インターンの応募で「写真を添付してください」と求められたとき、どんな写真を出せばよいのか迷う学生は非常に多いです。スーツで撮るべきなのか、自然な写真でもよいのか、背景や表情の基準はあるのか…。特に、企業によって「証明写真」と「自己PR写真」のどちらを求めているのかが異なるため、判断が難しい場面もあります。
本記事では、インターン選考で提出する写真を2種類に分け、それぞれの目的・服装・撮影方法・注意点を丁寧に解説します。さらに、意外と迷いがちな“いつ準備するか”の最適タイミングや、他の学生と差がつく写真の選び方も紹介。この記事を読めば、企業に好印象を与える写真の基準が明確になり、自信を持ってエントリーできるはずです。
▼目次
インターンで写真を提出するケースは、大きく分けて2つあります。
1つは本人確認のための「証明写真」、もう1つは自分の人柄や強みを伝えるための「自己PR写真」です。
どちらを求められているかによって、撮影方法や服装の基準が大きく変わります。
証明写真は、企業が応募者の顔と名前を一致させるために使用する正式な書類写真です。
そのため、どんな企業でもスーツで撮影するのが基本です。
たとえ「服装自由」と記載のある企業でも、証明写真だけはスーツ姿が原則です。
スーツの色は黒・ネイビー・グレーなど落ち着いたものを選び、シャツは白が無難です。
ネクタイやブラウスも派手な柄を避け、全体的に清潔感のある印象を目指しましょう。
証明写真は、必ず写真館または自動撮影機で撮影するのが基本です。
スマホで撮った写真は、光のムラや姿勢の歪みが出やすく、正式書類としては不適切です。
【写真館/写真店で撮る場合】
・プロのカメラマンが照明・姿勢・表情を整えてくれるため、最も印象が良い。
・肌のトーンや背景の明るさも自然に補正される。
・撮影データを就活用にも流用できる。
【自動撮影機で撮る場合】
・駅構内やショッピングモールなどで手軽に利用可能。
・明るさやサイズが規格通りに設定されており、最低限の品質を確保できる。
・撮影時はスーツのシワやネクタイのずれを確認してからシャッターを切るのがポイント。
「きちんと準備しているかどうか」は写真の完成度にも表れます。時間やお金をケチって、悪い印象を持たれては本末転倒です。
面倒でも、写真館か自動撮影機を使うようにしましょう。
証明写真では、服装だけでなく細部の印象管理も大切です。
・髪は顔にかからないように整える。前髪は目が見えるように。
・男性は眉や耳が見える短髪が好印象。ヒゲは必ず剃る。
・女性はナチュラルメイクを意識し、濃いチークや派手なリップは避ける。
・背筋を伸ばし、顎を軽く引いて撮影する。
・表情は口角を軽く上げ、明るく誠実な印象を意識。
証明写真で求められるのは「社会人としての清潔感」と「誠実さ」です。
派手さよりも「丁寧に準備された印象」を目指しましょう。
最近では、インターンの応募や企業説明会のエントリー時に「証明写真をアップロードしてください」という画面が出てくることが増えています。
多くの企業は採用ページやエントリーサイトでアカウントを作成する段階から写真データの提出を求めており、電子データとしての証明写真をあらかじめ持っていないと困るケースが多いです。
とくに、サマーインターン(6〜8月)やウィンターインターン(12〜2月)に応募する時期は、複数の企業のサイトに登録を行うことになります。
そのため、大学3年生(修士1年生)の6月、または10月ごろまでには、データ形式と紙形式の両方で証明写真を用意しておくのが理想です。
たとえば筆者(男性)の場合は、大学3年生の5月に髪を切ったタイミングで、写真館チェーンに立ち寄って撮影しました。
「髪型も整っているし、ついでに撮っておこう」と思って行った結果、後から就活用にもそのまま使える自然な仕上がりになりました。
逆に、応募直前になって「写真がない!」と慌てて撮ると、髪型や表情がいまいちだったり、背景の明るさが不自然だったりすることがあります。
証明写真は履歴書やエントリーシートの“顔”とも言えるものです。
写真の質に妥協せず、余裕を持って準備することが大切です。
一部の企業では、エントリーシートの中で「自己PR写真」や「自由写真」を求めることがあります。
これは、応募者の人柄・価値観・活動内容をより深く知るためのものです。
