「もっと実務経験を積みたい」「将来のキャリアを考えたい」と考え、休学して長期インターンに挑戦するか悩んでいる人も多いのではないでしょうか? 実際、休学期間を活かしてインターンにフルコミットすることで、スキルや人脈を大きく広げることができます。
しかし、休学は「レールを外れる」選択のため、慎重な判断が必要です。
本記事では、休学してインターンをするメリット・デメリットを整理し、休学を最大限に活かすためのポイントをご紹介します。あなたにとってアリかナシか、ぜひ一緒に考えてみましょう!
▼目次
最近、長期インターンをするために休学を選択する学生が増えています。
休学する最大のメリットは自由に使える時間を最大限に享受できることです。大学生という何にも挑戦できる期間を制限なく自分の挑戦に投じることができますから、突き抜けたレベルで成長したい人には、休学は最良の選択肢になってきます。
最近では休学がポジティブに評価されるようになってきており、休学するリスクも低下しています。
そのうえで休学中の挑戦先として長期インターンは有意義な選択肢になってきます。
長期インターンとは、「有給で長期間(約6ヵ月以上)実際のビジネスの現場で就業すること」です。
社員とほとんど変わらない基準で働くことが求められており、実務経験やスキルを早い段階で身に付けることが期待できます。
(詳しくはこちらをお読みください。『長期インターンとは?長期インターンの定義・期間・勤務時間・職種・メリット・探し方のまとめ』)
長期インターンをする方のほとんどは「ビジネススキルを磨きたい」「ビジネス経験を積みたい」など、自分を成長させることを目的に掲げています。
休学して長期インターンをする場合、あらゆる制約を受けることなく長期インターンに集中して臨むことができます。
通常、休学せずに長期インターンを行なう方は以下のような制約を受けています。
【制約例】
●時間的制約
・大学の授業との両立のため、一週間のうち勤務できる時間が減る
・大学の試験期間など、長期インターンに全くコミットできない期間が発生する
・就活が始まるため、より長期インターンに割くことができる時間が減る
●体力・精神的制約
・大学、就活など「やらなければならない」タスクを常に抱えているため、疲弊する
・「やらなければならない」タスクを夜や休日に解消しようとするため、大学生活の満足度が下がる
・自分に向き合う間もなく時間が過ぎていくため、後で振り返ってみて自分の大学生活に満足できない
休学して長期インターンをする場合、こうした制約に縛られることなく、自分の持つ時間・体力・精神を全て長期インターンに投じることができます。そのため通常の方よりも高い水準で長期インターンの効果を受けられます。
長期インターンの求人では、勤務できる時間が増えるとさまざまな面で勤務条件が良くなる傾向があります。
【どのように条件が良くなるか?】
・時給/給料が上がる
・担当業務の裁量が増える、戦略立案や管理・マネジメントなど上流工程の業務に携われる
・経営陣、エース級の社員が育成担当に就く
少し採用側の目線を紹介すると、長期インターンの採用市場において「長期インターンに多く時間を割ける学生」はとても魅力的です。
企業としても焦ることなく時間をかけて育成できますし、成果を出す見込みも立てやすくなります。
ですので「長期インターンに多く時間を割ける学生」にはより良い条件を出して採用を強化する企業も多いです。
長期インターン生を採用する際、企業は「この人は自分たちの会社で活躍できそうか?」という視点で、応募者のポテンシャルを評価します。休学者の場合、長期インターンに割ける時間が長いですから、活躍のポテンシャルを高く評価してもらいやすいです。
また「休学」という意思決定を下していること、それ自体も評価の対象になります。
休学して長期インターンをする際の最大のデメリットは、今自分のまわりにいる人と時間の流れが変わることです。
休学をするため、進学や就職の時期が1年程度変わります。そのため、就活のときに一緒に支え合う仲間がいなくなったり、周りが就職する中で自分だけ大学に残っていたり、と孤独を感じる瞬間が出てくるかもしれません。
