「長期インターンをガクチカとして使うにはどうしたらよい?」
「今から長期インターンを始めても間に合うの?」
こんな疑問を抱える方に向けて、この記事では、長期インターンをガクチカに効果的に活用し、難関企業内定を目指すための具体的な戦略をお伝えします。
▼目次
ガクチカで企業が注目するのは、過去の成功体験です。
しかしその結果がどれだけキラキラしているか、というよりもそこまでの過程を評価しています。これは成功までの過程を見ることで「社会人基礎力」をどれだけ備えているか、また今後伸びるポテンシャルを持っているか評価できるからです。
社会人基礎力とは、
・人間性:「主体性」「素直さ」「粘り強さ」
・専門性:業界・職種に必要な知識・スキル
で構成されています。
長期インターンは、この両方を実践的に磨きつつ、分かりやすいエピソードとして語る最高の機会です。長期インターンでの成功体験=ビジネスの成功体験ですから、その難易度や過程での思考・行動を企業に評価してもらいやすいです。
自分がどのような成功を成し遂げたか、そこに行くまでにどのような努力をしたかを言語化して語れれば、特に成果へのこだわりが強い外資コンサルやメガベンチャー志望の学生にとって大きなアドバンテージになります。
長期インターン生と活躍するためには、まず人間性の部分から成長させることを意識すると良いです。
上記の3要素をより詳細に整理すると以下のようになります。
①主体性
主体性とは、自ら課題を発見し、解決策を模索して行動に移す力を指します。採用担当者は、主体性を持つ学生が、入社後も自律的に成長し、結果を出せる人材になると考えています。
②素直さ
素直さは、他者からのアドバイスやフィードバックを受け入れ、それを成長に結び付けられる柔軟性を意味します。
③粘り強さ
粘り強さとは、困難や失敗に直面したときに、それを克服しようと諦めずに努力を続ける力です。ビジネスの世界では、成功するまで試行錯誤を繰り返す力が必要です。
上記の3要素が成長する場面とガクチカとしての使い方をまとめると以下のとおりです。
ーー主体性について
自分の意思で始めた/方針を決めた場面(プロジェクト・プロセスを進める意思決定をした瞬間)で成長します。そのときにどのようなことを考えたか、またその考えが正しいことをどのように立証したか、どのように勇気を出して意思決定したか、一度決めたことをやり切ったか、を整理して語ると良いです。
ーー素直さについて
他人の力やアドバイスを借りた場面で成長します。基本的に長期インターン生から見て周りのひとは、自分よりも知識・経験・スキルを持っています。その人が教えることを嫌な顔をせずに積極的に取り入れた経験は素直さの証左です。どんな場面でどのようなアドバイスを受けたか、そのアドバイスをどのように行動に落とし込んだかを語りましょう。
ーー粘り強さについて
困難にぶつかり、時間をかけて取り組んだ場面で成長します。分からないことを自分なりに分析して理解し、具体的な行動を通じて解決を目指したなど難しい課題にぶつかったときに逃げずに、工夫してやりきる力があることを主張してください。
就活時のガクチカとして長期インターンを使うには、先に述べた「主体性」「素直さ」「粘り強さ」を伸ばした経験として位置づけることが大切です。そのために注意すべき点を紹介します。
ーー主体性について
・意思決定の速度を高める、回数を増やす
・頼まれたことは断らずにまずやってみる
まず何かを考えた際には、仮でも良いので答えを出しましょう。答えを出す=決断しないと行動に移せませんし、行動に移さないと成果は出ません。ですので意思決定を先送りせずにスピード重視で結論を出して行動する、その結果意思決定が違っていたら適宜修正するという発想で行きましょう。
(特に初期のうち、新しい業務を担う際には時間をかけても結論は変わりません。)
また、やる気があることは過剰なくらい態度でアピールしましょう。頼む側も「この人にはできるだろう」と見込んで頼んでいますから、あれこれ考えずに引き受けてしまって行き詰ったら適宜周りのひとに助けを求めるようにしましょう。
もし引き受けるにあたって不安があれば、自分なりに進め方を考えたのち、本格的に始める前に周りのひとに相談してください。
ーー素直さについて
・受けたアドバイスは積極的に取り入れる
