「ES(エントリーシート)って、何を書けばいいんだろう…?」
就職活動を控える大学生の皆さんにとって、避けては通れないESの壁。特に、定番項目である「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」と「自己PR」は、似ているようでいて、その違いを明確に理解している学生は意外と少ないものです。
「同じ経験について書いてもいいのかな?」「そもそも何が違うんだろう?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、まずガクチカと自己PRの決定的な違いを解説し、その上で「同じエピソードを使っても良いのか」という疑問に答えます。これを読めば、あなたのES作成への不安が解消され、自信を持ってあなたの魅力をアピールできるようになります。
▼目次
ガクチカと自己PRは、どちらもあなたを理解するための質問ですが、伝える「方向性」が違います。
・ガクチカ:学生時代にどんな行動をし、どのように努力したかを伝えるもの(=過去)
・自己PR:自分の強みや能力を示し、入社後にどう貢献できるかを伝えるもの(=未来)
つまり、ガクチカは「行動のプロセス」を、自己PRは「強みと未来の可能性」を語るものです。
人事担当者は、この2つの項目を通じて、あなたがどんな人物で、どんな働き方をする人なのかを見極めています。評価の視点は次の通りです。
①思考力・課題解決力
どんな目標を立て、どんな課題に直面し、どう乗り越えたのか。
この過程を通して、入社後も主体的に動ける人材かどうかを見ています。
②成長ポテンシャル
経験から何を学び、どう成長したか。
自ら課題を見つけ、改善していく力がある学生は、伸びしろが大きいと評価されます。
③価値観・人柄
なぜその活動を選び、なぜそこに力を注いだのか。
その動機や考え方から、企業文化との相性(カルチャーフィット)を判断しています。
①強みの説得力
「コミュニケーション力があります」といった抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードで裏付けられているかを見ています。
②企業とのマッチ度
アピールしている強みが、志望する企業や職種の求める人物像と一致しているか。
採用担当者は、「この学生が自社でどう活躍できるか」を見極めています。
③貢献意欲
その強みを活かして、入社後にどんな価値を生み出したいか。
将来的なビジョンや成長意欲を具体的に語れているかが重要です。
結論から言えば、ガクチカと自己PRで同じ経験を使っても問題ありません。
ただし、目的に合わせて「どの部分を切り取るか」「どんな順番で伝えるか」を変えることが大切です。
たとえば、「カフェのアルバイトで新メニュー開発に成功した経験」を取り上げるなら、
・ガクチカとして書く場合
「なぜ開発に取り組もうと思ったのか」「どんな課題に直面し、どう乗り越えたのか」といった行動のプロセスに焦点を当てます。
・自己PRとして書く場合
「計画的に行動できる力」「周囲を巻き込むリーダーシップ」などの強みを特定し、その強みが成果につながった根拠を具体的に示します。
同じエピソードでも、ガクチカは“過程”、自己PRは“結果と強み”を描くことで、どちらも説得力のある内容に仕上がります。
それぞれの項目には、読み手が理解しやすい「定番の構成」があります。
以下のテンプレートをもとに、自分の経験を整理してみましょう。
①結論:学生時代に力を入れたことの概要
②目標・課題:何を目指し、どんな課題に直面したか
③行動:課題解決のために具体的に取った行動
④結果:その行動によって得られた成果
⑤学び:経験を通して得た成長や気づき
①結論:自分の強みを端的に示す
②エピソード:その強みを裏付ける具体的な経験
③行動:課題に対してどんな工夫や努力をしたか
④結果:どんな成果や変化を生んだか
⑤貢献:その強みを入社後にどう活かすか
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ここではIntern Streetの長期インターン面談講師が、就活で実際に使ったガクチカと自己PRの文章をご紹介します。
それぞれの構造を分かりやすくするため、上述のテンプレ要素に分解し、それぞれ少しずつ丁寧に書いています。
(実際には文字数制限がありますので、削ることになります)
アルバイトやサークル活動だけでは、どうしても他の学生と似た内容になりがちです。
ESで差をつけるためには、実践的な経験=長期インターンが効果的です。
・実際のビジネス課題に取り組むため、行動力や課題解決力を具体的に示せる
・成果を数値で語れるため、説得力のあるESになる
・自分の強みや適性を発見でき、自己PRにも深みが出る
長期インターンで得た経験は、ガクチカにも自己PRにも活かせる「最高の素材」です。
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ガクチカは「過去の行動プロセス」、自己PRは「未来の可能性」を伝える項目です。
この違いを意識して書き分けることで、エントリーシート全体に一貫性と説得力が生まれます。
そして、他の学生と差をつける一番の方法は、長期インターンで実践経験を積むこと。
リアルな経験から生まれるエピソードは、ESに深みを与える最強の武器になります。