれいに書いて逃げようとしていませんか? 実は、人事担当者はあなたの趣味の「センス」を見ているのではありません。見ているのは、あなたが何かに「没頭」したときに発揮するエネルギーの総量です。

この記事では、ESの趣味欄を「単なる息抜き」ではなく、あなたの「隠れた才能とエンジンの大きさ」を証明する最強の武器に変える方法を解説します。これを読めば、あなたのマニアックな一面こそが、企業が欲しがる才能だと気づくはずです。

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ESの趣味欄で企業が本当に知りたい2つのこと

ガクチカや自己PRが「表の顔」なら、趣味欄はあなたの「素の顔」です。 特に少数精鋭のスタートアップや中小企業の人事は、趣味欄から以下の2点を厳しく、かつ期待を持ってチェックしています。

① 自社の「空気」に馴染む人間か(カルチャーフィット)

ビジネスはチーム戦です。どれだけ優秀でも、既存のメンバーと呼吸が合わなければ成果は出せません。人事は趣味を通じて、あなたを「隣の席に座らせたいか」をシミュレーションしています。

●体育会系の営業会社の場合: 社員全員が休日も体を動かすことが好きな環境に、インドアで静かな読書好きが入ると、お互いに気疲れしてしまう(=早期離職のリスク)可能性があります。

●ロジカルなITベンチャーの場合: 同じ「ゲーム好き」でも、ただ遊ぶだけでなく「攻略法をデータ分析するタイプ」なら、「うちのエンジニアチームと話が合いそうだ」と判断されます。

つまり、趣味欄は「無理なく一緒に働ける仲間か」という相性診断の役割を一定程度果たしています

② まだ開花していない「スキル」と「適性」

仕事は「やらなければならないこと」ですが、趣味は「やりたくてやっていること」です。 だからこそ、趣味には「あなたが無意識レベルで発揮できる能力(ポテンシャル)」が透けて見えます。

・継続力: 誰に強制されなくても続けていること
・工夫力: もっと楽しむために自分なりに編み出した方法
・精神安定力: ストレスがかかった時の自分なりの逃がし方

人事は、趣味というフィルターを通して、履歴書には書かれていない「あなたの素のエンジンの性能」を測っているのです。

書くネタに迷ったら。「好きの熱量」だけを基準に選べ

エントリーシートで趣味を聞かれた場合、「珍しい趣味」や「知的に見える趣味」を答える必要は一切ありません。 ESに書く趣味を選ぶ際の基準はたった一つ、「その対象に、どれだけの熱量(エネルギー)を注いでいるか」です。

あえてドライに言いましょう。人事は趣味の内容(What)にはほとんど興味がありません。興味があるのは、その趣味に没頭しているあなたの状態(How)です。そして、趣味に没頭している状態を最もリアルに伝えられるのは、「好きの熱量が大きい趣味」です。

「熱量」=「ビジネス戦闘力」の指標

「好き」の熱量は、そのままビジネスにおける基礎能力の証明になります。

1. 思考力・着眼点のキレ: 「なぜそのラーメンが美味いのか」を、麺の太さやスープの粘度から論理的に語れる人は、ビジネスでも現象を構造的に捉える力があります。
2. 行動力: 「限定グッズのために深夜バスで地方へ飛んだ」という経験は、目的達成のためのフットワークの軽さ(行動力)の証明です。
3. 積んでいるエンジンの大きさ: 気持ちが乗った時に、どれだけの知力と体力を注ぎ込めるか。この「最大出力」が高い人は、仕事で面白いプロジェクトを任せた時にも同じ熱量で没頭してくれます。

「マニアックすぎて引かれるかも」と心配する必要はありません。むしろ、「ここまで突き詰められるなんて、面白い(変な)奴だ」と思わせたら勝ちです。

「趣味がない」は思い込み。隠れた没頭を見つける(作る)3つのアプローチ

それでも「自分には語れるほどの趣味がない」と感じるなら、探す視点を少し変えるだけで「没頭の種」は見つかります。あるいは、今から作ってしまえばいいのです。

① 「無意識の時間」を棚卸しする

趣味とは、必ずしも「テニス」や「ピアノ」のように名前がついている必要はありません。 「あなたが最も気分が上がる瞬間」や「気づけば最も時間を消費している行為」を明らかにしてみて、「それは結局何をしているのか?」良いように解釈してみましょう。

