「インターンに参加するとどんなメリットがあるのか?」「参加しないと本選考で不利になるのでは?」――就活を控える大学生の多くが抱える疑問です。
インターンは、単なる職場体験ではなく、企業と学生双方にとって明確な目的を持ったプログラムです。本記事では、インターンが実施される目的を整理し、参加することで得られる具体的なメリットを徹底解説します。また、数あるインターンの中でどう活かせば就活に直結するのか、その考え方も紹介します。
インターンを有効に活用できるかどうかで、就活の納得感や結果は大きく変わります。ぜひ最後まで読んで、自分にとって最適なインターンの向き合い方を見つけてください。
▼目次
インターンシップとは、学生が企業で実際の業務を体験できる制度です。企業によって内容や期間は異なりますが、大きく分けると1日で行われる「1day仕事体験」、数日から2週間程度の「短期インターン」、そして数か月から1年以上継続して働く「長期インターン」の3種類があります。
このうち、就職活動の一環として多くの学生が参加するのは「短期インターン」です。多くの場合、2〜3日程度の期間で開催され、夏休みや冬休みといったまとまった時期に集中して実施されます。企業もこのタイミングで学生との接点を作ることを重視しており、就活準備の重要なステップになっています。
短期インターンでは、その企業の業務をワークショップ形式で体験するのが一般的です。たとえばグループワークを通じて新規事業の企画を考えたり、ケーススタディを用いて経営課題の解決策を検討したりと、実際の仕事に近いテーマが設定されます。こうした体験を通じて、学生は企業のビジネスモデルや働き方を疑似的に学び、社員との交流を通じて企業文化に触れることができます。
また、メーカーやインフラ関連の企業などでは、工場や設備の見学をプログラムに組み込むケースもあります。現場の雰囲気やスケール感を体感することで、事業内容への理解が一層深まり、就活サイトやパンフレットだけではわからないリアルな情報を得ることができます。
学生にとってインターンの目的は、業界や企業の情報を一次データとして直接取りに行くことです。就活サイトや企業HPといった二次情報は、発信側の意図が強く反映されており、判断材料としては限界があります。
一次データを自分の目と耳で確かめることで、まず「納得して新卒入社先を選べる」ようになります。現場での雰囲気や社員の考え方を知ることで、その企業が本当に自分に合っているかどうかを具体的に判断できるからです。
さらに、インターン経験は「自分だけのオリジナルな志望動機」を作る材料になります。公式情報の受け売りではなく、自分が体験したこと・感じたことを語れるため、選考での説得力が高まり、個性を発揮しやすくなります。
企業にとってインターンは重要な接点形成の機会です。特に、夏と冬のインターンでは目的が少し異なります。
夏インターンは、ビジネス感度の高い学生との出会いを重視しています。グループワークやケーススタディを通じて、論理的思考力やチームでの発言力などを観察し、「将来のリーダー候補」を早い段階で見極めたいという狙いがあります。企業にとっては、優秀層と早めに関係を築くことができ、学生にとっても業界全体を広く知るきっかけになるのが特徴です。
一方、冬インターンは、自社にマッチする学生を探す意味合いが強くなります。少人数で社員と密に接するプログラムが多く、学生の人柄や価値観が企業文化に合うかどうかを確かめやすいのです。同時に学生側も「自分にとって働きやすい環境か」を深く理解できるため、双方にとってミスマッチを防ぐ場になっています。
インターンの本質的な価値は、企業と直接接点を持ち、一次情報を得られることにあります。その接点が生むメリットは、大きく三つに整理できます。
インターンに参加することで得られる大きなメリットのひとつは、業界や企業について理解を深められることです。採用サイトや合同説明会でも情報は手に入りますが、それらはあくまで企業が用意した二次情報にすぎません。実際に職場を訪れ、社員と交流することで、より具体的でリアルな理解が得られるのです。
インターンで得られる価値は「業務内容の理解」にとどまりません。例えば、その企業の社風はインターンでのみ知れる情報です。「個人の成果を重視するのか、チームワークを大切にするのか」とかは「ビジネスに熱中する人が多いのか、プライベートとの両立を重視する人が多いのか」、とか「失敗しても良いから挑戦を推奨するのか、失敗を起こさないように慎重を期すのか」など、その企業ならではの価値観は、実際に社員と関わって初めて見えてきます。
また、上記に関連して、よりシビアにみると企業が人や成果をどう評価しているかも重要です。例えば「論理性や数字の扱いを重視するのか、それとも周囲を巻き込むコミュニケーション力を評価するのか」こうした評価基準を理解することは、自分の強みを最も評価してくれる会社を選ぶうえで欠かせません。長期的に見ても、相性の良い会社を選ぶほうが給料は上がりやすいですし、キャリアを有利に構築できます。
