大学生のためのOB・OG訪問完全マニュアル|インターン前にやるべき理由と探し方

「OB・OG訪問って、何のためにやるの?」「インターン前に必要なの?」――就活を始めたばかりの大学生なら、一度はこうした疑問を抱くはずです。

企業HPや説明会で得られる情報だけでは、志望動機がどうしても似通ってしまい、面接官に強く響きにくいのが現実です。そこで役立つのがOB・OG訪問。実際にその会社で働く先輩の声を聞くことで、「自分の言葉」で語れる、論理的でありながら熱意の伝わる志望動機をつくれるようになります。

本記事では、OB・OG訪問を「志望動機を磨き、インターン・就活を有利に進めるための武器」として捉え、

・OB・OG訪問の目的
・始めるべき時期
・何人会えばよいのか
・相手の探し方と注意点

を分かりやすく解説します。インターン選考や就活本番を控えた方は、ぜひ参考にしてください。

OB・OG訪問がなぜ必要なのか?

OB・OG訪問の最大の意義は、自分ならではの説得力ある志望動機をつくることにあります。

企業HPや説明会で得られるのは誰もがアクセスできる一般的な情報ですが、それをそのまま話しても面接で評価されにくいのが現実です。

実際に働いている先輩の声を聞くことで、リアルな働き方や価値観に触れ、自分の言葉で語れる材料を集めることができます。

さらに、その言葉に裏打ちされた志望動機は、会社側から見ても「論理的でありながら熱意が伝わる」「応援したくなる」という魅力を帯びます。

単なる知識の寄せ集めではなく、等身大の経験と考えをもとにした志望理由だからこそ、採用担当者の心を動かすのです。

メリット①リアルな情報収集ができる

OB・OG訪問では、企業の公式説明では得られない「本音の情報」を聞くことができます。たとえば、働き方の実態や上司との関係性、仕事を通じて得られる成長機会などは、説明会ではなかなか語られません。

こうした生の声を聞き、自分なりに咀嚼することで、「この企業で働きたい」と感じる理由を自分の言葉で語れる志望動機に変換できます。

メリット②企業HPや説明会では分からないことを知れる

公式情報はどうしてもきれいにまとめられているため、実態とギャップがある場合も少なくありません。部署ごとの雰囲気、仕事の大変さややりがい、入社後のキャリアパスといったテーマは、現場で働く先輩にしか分からない部分です。

こうしたリアルな視点を織り込むことで、志望動機は単なる一般論ではなく、論理的でありながらロマンがある内容になります。つまり「なぜ自分はこの会社を選ぶのか」を冷静に説明できる一方で、「この人と一緒に働きたい」と思わせる熱も宿るのです。

メリット③志望業界のイメージを早期に固められる

複数のOB・OGから話を聞くと、業界全体の特徴や企業ごとの違いが見えてきます。

「この業界の共通点は何か」「他業界と比べて自分に合う点はどこか」といった気づきを得られるため、志望動機に「業界を選んだ理由」と「企業を選んだ理由」を両方盛り込めるようになります。

その結果、志望動機は「会社に入りたい」だけで終わらず、会社側も「ぜひ採用したい」と思える、応援したくなるストーリーへと磨き上げられます。

OB・OG訪問はいつから始めればいい?

志望動機を深めるためには、できるだけ早い段階でOB・OG訪問を始めるのが効果的です。

特にインターンに参加する前に訪問しておくと、その情報を応募理由や面接での受け答えに反映でき、他の学生との差別化につながります。

インターンに間に合わせるなら大学3年の夏インターン前が理想的

目安としては、大学3年の夏インターン前から秋にかけてがベストタイミングです。夏のインターン選考は多くの企業が実施する大規模イベントであり、そこでの志望動機の完成度が後々の本選考にも直結します。

事前にOB・OG訪問で得た情報を取り入れることで、インターン選考のときから「実体験に裏打ちされた志望動機」を語れるようになり、選考通過率も高まります。

秋以降は本選考を見据えた深掘りに活用

秋以降は本選考を意識した準備段階に入ります。この時期のOB・OG訪問は、志望業界や企業を絞り込み、志望動機をさらに精緻化する役割を持ちます。

例えば、同じ会社の別部署・立場のOBに会って「部署ごとの違い/年次ごとの違い」を知れば、「なぜこの会社で何に挑戦したいのか/活躍の長期的なイメージ」までを説明できる志望動機に進化させられます。