・スマホで何時間もショート動画を見てしまう → 「トレンド分析」「動画の構成研究」の萌芽かもしれません。
・散歩中に変わった看板を探してしまう → 「観察力」「街歩き」という立派な趣味です。

無意識にやってしまうことこそ、あなたの才能です。それを「だらけている」と捉えるか、「研究している」と定義し直すかで、ESの質は変わります。

② 親しい友人の趣味を分析する(ミラーリング)

「類は友を呼ぶ」という言葉通り、普段一緒にいる友人はあなたの鏡です。 仲の良い友人が没頭している趣味があれば、あなたにもその適性がある可能性が高いです。

友人がキャンプ好きなら、あなたも「不便を楽しむ工夫」が好きかもしれません。友人がゲーム好きなら、あなたも「攻略のプロセス」を楽しむタイプかもしれません。周囲の人間をヒントに、自分の潜在的な興味を探ってみましょう。

③ 今から2日間、何かに「短期集中」で没頭してみる(実績作り)

"これが最も手っ取り早い解決策です。 ESを提出するまで、まだ数日の猶予があるはずです。「やってみたかったこと」を、この週末の2日間(あるいは1週間)で徹底的にやり込んでみてください。

・気になっていた映画を週末で10本観る。
・思い切って、まったく行ったことない都道府県に2泊3日で行ってみる。
・家にある食材だけで、最高に美味しいパスタを研究し続ける。

たった2日間でも、本気で没頭すれば「気づき」や「工夫」が必ず生まれます。「ESのために始めた」としても、そこで得た熱量は本物です。面接では「最近ハマって、先週はこれだけやり込みました」と胸を張って語ればいいのです。

「お金がない」は最大の武器になる

こうした提案をすると、よく「趣味はお金がかかるからできない」と反論されることがあります。しかし、諦めるのは早計です。ビジネスの世界では、「予算がない中でどう成果を出すか」が常に問われます。

旅行に行きたいがお金がない → 「徒歩で山手線を一周し、ガイドブックにない東京の魅力を探す旅」を実行する。高速バスや在来線を使って、安く到達できるルートを探してみる、
などやってみたいということに対して、頭を使ってみましょう。

このように、お金という制約(ハードル)をアイデアで乗り越えた経験は、単にお金を払って消費する趣味よりも、はるかに強力な「課題解決力」と「工夫力」のアピールになります。

没頭ぶりを伝える書き方と例文

いくら良い趣味を持っていても、書き方や構成が曖昧ではその魅力は半減してしまいます。採用担当者が「この学生の素顔をもっと知りたい」と感じる、論理的かつ魅力的な書き方のフレームワークを理解しましょう。

書き方の基本構成は「結論→具体例→自己PRへの接続」の3ステップ

文字数制限のあるESでは、以下の3ステップで簡潔に、しかし熱意をもって伝えることが重要です。

①結論(趣味の明記):
最初に「私の趣味は〇〇です」と端的に伝え、何についての話なのかを明確にします。
②具体例(熱中度の深掘り):
その活動を「どれくらいの期間、どれくらいの頻度で、どんな工夫をして続けているのか」といった具体的なエピソードを盛り込み、あなたの熱量や個性を表現します。
③自己PRへの接続(仕事への関連付け):
その活動を通じて「継続力」「計画性」「探求心」といったどんなスキルや価値観を学んだかを簡潔にまとめ、入社後への意欲に繋げます。"

文字数が少ないES欄でも個性を際立たせるコツ

ESの趣味欄は、100文字程度で記入するよう指定されることが多くあります。少ない文字数で差をつけるためには、「数字」と「行動動詞」を効果的に使いましょう。

数字の利用: 「1日30分継続」「年間100冊読破」「3年間継続」のように、具体的な数字を入れることで、説得力と客観的な熱量が伝わります。
行動動詞の利用: 「工夫している」「分析している」「目標を達成した」など、あなたの主体的な行動を示す動詞を使うことで、受け身ではない姿勢をアピールできます。

人事の目を引く!ES「趣味」例文10選

ここでは、採用担当者に好印象を与えやすい趣味と、その具体的なアピール例文をご紹介します。

【例文1〜5】継続性・計画性をアピールできる趣味

【マラソン】目標達成力、自己管理能力をアピール
趣味はフルマラソン完走で、3年間で2回達成しました。目標タイムに向けて体調管理と練習計画を綿密に立てる継続力は、仕事の目標達成にも活かせます。