さらに、インターン中は業界や企業の最新トレンドなど表には出ないを社員から直接聞ける場でもあります。社員はあらかじめ用意された答えではなく、その場で考えながら話してくれることが多いのです。しかもインターン中のワークを通じて学生と共通の前提と信頼関係を持っているため、本音が返ってきます。これは公開情報では絶対に得られない“生きた一次データ”であり、就活における大きな差別化要素になります。
インターンは、自分のやりたいことを見つけるきっかけになり得ます。多くの就活生が抱える「やりたいことがない」という悩みは、端的に言えば経験不足から生じるものです。人は過去にやってきたことや見聞きしたことの延長からしか“やりたいこと”を見出せません。
その点、インターンは手っ取り早く、かつ一定の水準で企業の実務や働く人の価値観に触れられる場です。社員が日々どんな業務に取り組み、どのようにやりがいを感じているのかを間近で知ることができます。就職というゴールを見据えれば、必要な情報と体験を最も効率的にインプットできる環境といえます。
だからこそ、インターンは「やりたいことに出会いやすい」機会であり、結果として自分だけの志望動機をつくる大きなきっかけになるのです。
インターンは本来「就業体験の場」として説明されますが、実態としては事実上の選考プロセスの一部になっています。特にその傾向が顕著なのが、外資系の投資銀行、外資・日系コンサルティングファーム、そしてメガベンチャーやスタートアップです。これらの企業は「実力重視」「成果主義」「即戦力志向」が強いため、インターン参加者から優先的に面接を進めたり、リクルーターをつけて継続的に囲い込みを行ったりします。
一方で、伝統的な日系大手企業でも事情は変わりつつあります。表向きには「体験の場」としてインターンを開催していますが、実際には学生との接点を維持する目的で、インターン参加者限定のイベントや、選考落選者向けの追加インターン、さらにはリクルーター面談といった機会を設けることが一般的になっています。
採用担当者の視点に立てば、その構造はシンプルです。彼らのゴールは「自社の採用基準に合った学生を必要な人数だけ集めること」。だからこそ、インターンやその選考過程を通じて早い段階で接点を持った学生は、「すでに採用候補のプールに入っている存在」として扱われます。さらに、その学生が基準にわずかに届かない/合わない場合でも、「あと数か月かけて伸ばせば十分基準に達する」と判断されれば、リクルーターやイベントを通じて「育てて」もらえるケースすらあります。
多くの学生が気にするのが「インターンに参加しなければ本選考で不利になるのか」という点です。結論から言えば、インターンに参加しなくても本選考で内定を得られる企業は数多くあります。採用ルートは複数用意されており、インターン参加は必須条件ではありません。特に日系大手企業の多くは、本選考を通じて毎年多くの学生を採用しています。
ただし、実態を直視すれば「インターン参加者が有利になる構造」は確かに存在します。インターンを経由した学生は、企業側からするとすでに顔と名前が一致している存在です。接点を持った学生は「採用候補のプール」に入れやすく、場合によってはリクルーターがつき、基準に届くように“育成”されることもあります。
一方、インターンに参加していない学生は、本選考の時点で初めて企業と接触する立場になります。もちろんチャンスは平等にありますが、スタートラインに立つタイミングから差があるのは事実です。参加者が既に「採用予定人数の一部」としてカウントされている状況では、不参加者は「まだ枠外の挑戦者」として戦うことになります。
ただし注意すべきは、インターンにやみくもに参加すればいいという話ではないということです。インターンに行くよりも、研究や課外活動、留学準備など、別のことに時間を投じた方が自分の成長につながると判断するのであれば、むしろそちらを優先すべきです。大事なのは「自分にとって成長につながる選択肢をどう取るか」であり、インターンはその有力な手段の一つにすぎません。
インターンの実施情報は、主に就活サイトや企業のホームページに掲載されています。すでに特定の企業を志望している場合は、その企業の採用ページを直接確認するのが最も確実です。逆に「この業界に興味がある」という段階であれば、就活サイトで検索して比較すると効率的に情報を集められます。
まだ業界も企業も定まっていない場合は、まずは企業説明会や合同説明会に参加してみるのがおすすめです。いきなりインターンに飛び込むのではなく、まず幅広く情報収集をしてから応募する方が、自分に合ったインターンを見つけやすくなります。
