【例文付き】長期インターンのお礼メールは何を書くべき?|メール送信時に気を付けるべきことなどを解説

長期インターンの選考に際して、企業へのお礼メールを送ることは大切なマナーのひとつです。

感謝の気持ちを伝えるだけでなく、今後の関係を築くきっかけにもなります。しかし、「どのように書けば良いかわからない」「失礼のない表現を使いたい」と悩む人も多いのではないでしょうか?

本記事では、お礼メールの基本構成や具体的な例文を紹介するとともに、送信時に注意すべきポイントについても解説します。正しいマナーを押さえて、好印象を与えられるメールを作成しましょう!

長期インターンでお礼メールを送るべきタイミング

長期インターンに関連して、お礼メールを送るべきタイミングは主に以下の3つです。

①選考を受けている企業の担当者からメールをもらったとき

長期インターンの選考に応募すると企業の担当者からメールで、選考に関する案内が来ます。

この案内には選考の手順、次の選考ステップの案内、日程調整などが書かれています。

これらの案内を受け取ったら、メールの内容を確認した旨を伝える意味も込めて、お礼メールを送ります。

②トライアル、オフィス訪問など、企業の担当者に時間を割いてもらったとき

長期インターン選考においては、お試しインターン(トライアル/実技選考)、オフィス訪問など、企業の担当者にまとまった時間を割いてもらうことがあります。

そうした場合には、時間を割いてもらったことに対して、お礼を伝えるようにしてください。

特に、選考前あるいは選考中に実施されるカジュアル面談・オフィス訪問は、相互理解を深めることを目的としています。そうした機会においては、企業の担当者も学生の皆さんがどのような感想を抱いたか気になっているため、率直な感想と併せてお礼メールを送ると良いでしょう。

なお、面接後のお礼メールは必須ではありません。面接後のコミュニケーションのボールは企業の担当者にありますから、企業からの連絡を待つスタンスでいても特に問題はありません。ただし、その際には必ず面接が終わるときに口頭でお礼を伝えてください。

③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき

長期インターン選考を受けた企業から内定通知を受け取ったときには、採用の意思決定を下してもらったことに対して、お礼を伝えましょう。

そのうえで、その企業の内定を承諾する場合には、その意思も併せて伝えてください。

なお、その企業の内定を承諾するか迷っている場合にも、その意思をお礼メールを通じて伝えてください。迷っている場合にメールを返さないというのはご法度です。

お礼メールに書くべきこと

お礼メールは以下の構成で書きます。

==========================
(件名)※企業側からのメールへの返信の場合は不要

(本文)
企業名
担当者名

冒頭のあいさつと自己紹介

お礼と感想

連絡事項

署名
==========================

お礼の気持ちは簡潔に伝える

多くの場合、お礼メールを送るタイミングは、前に紹介したもののうち
①選考を受けている企業の担当者からメールをもらったとき
③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき
になるかと思います。

この場合は、企業からの連絡に対して応答することが最優先ですから、お礼の気持ちは簡潔に伝えてください。

極端な話「次回選考について丁寧にご案内いただきありがとうございます」「内定のご連絡をいただきありがとうございます」くらいの文でも構いません。

一方で②トライアル、オフィス訪問など、企業の担当者に時間を割いてもらったときにおいては、お礼メールは学生の皆さんからの発信になります。

このときには丁寧にお礼と感想を伝えてください。

お礼メールを送る際に気を付けるべき点

お礼メールはビジネスメールの一つです。

そのため、ビジネスメールのマナーに従って書く必要があります。特に以下の点には気をつけて書いてください。

①メールの件名

皆さんからメールを発信する際には、皆さん自身でメールの件名を決める必要があります。

その際には、「お礼メールであること」と「誰から発信されたか」が一目で分かるような件名をつける必要があります。

========================
良い例
・【大学・学年・名前】本日の御礼
・本日のオフィス訪問の御礼(大学・学年・名前)

悪い例
・(件名なし)
・本日はありがとうございました
・御礼
========================

②宛名の書き方

ビジネスメールでは、メールの冒頭に宛名を書きます。

宛名は通常「企業名(改行)担当者名+さま」の順で書きます。
担当者名が分からない場合は「企業名(改行)ご担当者さま」と記載してください。

なお企業名は必ず「株式会社」を入れた正式名称で書いてください。その際「株式会社」が前につくか、後ろにつくかはしっかり確認しましょう。
(前株、後株が異なる場合、まったく異なる企業となる場合もあります。)

③自己紹介の書き方

自己紹介は必ずしてください。

その際には「大学・学年・名前」を記載してください。それ以外は原則不要です。

④メールアカウントの表示名

メールアカウントはビジネスシーンにふさわしい表示、できれば「漢字の姓名」にしてください。

私用メールを使っている場合、ニックネームを表示名として設定していることもあるかと思います。その場合にはニックネームを外すか、新しくメールアカウントを発行してください。

なお、企業によっては不適切なニックネームが表示された場合、「ビジネスの常識が無い」と見なしてネガティブに評価することもあります。ご注意ください。

⑤送る時間

お礼メールを発信する、企業からのメールに返信する場合には、原則24時間以内に対応してください

企業からのメールへの返信に一営業日以上かかると、その後の調整に時間がかかります。またこちらからメールを発信する場合、時間が経つと企業の担当者は何に対するお礼か分かりづらくなります。