一方で長期インターン先で新しい人と出会ったり、あるいは休学・留学仲間と連絡を取り続けたりすることで、この孤独さは案外容易に解消できます。先んじて知っておけば対策できる部分ですので、そこまで心配しなくてよいと思います。
上記にデメリット(1)に関連して、休学するとその分だけ社会に出るタイミングが遅くなるというデメリットもあります。
長期インターン生として企業で働く一年と、社会人として企業で働く一年のどちらがキャリア開拓に寄与するかというのは、慎重に考えなければなりません。
特にスタートアップや新産業領域においては、ときに若さが大きな武器となることもあるのも事実です。この「若さ」という武器をどう活かすかはしっかり検討する必要があります。
一般に休学しても学生の身分を失うことはなく、大学の施設・サービスはこれまで通り利用できます。
ただし大学によっては学生の身分が部分的に制限される場合があります。特に以下の点には留意してください。
【特に留意すべき点】
・大学の寮、県民寮などに居住する資格を失う可能性がある
・奨学金を受給できなくなる場合がある
休学を検討する際に、就活でネガティブに評価されないか心配する方が多数いらっしゃいます。
長期インターンに集中して取り組むために休学する場合、そのほとんどにおいて、ネガティブに評価されることはありません。
むしろ「目的を明確にしたうえで、その達成に向けて最良の意思決定を行ない、自分の持つリソースを全て投下した」という点で高く評価されることの方が多いです。
休学/復学するためには一定の期間内に必要な手続きを完了することが必要です。
手続きの締切をすぎてしまうと休学が認定されず、授業料がかかったり、在籍期間に計算されたりしてしまいます。
なお、夏学期(Sセメスター)をまるまる休学扱いにするには通常3月後半、秋学期(Aセメスター)の場合は9月上旬が手続き締め切りとなる場合が多いです。
休学を検討し始めたら、すぐに要件を確認してください。
休学期間を自己成長のために有効活用するためには、目的を明確にしてその達成を目指しつづける必要があります。
そのためにも休学期間に何を成し遂げたいかを言語化して、できれば書き残しておくことをおすすめします。
休学期間には制約が少なくなる分、みなさんが思っているよりも生活リズムが崩れがちです。忙しすぎて自分の目標を見失ったり、逆にダラダラ過ごして時間を無駄にしてしまったりすることが多々あります。
そのため生活リズムは崩れるものとして考え、そこからいかに早く建て直すかを考えた方が良いです。そのために、この休学期間は何のための期間なのか、その目標・意図を明確に言語化しておきましょう。
長期インターンの目的を整理する方法についてはこちらも記事も参考にしてください。
意外と軽視されがちですが、家族や周囲の人間に休学することの意義を理解してもらって、応援してもらえる環境を作ることはとても重要です。
休学はそれ自体が、世間一般から見れば、「レールから外れる」選択になります。
こうした選択においては家族などに支えてもらえるとより心理的安全性が担保され、意欲が長続きするなど良い影響が出ます。逆に家族などから反対され続けると心理的安全性が損なわれストレスを強く感じますし、最悪の場合、人間関係がこじれて長期インターンを続けるどころではなくなります。
相談無しに休学して、後からトラブルになるなんてのはもってのほかです。
きちんと家族や周囲に、自分がなぜ休学するかを伝えて、理解してもらうように努めることをお勧めします。
休学して長期インターンをするということは、大学生という何にも挑戦できる期間を制限なく自分の挑戦に投じることに他なりません。状況が許す限りにおいて、積極的にとっていただきたい選択であると考えています。
一方で、休学するという選択は「レールを外れる」選択ですから、成功させるには強い自己管理が求められます。ですのでしっかりと準備をして休学しての長期インターンに臨んでください。
また貴重な10代、20代の半年から1年の使い方を決めるわけですから、ぜひいろいろな意見を聞いて慎重に意思決定を下していただきたいと考えています。
そのためにも是非Intern Streetで有している、休学経験者に関する情報をぜひ活用してください。
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