インターンには募集期間が決まっているため、情報をこまめにチェックすることが大切です。特に人気企業のプログラムは、選考枠や参加枠がすぐに埋まってしまうため、できるだけ早く行動に移すことが必要になります。自分にとって都合の良い日程や形式を確保するためにも、早めの決断が有利に働きます。
また、効率的に情報を集めたいなら、就活生同士のヨコのつながりを活用するのがおすすめです。Goodfindなどが開催するセミナーや就活ワークショップ、練習会(特に対面形式)は、情報交換の場としても役立ちます。こうしたつながりを持っておくことで、インターンに関する最新情報をキャッチしやすくなります。
短期インターンは就活準備として有効ですが、人気企業のプログラムは倍率数十倍にのぼり、本選考並みの厳しい選考が行われます。
ESや面接、グループワークで結果を出すには、ビジネスの基礎力や論理的思考力をすでに備えていることが重要です。
しかし、アルバイトや課外活動だけでは「ビジネスの現場で求められる基礎力」を養うのは難しいのが現実です。そこで注目されるのが長期インターンです。
長期インターンとは、「有給で長期間(約6ヵ月以上)、実際のビジネスの現場で就業すること」を指します。
大学生でありながら企業に所属し、正社員と同じような業務を任される点が特徴です
多くの企業では、以下のような条件で募集されています。
・週3日以上・週20時間程度の勤務
・最低3〜6ヶ月以上の継続
・業務内容は実際の社員と同じ
ただのおしごと体験ではなく、企業の一員として働きながら成果を出すのが長期インターンです。
長期インターンでは、数か月〜1年以上にわたって実務に関わることで、短期インターン選考や本選考に直結するスキルが身につきます。
・論理的に考える力:市場分析や施策立案を通じて、数字やデータを根拠に思考できる
・伝える力:上司やチームメンバーへの報告・提案を繰り返す中で、PREP法的な話法が自然に身につく
・協働力:実務の中で役割分担・合意形成を経験するため、グループワーク選考で強みになる
これらは、まさに短期インターンや就活選考で評価される能力そのものです。
短期インターンに挑戦したいと思うなら、事前に長期インターンで基礎力を磨いておくことが合格率を高める最も実践的な方法です。
「選考に挑んだけれど、話す内容が薄くて落ちてしまった…」という事態を避けるためにも、まずは実務経験を積んでおくことが何よりの武器になります。
長期インターンは、一定の時間を投下してビジネス的成長を得る究極の「自己投資」です。そのため自分に合った長期インターンを選ばないと、狙った成果が得られません。
長期インターンを募集する企業は年々増加しています。その中から「自分に本当に合う企業」を自力で見つけるのは、実はとても難しいものです。
「気になる企業はあるけど、実際どんな働き方なのか分からない…」
「長期で続けられるか不安だけど、挑戦はしてみたい…」
「せっかくやるなら、就活にもつながる経験がしたい…」
そんな方にこそ活用していただきたいのが、Intern Streetの無料面談です。
Intern Streetの面談でできること
・目的や希望条件を丁寧にヒアリングし、自分に合う長期インターン先の提案
・志望動機の言語化や選考に進む企業ごとのチューニング
・これまでの経験に応じてレベルを合わせた長期インターン先の紹介
・過去の長期インターン生の経験や工夫の共有
・通常必要なESの代理執筆と選考フォローアップ
・長期インターン選考がうまく行かない際のサポート
自分に合うインターン先を見つけるには、正確な情報と第三者の視点が必要です。迷ったとき、不安なときこそ、私たちと一緒に一歩踏み出してみませんか?
「長期インターンって実際どんな感じなの?」
そんな方のために、会員登録不要・最短即日で参加できる「15分面談」を実施しています。
この面談では、例えばこんな疑問にお答えします。
・長期インターンでは、どんな働き方をするのか?
・どんな企業がインターンを募集しているのか?
・インターンに参加するための時間の作り方は?
気になることを気軽に相談できる機会です。初めての方も、まずは情報収集から始めてみませんか?
自分に合った長期インターンを探す前に、まずは自分の適性を知ることから始めましょう!就活をまだ始めていない方も、すでに選考を受けている方も、キャリアの軸を見つける最初の一歩として、この診断を活用してください。
①強みの言語化をしてくれる
自己分析だけでは見つけられなかった、あなたの核となる能力をレポートで明確に提示します。
②適職を提示してくれる
「営業」「企画」「エンジニア」といった職種選びだけでなく、
その職種の中でも「どんな役割で」「どんな環境で」最も力を発揮できるかまで具体的に分かります。
③キャリア選択の羅針盤になる
「なんとなく」ではなく、自分の軸を持って長期インターンや就職活動に進むための、最初のヒントが得られます。