【料理】計画性、効率化をアピール
趣味は自炊です。栄養バランスと時間効率を考慮し、週末に一週間分の献立と下ごしらえを完了させています。この計画性を業務でも発揮したいです。

【家計簿(資産運用)】分析力、金銭感覚をアピール
趣味は家計簿アプリを使った収支管理です。データに基づいて無駄な出費を分析し、効率的な資産形成を行っています。論理的な分析力を貴社で活かしたいです。

【美術館巡り】探究心、多角的な視点をアピール
趣味は近現代アートの美術館巡りです。作品の背景や作家の意図を事前に勉強してから美術館へ行って展示を見ることで、作品を多角的、かつ一つの流れとして捉える視点を養っています。

【ボランティア活動】貢献意欲、協調性をアピール
趣味は地域コミュニティでの清掃ボランティアに継続的に参加していることです。地道な作業を通じて、チームで一つの目標を達成する喜びを感じています。

【例文6〜10】専門性・探求心をアピールできる趣味

【SNS・ブログ発信】発信力、情報収集力をアピール
趣味は自身の専門分野に関するブログ記事の執筆です。読者のニーズを分析し、分かりやすい文章構成を意識することで、発信力を磨いています。

【プログラミング】論理的思考力、問題解決力をアピール
趣味はWebサイトのコーディングです。技術的課題に直面しても、資料を読み込み、一つ一つ解決していくことで、論理的思考力を鍛えました。

【外国語学習】継続的な学習意欲をアピール
趣味は中国語学習です。4年間毎日30分継続し、HSK5級を取得しました。この継続的な学習意欲と成長へのコミットメントは業務でも役立つと考えています。

【チームスポーツ】チームワーク、リーダーシップをアピール
趣味は社会人チームでのバスケットボールです。チームでの役割を理解し、コミュニケーションを通じて貢献する協調性を重視しています。

【カメラ・写真撮影】観察力、表現力をアピール
趣味は風景写真の撮影です。一枚の写真で魅力を伝えるために、被写体に対する観察と、光の活かし方を工夫する表現力を意識しています。

【重要】ESの趣味欄で避けるべき3つの注意点

せっかく魅力的な趣味を持っていても、書き方や内容を誤ると、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。以下の3点には特に注意しましょう。

注意点1: ギャンブルや過激な思想など社会常識に反するテーマ

パチンコ、競馬などのギャンブルや、特定の政治・宗教に関する過激な活動など、その活動を良しと思わないひとが一定数いる趣味を扱うトピックとして選ぶのはやめた方が良いです。

これらを趣味とするのは個人の自由ですが、ESという準公的な提出書類においては、企業が求める「協調性」や「安定性」を損なう可能性があります。企業への入社をゴールとするならば、これらのテーマはわざわざ積極的に記載しないのが賢明です。

注意点2: 抽象的すぎたり、嘘をついたりすること

「特になし」や「映画鑑賞」「散歩」といった抽象的すぎる表現は、あなたの人柄や熱意が伝わらず、自己開示の意欲が低いと受け取られかねません。必ず「具体的なエピソード」や「取り組み方」を添えて、あなただけのストーリーとして伝えましょう。

また、面接でのネタ作りのために嘘の趣味を書くのは絶対にやめてください。面接官はプロであり、深掘りされた際に答えに詰まると、信頼性を大きく損なうことになります。正直に、あなたらしいエピソードを磨くことが大切です。

注意点3: 面接で深掘りされても答えられないエピソード

ESに記載した趣味は、面接での質問対象となります。「なぜ始めたのか?」「一番大変だったことは?」「そこから何を学んだか?」といった、深掘り質問が必ず来ると想定しておきましょう。
万が一、自分で深掘りした際に話が膨らまないと感じる趣味がある場合は、ESに書くのは控え、自信を持って熱意を語れるエピソードを選びましょう。

「没頭」できる才能を、仕事で爆発させたくないか?|長期インターンのすすめ

ESの趣味欄で書くべきは、着飾った自分ではありません。 「何かに夢中になり、時間も忘れて思考や行動を注ぎ込める自分」です。

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