また送る時間については、原則日中(8時から19時)にしてください。仮にオフィス訪問などが夜にあった場合は、22時までにメールを発信しましょう。(22時をすぎる場合は翌日の午前中でも構いません)

⑥言葉遣い

細かい部分ではありますが、ビジネスメールに適した言葉遣いをしてください。

【要確認事項】
・文末に句点「。」を打っているか
・文末にエクスクラメーションマーク「!」を使っていないか
・適切に改行しているか
・第一人称が「私」となっているか
・第二人称が「貴社」となっているか(「御社」は話し言葉ゆえNG)

メール例文

①選考を受けている企業の担当者からメールをもらったとき


(本文)
<企業名>
○○さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>と申します。

次回選考についてご案内いただきありがとうございました。

面接可能な日時ですが、上から希望順に
・<日付> 13時から17時
・<日付> 10時から12時
・<日付> 13時から17時
です。

なお、<日付>13時から17時についてはオンラインのみ対応可能、それ以外は直接貴社オフィスまで訪問することが可能です。

もし上記の時間で調整が難しい場合には、ご連絡ください。すぐに別の候補日をお出しいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

<名前> 拝

②トライアル、オフィス訪問など、企業の担当者に時間を割いてもらったとき ーーカジュアル面談・会社説明会に参加した後

(件名)本日の御礼|○○大学3年<名前>

(本文)
<企業名>
<担当者名>さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>です。

本日はカジュアル面談/会社説明会を通じてお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。

今回はいろいろな話を聞かせていただきましたが、特に貴社のミッション・ビジョンの部分が既存事業を通じてどのように達成されているかの部分が自分にとって新しい気づきでした。

少し先の話にはなりますが、仮に私が貴社に長期インターンとして入社した場合には、特に貴社が大事にしている「~~~」という部分を意識して勤務しようと考えています。

<※>

引き続きよろしくお願いいたします。

<名前> 拝

・選考に進む意思などを示す場合には<※>の部分に、その旨を記載します
・書き方は前項①を参考にしてください

②トライアル、オフィス訪問など、企業の担当者に時間を割いてもらったとき ーートライアルなどで長時間時間を割いてもらったとき

(件名)本日の御礼|○○大学3年<名前>

(本文)
<企業名>
<担当者名>さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>です。

本日はトライアルにお時間をいただきまして、ありがとうございました。

今回はビジネスの基本的な考え方、貴社でのマーケティング業務の考え方・進め方などさまざまなことを教えていただけたことで、貴社での働き方・活躍する姿について具体的なイメージをつかむことができました。

またフィードバックの場においては「~~~」などと自分の強み/弱みを丁寧にお伝えいただけたことで、自分の長所・改善すべき点に気づくこともできました。

私としてはぜひ貴社において自分の能力を高めたいと考えております。前向きな検討をどうぞよろしくお願いいたします。

<名前> 拝

上記②のときにお礼メールを発信する場合には、具体的な感想を書くことをおすすめします。

実際に感じたことや学んだことを具体的な言葉で伝えることで、企業の担当者は皆さんを長期インターンとしてどのように受け入れて育成するかが考えやすくなります。
その結果、ミスマッチが減ります。

また、自分のなかで思考を整理することもできます。

③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき ーーその企業の内定を承諾する場合

(本文)
<企業名>
○○さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>と申します。

内定のご連絡をいただきありがとうございました。

ぜひ貴社で長期インターンをさせていただきたいです。

初回出社についてですが、上から希望順に
・<日付>
・<日付>
・<日付>
です。

もし上記の日付で調整が難しい場合には、ご連絡ください。すぐに別の候補日をお出しいたします。

また初回出社時に持参すべきものについても確認いたしました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

<名前> 拝

③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき ーーその企業の内定を承諾するか迷っている場合

(本文)
<企業名>
○○さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>と申します。

内定のご連絡をいただきありがとうございました。

現在、他にも長期インターンの選考を受けている企業がございます。

私としては全ての企業の選考を受け切ってから、内定承諾の意思決定を下したいと考えています。

そのため<日付>までお時間をいただきたいです。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

<名前> 拝

③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき ーーその企業の内定を辞退する場合

(本文)
<企業名>
○○さま

お世話になっております。○○大学3年の<名前>と申します。

内定のご連絡をいただきありがとうございました。

内定をいただいたうえで恐縮なのですが、今回は貴社の長期インターンを辞退したいと考えています。

理由といたしましては、他社さまの長期インターンの方が自分の目指す成長がより実現できると考えたためでございます。

今回貴社には<~~~>という気付きをいただきました。この点は貴社とかかわらなければ得ることのできなかった知見だと思っております。

改めましてこの度は選考していただきありがとうございました。またご縁がありましたらなにとぞよろしくお願いいたします。

<名前> 拝

まとめ

お礼メールを適切に送るというのは、ビジネスパーソンとしての最初の一歩となります。

メールを通じて企業と良好な関係を気づくことは、選考を進める上ではもちろん、一社会人としてのモラル・マナーを養ううえでも重要です。

ぜひこの記事で紹介した例文などを活用しながら、適切にお礼メールを書けるようになってください。

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