遅すぎると活かしきれない

就活解禁直前になってから慌ててOB・OG訪問をしても、得た情報を自分の言葉に落とし込み、志望動機に反映する時間がありません。その結果、表面的な発言になり、企業に熱意が伝わりにくくなります。

早めに動いて情報を消化する余裕を持つことが、「論理的でありながらロマンのある志望動機」を作るためには不可欠です。

OB・OG訪問は何人くらいすべき?

OB・OG訪問の人数は「最低3〜5人」が目安です。

少なすぎると情報が偏り、志望動機を深める材料が不十分になってしまいます。一方で、むやみに人数を増やしても情報の整理が追いつかず、かえって表面的になりがちです。大切なのは、適切な人数から効率的に学び、志望動機に落とし込むことです。

3〜5人で横比較をする

1〜2人だけでは、その人の体験談に大きく影響されてしまい、業界全体の姿や企業ごとの特徴をつかむのが難しくなります。

3〜5人程度会うことで、共通点と相違点を整理しやすくなり、「なぜこの業界・この企業を選ぶのか」という説明に厚みが出ます。

本命企業は複数人に会うのがおすすめ

同じ会社であっても、所属部署やキャリアの歩み方によって見える景色はまったく異なります。本命企業については必ず複数人に会い、部署ごとの違いや多様なキャリアパスを知っておくことが重要です。

こうして得た複眼的な視点を取り入れることで、「なぜこの会社なのか」だけでなく「なぜこの部署・この環境で挑戦したいのか」まで語れるようになり、志望動機の説得力が飛躍的に高まります。

周辺業界・関連企業にも足を伸ばす

本命企業や業界だけに絞るのではなく、隣接する業界や競合他社のOB・OGにも会ってみましょう。業界横断的に情報を集めることで、「他の選択肢もある中で、なぜこの業界・企業なのか」をよりクリアに説明できるようになります。

これは志望動機に独自性を与え、面接官から「きちんと視野を広げて考えている」と評価されるポイントにもなります。

OB・OG訪問する相手の探し方

大学のキャリアセンターや同窓会ネットワークを活用

最も確実でハードルの低い方法は、大学のキャリアセンターや同窓会組織を通じて探すことです。公式ルートで紹介されるため信頼性が高く、初めてOB・OG訪問に挑戦する学生にとってもハードルが低い手段です。

大学のキャリアセンター・同窓会組織では、定期的にOB・OGとのマッチングイベントを開催しています。まずはそこに参加してみて、話が合った人を1人目のOB・OGとして頼ってみるのがおすすめです。

企業の説明会・合同説明会に参加する

企業の単独説明会や合同説明会の場も、OB・OG訪問につながるチャンスです。こうした説明会では参加学生と接点を持つべく、若手・中堅社員が積極的に参加します。説明会の後に登壇していた若手社員へ声をかけたり、交流会で名刺を交換したりすれば、そこから個別のOB・OG訪問に発展させることができます。

この方法の良いところは、事前に企業理解を深められるだけでなく、「実際に話してみたい」と感じた人にその場でアプローチできる点です。志望動機に直結するリアルな情報を得やすいルートといえるでしょう。

またこうした機会に参加する若手・中堅社員はOB・OG訪問専門の方ですので、訪問が早期に実現する可能性が極めて高いです。(ほかのルートだと「忙しいので無理」と断られてしまうことも多々あります。)

友人・ゼミ・サークルのつながりを頼る

友人やゼミ・サークルの先輩を通じて紹介してもらう方法も効果的です。共通の知人がいる分、相手も親身に話してくれる傾向があり、気軽に質問しやすい環境が整いやすいのがメリットです。

SNSなどで声をかける

最近ではX(旧Twitter)をはじめとするSNSで、
「○○大学出身」「現役○○の社員」といった肩書きを明かしながら発信している社会人も少なくありません。そうした人に思い切ってDMを送り、OB・OG訪問につなげるケースも増えています。

