インターンは何社行くのが正解?目的別・状況別のおすすめ参加数ガイド

「インターンは何社くらい行けばいいのだろう?」
就活を控えた大学生の多くが抱える疑問です。1〜2社だけで十分なのか、あるいは10社以上経験するべきなのか――正解が見えずに不安になりますよね。

結論から言えば、インターンは最低でも5社参加することをおすすめします。ただし、やみくもに数を増やすのではなく、自分の状況や目的に応じて“数と質”のバランスをとることが大切です。

本記事では、
・なぜ「最低5社」が目安になるのか
・状況別におすすめの参加数
・インターンの探し方と就活への活かし方
を分かりやすく解説します。最後には、インターンの経験を就活に最大限つなげる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

インターンは何社行くべき?結論は「最低でも5社」

結論から言えば、インターンは最低でも5社参加することをおすすめします。もちろん5社というのはあくまで目安であり、必ずしも全員に当てはまる「正解」があるわけではありません。

ただし、1〜2社だけでは見えてこないことが多く、複数社を経験してこそ初めて理解できることがあります。なぜ「5社」という目安が効果的なのか、その理由を次のセクションで詳しく解説していきます。

なぜ最低でも5社がおすすめなのか?3つの理由

理由① 業界・企業比較ができてこそ分析になる

インターンの目的のひとつは、業界研究・企業研究を深めることです。ところが1〜2社しか参加しないと、その企業を基準にした「点」でしか理解が進みません。

例えば、1社目で「社員の雰囲気が合う」と感じても、それは本当に自分に合っているのか、それとも単に「そこしか知らないから」そう思うのか、判断がつきません。

しかし5社程度経験すると、

・社風の違い:中小規模のビジネスを高速で回すベンチャーと、大規模なビジネスをじっくり進める大企業
・働き方の違い:成果主義を強調する企業と、チームワークを重視する企業
・事業の方向性の違い:成長市場に挑戦する企業と、既存事業の安定を重視する企業

といった比較が自然にできるようになります。こうして「自分がどういう環境で力を発揮できるか」がクリアになり、就活での志望動機や企業選びの軸に直結するのです。

またこの5社のうち、最低でも3つは異なる業界の企業のインターンに参加すると業界による違いも見えてきます。

例えば

・失敗してもいいから次々にアイデアを実行に移す商社・エンタメ業界と、失敗は許されないため、規律正しく働く銀行業界
・「金のために働く」という発想が賞賛される投資銀行と、「社会のために働く」発想が評価されるインフラ・福祉業界

みたいな比較もできるようになります。

キャリア形成においては、自分の活躍しやすい場所で活躍することが成功のカギとなってきます。この環境の評価は比較を通じてのみ成しえます。

理由② やりたいことがない人ほど経験を積むべき

「やりたいことが分からない」という悩みは、多くの大学生が抱えるものです。実際、その原因はシンプルで、経験不足にあります。人は自分が過去にやってきたことや見聞きしてきたことの延長線上でしか「やりたいこと」を見出せません。

その点、インターンは効率的に経験を積める環境です。短期間であっても、企業の実務に触れ、社員が日々どのような業務に取り組み、どのようにやりがいを感じているのかを間近で知ることができます。こうした体験は、単なる業界研究やOB訪問では得られない「リアルな働きのイメージ」を与えてくれます。

インターンを通じて得られるのは、単なる知識ではなく「自分が面白いと思える瞬間」「これは向いていないかもしれないという気づき」といった生の感覚です。複数社を経験すればするほど、この比較体験は積み重なり、結果として自分に合った方向性を見つけやすくなります。

だからこそ、インターンは「やりたいことに出会いやすい」機会であり、最終的には自分だけの志望動機を形づくる大きなきっかけになるのです。

③ 企業との接点が多いほど就活が楽になる

インターンのもう一つの大きなメリットは、企業との接点を早めに作れることです。企業との接点を持っていると以下のようなメリットがあります。

・特別ルートに招待される
長期インターン経験者やインターン選考通過者向けに、早期選考や限定イベントの案内が届くことがあります。
・企業側からのアプローチが増える
「一度インターンに参加してもらった学生」として企業に記憶され、エントリー前に連絡が来るケースもあります。
・情報収集の効率化
OB・OG訪問や説明会探しをゼロから始める必要がなくなり、就活全体の負担を減らせます。

