長期インターンの選考に際して、企業へのお礼メールを送ることは大切なマナーのひとつです。
感謝の気持ちを伝えるだけでなく、今後の関係を築くきっかけにもなります。しかし、「どのように書けば良いかわからない」「失礼のない表現を使いたい」と悩む人も多いのではないでしょうか?
本記事では、お礼メールの基本構成や具体的な例文を紹介するとともに、送信時に注意すべきポイントについても解説します。正しいマナーを押さえて、好印象を与えられるメールを作成しましょう!
▼目次
長期インターンに関連して、お礼メールを送るべきタイミングは主に以下の3つです。
長期インターンの選考に応募すると企業の担当者からメールで、選考に関する案内が来ます。
この案内には選考の手順、次の選考ステップの案内、日程調整などが書かれています。
これらの案内を受け取ったら、メールの内容を確認した旨を伝える意味も込めて、お礼メールを送ります。
長期インターン選考においては、お試しインターン(トライアル/実技選考)、オフィス訪問など、企業の担当者にまとまった時間を割いてもらうことがあります。
そうした場合には、時間を割いてもらったことに対して、お礼を伝えるようにしてください。
特に、選考前あるいは選考中に実施されるカジュアル面談・オフィス訪問は、相互理解を深めることを目的としています。そうした機会においては、企業の担当者も学生の皆さんがどのような感想を抱いたか気になっているため、率直な感想と併せてお礼メールを送ると良いでしょう。
なお、面接後のお礼メールは必須ではありません。面接後のコミュニケーションのボールは企業の担当者にありますから、企業からの連絡を待つスタンスでいても特に問題はありません。ただし、その際には必ず面接が終わるときに口頭でお礼を伝えてください。
長期インターン選考を受けた企業から内定通知を受け取ったときには、採用の意思決定を下してもらったことに対して、お礼を伝えましょう。
そのうえで、その企業の内定を承諾する場合には、その意思も併せて伝えてください。
なお、その企業の内定を承諾するか迷っている場合にも、その意思をお礼メールを通じて伝えてください。迷っている場合にメールを返さないというのはご法度です。
お礼メールは以下の構成で書きます。
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(件名)※企業側からのメールへの返信の場合は不要
(本文)
企業名
担当者名
冒頭のあいさつと自己紹介
お礼と感想
連絡事項
署名
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多くの場合、お礼メールを送るタイミングは、前に紹介したもののうち
①選考を受けている企業の担当者からメールをもらったとき
③選考の結果、特に内定通知を受け取ったとき
になるかと思います。
この場合は、企業からの連絡に対して応答することが最優先ですから、お礼の気持ちは簡潔に伝えてください。
極端な話「次回選考について丁寧にご案内いただきありがとうございます」「内定のご連絡をいただきありがとうございます」くらいの文でも構いません。
一方で②トライアル、オフィス訪問など、企業の担当者に時間を割いてもらったときにおいては、お礼メールは学生の皆さんからの発信になります。
このときには丁寧にお礼と感想を伝えてください。
お礼メールはビジネスメールの一つです。
そのため、ビジネスメールのマナーに従って書く必要があります。特に以下の点には気をつけて書いてください。
皆さんからメールを発信する際には、皆さん自身でメールの件名を決める必要があります。
その際には、「お礼メールであること」と「誰から発信されたか」が一目で分かるような件名をつける必要があります。
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良い例
・【大学・学年・名前】本日の御礼
・本日のオフィス訪問の御礼(大学・学年・名前)
悪い例
・(件名なし)
・本日はありがとうございました
・御礼
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ビジネスメールでは、メールの冒頭に宛名を書きます。
宛名は通常「企業名(改行)担当者名+さま」の順で書きます。
担当者名が分からない場合は「企業名(改行)ご担当者さま」と記載してください。
なお企業名は必ず「株式会社」を入れた正式名称で書いてください。その際「株式会社」が前につくか、後ろにつくかはしっかり確認しましょう。
(前株、後株が異なる場合、まったく異なる企業となる場合もあります。)
自己紹介は必ずしてください。
その際には「大学・学年・名前」を記載してください。それ以外は原則不要です。
メールアカウントはビジネスシーンにふさわしい表示、できれば「漢字の姓名」にしてください。
私用メールを使っている場合、ニックネームを表示名として設定していることもあるかと思います。その場合にはニックネームを外すか、新しくメールアカウントを発行してください。
なお、企業によっては不適切なニックネームが表示された場合、「ビジネスの常識が無い」と見なしてネガティブに評価することもあります。ご注意ください。
お礼メールを発信する、企業からのメールに返信する場合には、原則24時間以内に対応してください。
企業からのメールへの返信に一営業日以上かかると、その後の調整に時間がかかります。またこちらからメールを発信する場合、時間が経つと企業の担当者は何に対するお礼か分かりづらくなります。
また送る時間については、原則日中(8時から19時)にしてください。仮にオフィス訪問などが夜にあった場合は、22時までにメールを発信しましょう。(22時をすぎる場合は翌日の午前中でも構いません)
細かい部分ではありますが、ビジネスメールに適した言葉遣いをしてください。
【要確認事項】
・文末に句点「。」を打っているか
・文末にエクスクラメーションマーク「!」を使っていないか
・適切に改行しているか
・第一人称が「私」となっているか
・第二人称が「貴社」となっているか(「御社」は話し言葉ゆえNG)
上記②のときにお礼メールを発信する場合には、具体的な感想を書くことをおすすめします。
実際に感じたことや学んだことを具体的な言葉で伝えることで、企業の担当者は皆さんを長期インターンとしてどのように受け入れて育成するかが考えやすくなります。
その結果、ミスマッチが減ります。
また、自分のなかで思考を整理することもできます。
お礼メールを適切に送るというのは、ビジネスパーソンとしての最初の一歩となります。
メールを通じて企業と良好な関係を気づくことは、選考を進める上ではもちろん、一社会人としてのモラル・マナーを養ううえでも重要です。
ぜひこの記事で紹介した例文などを活用しながら、適切にお礼メールを書けるようになってください。