一方で、接点がSNSであるがゆえに注意も必要です。

なかには有料セミナーや就活塾に誘導されたり、思ったようなOB・OG訪問が実現しないリスクもあります。SNS経由は有効な手段ですが、「信頼できる相手かどうかを見極める」ことを前提に、慎重に活用するのが望ましいでしょう。

OB・OG訪問で気をつけること

せっかく時間を割いて先輩に会うのですから、OB・OG訪問を有意義なものにするためには準備とマナーが欠かせません。ちょっとした対応の差が、得られる情報の質やその後のつながりに大きく影響します。

依頼時のマナーを守る

OB・OG訪問のお願いは基本的にメールやメッセージで行います。その際には、

・自己紹介(大学・学部・学年)
・なぜその人に話を聞きたいのか
・希望する日程の候補(複数提示)
を必ず添えることが大切です。

「突然すみません」「貴重なお時間をいただきありがとうございます」といった丁寧な言葉を添えるだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。

服装や第一印象に気を配る

訪問時はスーツでなくても構いませんが、清潔感のある服装を意識しましょう。大学生らしいきちんとした身だしなみを心がけることが、相手からの信頼につながります。第一印象で「礼儀正しい学生だな」と思ってもらえるだけで、その後の会話がスムーズになります。

お礼を忘れない

訪問後には、1日以内に必ずお礼のメールを送りましょう。

「本日はお忙しい中ありがとうございました」
「具体的に○○という話が印象に残り、志望動機を考える上で大変参考になりました」
といった形で、感謝の気持ちと学びを簡潔にまとめると、相手に好印象を与えられます。

こうした一手間が、その後のつながりを広げるきっかけにもなります。

事前に質問を準備する

漠然と話を聞くだけでは、得られる情報が浅くなってしまいます。訪問前に「この人にしか聞けないこと」を考えて質問を準備しましょう。

例えば:

「なぜこの会社を選んだのか」
「入社前と入社後でギャップはあったか」
「仕事のやりがいと大変なこと」

このように具体的な質問を用意しておけば、会話が深まり、志望動機を語るための材料も手に入ります。

長期インターンとOB・OG訪問の相乗効果

OB・OG訪問は、自分ならではの志望動機をつくるために欠かせないプロセスですが、その「質」と「量」をさらに高める手段として有効なのが長期インターンです。

長期インターンとは

長期インターンとは、「有給で長期間(約6ヵ月以上)、実際のビジネスの現場で就業すること」を指します。
大学生でありながら企業に所属し、正社員と同じような業務を任される点が特徴です

多くの企業では、以下のような条件で募集されています。
・週3日以上・週20時間程度の勤務
・最低3〜6ヶ月以上の継続
・業務内容は実際の社員と同じ

ただのおしごと体験ではなく、企業の一員として働きながら成果を出すのが長期インターンです。

長期インターンは会社への入り口になる

長期インターンは「会社に入ること」と同義です。インターン先で上司や社員と関わる中で、自然とビジネスパーソンのネットワークに食い込むことができます。その上司が新しい社会人を紹介してくれるケースも多く、結果的にOB・OG訪問の幅を広げることにつながります。

「○○マフィア」に食い込むきっかけになる

一部の業界や企業では、特定企業の出身者同士が強い結束を持ち、互いに情報交換や人材紹介を行うことがあります。いわゆる「○○マフィア」と呼ばれるコミュニティです。

例えばマッキンゼーに入りたいなら、マッキンゼー出身の上司の下で働けば、そのつながりを通じて他のマッキンゼー出身者を紹介してもらえる可能性があります。こうしたネットワークは通常の就活ルートでは得がたい強みになります。

社会人と対等に話せるようになる

長期インターンを経験すると、実務を通じてビジネスの基礎知識や視点が身につきます。その結果、現役の社会人とも対等に議論できるレベルに成長し、OB・OG訪問での会話の深さが格段に上がります。
単なる情報収集にとどまらず、「業界の課題」「事業の方向性」といった一歩踏み込んだ話題に触れられるため、志望動機の質が圧倒的に高まります。

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