言ってしまえばインターンに応募することで「自分の興味を持っている企業の方から、半自動的に情報を送ってくれる」構造を作れるわけです。

特に本選考が始まると、企業の手札の多さ(手札=その企業についてある程度知っている、人脈がある状態)が、一つの武器になってきます。本選考が始まる前に子の手札を増やすためにインターンに応募するのは有効な選択です。

何社インターンに行くかを決めるために:自分の現状とインターンに参加する目的を明確にしよう

「インターンは何社行けばいいのか?」を考えるうえで大切なのは、まず自分の現状を把握することです。状況を整理したうえで、その次のステップに進むための手段としてインターンをどう活用するかを決めると、行動に無駄がなくなります。

インターンでできることは大きく4つに整理できます。

①自己理解を深める(自分の適性や強みを知る)
②志望動機やガクチカをつくる(就活で語れるエピソードを持つ)
③企業や業界分析を深める(働く現場に触れてリアルな理解を得る)
④企業との接点を形成する(人事や社員に自分を知ってもらう)

一方で、これらの目的は必ずしもインターンでしか達成できないものではありません。たとえば、企業情報を広く浅く知るだけなら、インターンに行かずとも説明会やOB訪問で十分です。

インターンは選考や2〜3日間のワークショップを伴うため、比較的コスト(時間・手間)の高い企業との接点形成手段です。ですからやみくもに参加していると時間を無駄にしてしまうことも多々あります。

裏を返せば、その企業への本気度を伝えられる機会とも言えます。「この企業・業界に絶対に行きたい!」と強く決まっている場合は、同じ企業や業界のインターン・イベントにできる限り参加し、人事や社員に顔を覚えてもらい、意欲を伝えることが戦略的に重要になります。このケースでは「何社行くか」よりも「その企業に何回行くか」の方が大事にです。

とはいえ、インターンには「応募して参加する」という行動そのものに大きなメリットがあります。もし他にやることが思いつかないなら、まずは数を意識してインターンに参加してみるのも有効です。

この記事で示した「最低でも5社」という目安も、まさにその「数を意識して動く際の基準」として捉えてください。そうすることで、経験の幅を広げつつ、自分に合った進路を見極めるきっかけが得られるはずです。

状況別:インターン参加数の目安

インターンは「最低でも5社」を基本としつつも、実際に何社参加すべきかは自分の状況によって変わります。ここでは、Intern Streetとしての目安を紹介します。

業界・企業がまだ定まっていない場合

志望業界や企業がまったく決まっていない段階では、7〜10社程度の1Dayインターンに参加することをおすすめします。1Dayインターンは1時間ほどのワークがついた企業説明会といった感じで開催され、選考をはさまず先着順で募集することも多いです。

まずは参加ハードルの低いところから接点を取りに行き、幅広く比較し、複数の業界・企業に触れることで、自分の関心や適性を見つけやすくなります。

志望業界が見えてきた場合

「この業界に興味がある」という方向性が見え始めたら、5社程度に絞って参加するのが効果的です。例えば短期インターンを3社、1Dayインターンを2社といった組み合わせが現実的です。同じ業界で複数社を経験することで、企業ごとの違いを深く理解でき、志望動機の説得力も増していきます。

なお、投資銀行やコンサルティング業界、メガベンチャーといった「成果主義」「実力主義」を明確に打ち出し、インターンが事実上本選考プロセスにある企業を志望する場合は、短期インターン5社以上参加を目標にしてください。

本命業界・企業が明確な場合

すでに本命の業界や企業が決まっているなら、数社に絞って深掘りするのがおすすめです。短期インターンや1Dayインターンに加えて、その企業の採用イベントに参加することで採用担当社員に顔を覚えてもらいましょう。

また採用とは関係ないイベント(展示会)などの参加することで、自分の志望動機をより尖らせていくのも効果的です。

やりたいことが分からない場合

「やりたいことが見つからない」という人こそ、最低5社以上、場合によっては10社以上1dayインターンや短期インターンに参加した方が良いです。

そもそもの経験・インプットの量を増やすことで自分の視野・経験が広がり、自分のやりたいことを見つける材料になります。迷って立ち止まるより、まず数を意識して動いてみることが大切です。

インターンの探し方

インターンに「何社行くか」の目安が決まったら、次に大切なのはどうやって探すかです。闇雲に応募するのではなく、効率的に情報を集め、優先順位をつけながら進めることで、自分に合った企業に出会いやすくなります。