先ほども述べた通り、ほとんどの場合、周りの人は長期インターン生よりもスキル・経験・ノウハウを有しています。そうした人の意見をまず聞いて自分の行動を変えてみてください。それでうまく行かなければ戻せばいいです。
ーー粘り強さについて
・うまく行かないことにぶつかった場合、上手く行っていない理由、その改善のためにできそうなこと、そのために自分と周りの人がすべきこと、を考えてみて、その思考を上司に伝えてみる
うまくいかないことがあったときに投げ出す、思考や行動を勝手に停止させるのはご法度です。その際には周りの人の力を借りてでも、上手いやり方を見つけて、やり切りましょう。一方ですぐに他人に頼るのもNGです。自分の経験になりません。ですので、まずは自分なりに課題の所在と解決策を考えてみて、周りの人や上司に共有してください。そのうえで議論・練磨を積んで最適解を導き出すのが賢いやり方です。
最初は雑用やサポート業務が中心でも問題ありません。
そこで重要なのは、「チームの成果を最大化する視点」を持つことです。
こうした動きができれば、視野の広さを評価され、より高いレベルの仕事にも挑戦できるようになります。
チームで出す成果を最大化するには、ときには推進役として、ときには支援役として自分が採るべき役割を認識して行動することが必要です。
チームで売り上げ・成果を出す際には、それぞれ役割・専門があります。そのため工程に応じて推進役・支援役が分かれると思います。そして長期インターン生の場合、特に始めたての時期は支援役に回ることが多いです。
そのときには、推進役になっているひとが何を考えている、その人のために何をしたらその人が動きやすいかを考えて、必要な支援を先回りして行ないましょう。
長期インターンでは、思い通りの成果が出ないときも多いです。特に難易度の高い業務を担当している場合には失敗の方が多いと思います。
こうした失敗もガクチカとして十分に使えます。大切なのは、失敗をどう振り返り、改善につなげたかを語れるかどうかです。
この4ステップをきちんと踏める人は、面接官から非常に高い評価を受けます。
逆に自己認識力が低い学生は、
・理想と現実の差を曖昧にしか捉えられない
・原因を「環境が悪かった」「忙しかった」など外部に求めがち
・自分に何が足りないか、どう改善すべきかを考えない
・改善行動に移らない(または口だけで終わる)
という傾向があります。こうした学生に対する評価は著しく低いので注意してください。
サマーインターン選考、短期インターン、そして秋以降の本選考にむけて、まずは「長期インターンを始めた」という事実と、「主体的に動いている姿勢」を作ることが大切です。
インターン開始後の最初の1か月は、使える時間をすべてインターンに捧げる意識を持ちましょう。
第一印象が信頼構築に直結し、後半の成果やチャンスを大きく左右します。
長期インターン開始のタイミングで信頼関係を構築できると、その後の成果に大きく寄与してきます。
繰り返しになりますが、人間にとって第一印象はとても大事です。最初の1か月で「この子は長期インターンに前のめりだな」「積極的に業務を覚えて、かつ周りともなじもうとしているな」と思ってもらえると、厚く信頼してもらえます。
そうすると周りの人も積極的にあなたを助けようとしてくれますし、少しレベルの高い仕事も任せてくれます。この環境を構築できると、おのずと高い成果を出せるような機構が出来上がります。
また仕事に前のめりになる感覚、仕事を楽しいと思える感性も同時に養えます。そうすると働くこと自体に前向きになれるので、おのずと就活の面接官らに良い印象を与えられるようになりますよ。
このように長期インターンはガクチカにとても有効です。ですので思い切って長期インターンを始めてみましょう。
その際、まずは自分が少しでも興味を持てる分野を基準に選びましょう。
長期インターンの探し方は、こちらの記事も参考になります。
長期インターンの探し方と選び方|成功する企業の見極め方
ガクチカにしやすい長期インターン先の一例として、以下の企業があります。これらのインターンでは、**思考・意思決定・行動・改善(PDCA)**のループを何度も回す経験ができ、新卒採用にも積極的に取り組んでいるため、成長環境が整っています。
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