自己PR写真は、自分の強みやエピソードを「視覚的に補強する」ための写真です。
提出する写真は、エントリーシートに書いた内容と一貫性があることが重要です。
たとえば、サークルでの企画運営の様子、研究発表や学会での登壇写真、留学やボランティアでの活動風景、チームで取り組んだイベントなどが良い例です。
こうした写真は、自分がどんな価値観を持ち、何に力を入れてきたのかを自然に伝えます。
つまり、自己PR写真は「これまでの人生の歩みや、今後の展望を感じさせる」1枚を選ぶことが大切です。
自己PR写真では、スーツでなくても問題ありません。
むしろ、活動の文脈に合った服装のほうが自然に見えます。
たとえば、実験中の白衣姿、イベント運営中のTシャツ、留学先でのプレゼン風景など、状況が伝わる格好であればどのような服装・表情でも構いません。
大切なのは「この写真で何を伝えたいのか」という意図です。
写真の中に「自分がどんな人間なのか」「どんな環境で力を発揮してきたのか」が見えるように意識しましょう。
それが、書類上では伝わりにくい“あなたらしさ”を表現する最良の方法です。
自由度が高い自己PR写真ですが、常識の範囲を超えたものは避けましょう。
不必要に肌の露出が多い写真、公序良俗に反する写真、撮影禁止の場所で撮った写真、他人の顔が無断で写っている写真などはNGです。
また、応募先企業の社風と著しくかけ離れた写真も避けた方が良いでしょう。
たとえば、フォーマルな業界に対して極端にカジュアルな服装の写真を出すと、「ビジネスの場にふさわしくない」と判断されることがあります。
自己PR写真は「自分らしさ」と「社会人としての節度」の両立がポイントです。
企業が安心して「この人と働いてみたい」と思える写真を意識しましょう。
ここまで解説してきたように、インターン応募で提出する写真には「証明写真」と「自己PR写真」の2種類があります。
どちらも同じ“写真”ですが、企業に伝える目的が大きく異なります。
証明写真は、社会人としての信頼感やマナー意識を示すための写真です。
企業が最初に受け取る書類として、「この学生は誠実そうだ」「準備が丁寧だ」と感じてもらえるかどうかが重要です。
だからこそ、スーツ姿で清潔感を重視し、写真館または自動撮影機でしっかり撮影するのが基本です。
形式的であっても、「ビジネスマナーを理解している」こと自体が評価につながります。
一方、自己PR写真は、自分という人間のストーリーを伝えるための写真です。
エントリーシートで書いたガクチカやエピソードと関連づけることで、文字だけでは伝わらない熱意や価値観を視覚的に補足できます。
たとえば、留学先でのプレゼン風景、研究発表の様子、チームでの活動写真など。
どんな服装や表情であっても、「自分がどんな環境で力を発揮してきたのか」が自然に伝われば、それが最良の1枚です。
つまり、証明写真は「社会人としての第一印象を整える写真」、自己PR写真は「自分らしさを伝える写真」です。
そして見せ方は違っても、共通して大切なのは「準備の丁寧さ」と「伝える意図」です。
この共通点と違いを意識して写真を選べば、相手の記憶に残ります。
就活やインターンの自己PRでは、「ビジネス的な経験」をアピールしたいと考える人も多いでしょう。
たとえば、アルバイトでの工夫、学生団体でのリーダー経験、ビジコン(ビジネスコンテスト)での発表など。
どれも立派な経験ですが、差別化するのが難しいのも事実です。
そうした中で、他の学生と一線を画したリアルなビジネス経験を語れるのが、長期インターンです。
長期インターンでは、企業の一員として実際の事業に関わり、目標数字を追いながら仕事を進めます。
自分の行動が売上や成果に直結する環境だからこそ、机上の学びでは得られない「責任」と「再現性のある成長」が身につきます。
また、ビジネスの現場では、日々の業務を通して
・論理的に考える力
・数字で成果を示す力
・相手の立場で物事を捉える視点
といった、“社会人としての基礎スキル”を実践的に磨けます。
つまり、長期インターンで得られるのは、「ビジネスを学んだ」経験ではなく、「ビジネスで成果を出した」経験です。
それこそが、面接や自己PRで強く響く「説得力のある実績」になります。
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