やること①気になる企業リストをつくる

まずは「自分が知っている企業」を10社ほど書き出してみましょう。テレビCMでよく見る大手企業や、友人・家族から聞いた会社で構いません。そのうえで、『会社四季報』や日経新聞、インターネットを使って関連企業を調べ、リストを広げていきます。

作成したリストには優先順位をつけましょう。

・すぐにでもインターンに応募したい
・説明会に参加したい
・時間があれば話を聞いてみたい
・今はあまり興味がない

まずは10社→30社→50社と少しずつ増やしていくのが現実的です。「新しい企業を知ること自体を楽しむ」という気持ちで取り組むと長続きします。

やること②インターネットや説明会で情報収集する

気になる企業を見つけたら、まずは公式HPや説明会で初期接点を持ちましょう。企業が学生に知ってほしい基本情報は、必ず説明会や採用ページで整理されています。

ただし、すべての企業のインターンに参加できるわけではありません。現実的に参加できるのは5〜8社、多くても20社程度。だからこそ、リストアップした企業を対象に、まずは説明会やHPで理解を深める→優先順位を固めるという流れが効率的です。

やること③実際に応募してみる

ある程度理解が深まったら、思い切って応募してみましょう。エントリーシートや面接は練習を重ねるほど上達するので、「まず動いて経験すること」が大事です。

・志望動機は完璧でなくてもまず書いて提出する
・1社に絞らず複数企業へ同時並行で応募する
・応募要項や締切はリスト化して管理する

特に大学3年の夏・冬は募集が集中し、「気づいたら締切が過ぎていた」という失敗が多発します。早めに動くことで安心して臨めます。

やること④選考を受ける

インターンはエントリー後に書類選考やWebテスト、面接、グループディスカッションを伴うことが多く、本選考と似た流れです。ここでの経験はすべて就活本番の練習になります。

・結果に一喜一憂しない
・「選考慣れ」として活用する
・不合格でも企業との接点を持ち続ける

この姿勢を持つことで、インターン選考は単なる合否判定ではなく「就活準備の場」として活かせます。

情報源は賢く使おう

効率的に探すには、複数の情報源を組み合わせるのが有効です。

・就活サイト(リクナビ・マイナビ・Goodfind):幅広く企業を比較できる
・企業HP・OB訪問:本命企業を深く知れる
・SNS・就活コミュニティ:最新情報や体験談を得られる
・大学のキャリアセンター:基礎固めや学内限定インターンを知れる

それぞれ目的にあわせて、効果的に組み合わせてください。

行きたいインターンに行くために、ビジネス基礎力を身に着けよう

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短期インターンは就活準備として有効ですが、人気企業のプログラムは倍率数十倍にのぼり、本選考並みの厳しい選考が行われます。
ESや面接、グループワークで結果を出すには、ビジネスの基礎力や論理的思考力をすでに備えていることが重要です。

しかし、アルバイトや課外活動だけでは「ビジネスの現場で求められる基礎力」を養うのは難しいのが現実です。そこで注目されるのが長期インターンです。

長期インターンとは

長期インターンとは、「有給で長期間(約6ヵ月以上)、実際のビジネスの現場で就業すること」を指します。
大学生でありながら企業に所属し、正社員と同じような業務を任される点が特徴です

多くの企業では、以下のような条件で募集されています。
・週3日以上・週20時間程度の勤務
・最低3〜6ヶ月以上の継続
・業務内容は実際の社員と同じ

ただのおしごと体験ではなく、企業の一員として働きながら成果を出すのが長期インターンです。

行きたいインターンに行くために、ビジネス基礎力を身に着けよう

長期インターンでは、数か月〜1年以上にわたって実務に関わることで、短期インターン選考や本選考に直結するスキルが身につきます。

・論理的に考える力:市場分析や施策立案を通じて、数字やデータを根拠に思考できる
・伝える力:上司やチームメンバーへの報告・提案を繰り返す中で、PREP法的な話法が自然に身につく
・協働力:実務の中で役割分担・合意形成を経験するため、グループワーク選考で強みになる

これらは、まさに短期インターンや就活選考で評価される能力そのものです。

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「選考に挑んだけれど、話す内容が薄くて落ちてしまった…」という事態を避けるためにも、まずは実務経験を積んでおくことが何よりの武器になります。

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