長期インターン1か月目の教科書


長期インターンで成功出来るかどうか。
それは「最初の1か月で主体的に動けるか」にかかっています。今回は毎月多くの学生を長期インターンの世界へ送り出し成長を見届けてきたIntern Streetが分析して分かった「長期インターン1か月目の哲学」を解説します。

1. 長期インターンへの幻想を捨てろ!

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そもそも皆さんが長期インターンに求めるものは何でしょうか?
「大きな裁量で自分の強みを活かした仕事をしたい」
「ビジネススキルを身に付けたい」
「自分の今持つ力を試したい」
といった、自分を成長させる環境だろうと思います。

では質問を変えてお聞きします。
長期インターンを採用する企業はどのような環境を用意していると思いますか?
・入社してすぐに裁量権の大きい仕事を回してもらえる態勢
・社員に1対1で手厚い教育をしてもらえる環境
・みなさんの提案を全て実行できる環境
このような企業が主体的に長期インターンを育てていく環境を想定していませんか?

皆さんの成長のために敢えて厳しく言いますが、こんな環境は「幻想」です。99.9%こんな環境はありません。長期インターン生として成長するためにはまずこのような幻想を捨ててください。

1-1. 長期インターンの環境とは

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長期インターンの環境とはどのようなものなのでしょうか?そもそも長期インターンを採用する企業は慈善事業として長期インターン生を雇っているのではありません。

企業は「貴重な戦力」として長期インターン生を採用しています。実際厳しい選考を行っていますよね。書類、面接、プレインターンなどでしっかり学生の可能性を見極めているのは皆さんご存知でしょう。企業は長期インターン生に大きな期待をしていますが、手厚く “お客様”として迎えることはありません

また採用されたばかりの長期インターン生は企業にすればアマチュアです。入社したばかりの長期インターン生には大きな裁量権を与えたり、面白い仕事を任せたりする「信頼」はまだありません。長期インターンの環境は皆さんが思う以上にシビアです。

長期インターン生を採用する企業の多くは、「会社としてやりたいことがあるが、時間と社員が足りず手が回っていない」という背景を抱えています。そのため時間を掛けて懇切丁寧に、業務の手順やビジネススキル等の教育をすることはできません。多くの場合、教育できる時に業務の手順やビジネスマナーを集中的に教育し、実務を通して長期インターン生自らが咀嚼し理解し身に付け、それを後からフィードバックするという長期インターン生自身のPDCAサイクルに大きく依存した教育モデルを採用しています。
(これをOJT方式, On-the-Job-Training方式とも言います)

また長期インターンを採用する企業はほとんどが実力主義です。仕事ができる人、かつ企業からの信頼が高い人が優先的に面白い仕事や裁量権の大きい仕事を任されます。そのためどんなに優秀な長期インターン生でも、仕事ができることを証明し信頼を勝ち取るまでは地道な業務をコツコツとやっています
実際Intern Streetの長期インターン生もまずはテンプレのあるメール送信や長期インターン合同選考会UNICORN等といったイベントの受付、会場設営から始まります。イベント企画運営などの大きな裁量権がもらえるのはそれらの細かい業務をこなせるようになってからと明確に言われています。

1-2.入社1か月間が大切である。

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このようにシビアな長期インターンの環境では「入社1か月間の働き方」が最も重要だと思います。
最初の1か月間は長期インターンへの第一印象(ファーストインプレッション)がつく時期です。長期
インターンと言う学生生活の多くの時間を割く活動においてこの第一印象はとても大事です。ここで長期インターンが面白いと思えなかった人はその後長期インターンに前のめりになりきれないため成長が見込めません。実際に長期インターンの離職率が最も高いのは入社1か月後です。その退職理由の多くが、「思っていたインターンの環境と違った」「自分のやりたいことが出来なかった」といった長期インターンを面白いと思えていないことによるものです。

逆に長期インターンが面白いと思えた人は長期インターンにどんどんのめり込んでいき、大きな成長が期待できます。実際に長期インターンにのめり込んだ学生は、初めに設定していた時間よりも長く長期インターンに時間を割いていて、中には休学してしまうほど熱中する人もいます。

1-3. 1か月後に目指すべき姿とは

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皆さんが目指すべき姿はずばり、「1か月後に長期インターンを面白いと思える状態」です。
これを分解すると3つの要素から成り立ちます。
①長期インターンの業務になれている状態
②社員や先輩インターン生と信頼関係が築けている状態
③自ら仕事を見つけ、作り、取りに行くことが出来る状態

最初の1か月間はこの3つの要素を達成するために動くと良いです。実際、入社後1か月間はボーディング期間として具体的なアウトプット・成果を出すよりも、業務習熟・企業理解・マインドセットの持ち方をインプットする方が優先されます。長期インターンの中で唯一インプットが優先されるこの貴重な時期に、出来る限りのインプットを行うことが重要です。

具体的なアプローチは次章で解説します。

2. 自ら業務に慣れていけ!

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業務に慣れることは単純に、皆さんができる仕事の幅を広げます。大きな裁量権がある仕事、面白い仕事が細かい業務の積み重ねである以上、業務に早く慣れることは大切です。

ではどうすれば早く業務に慣れるでしょうか。ここで改めて企業の研修環境を見てみます。企業はあらかじめ最低限の研修はしますが、個別の業務の指導は実務を通して行います。それも、「この業務はこうやって~」、と手取り足取り教えるのではなく、「とりあえずやってごらん」、とまず皆さんにさせてみて出来なかった部分を補う形で教えます。ですから、ただ教えてもらうのを待っているだけでは全く業務には慣れることが出来ません。

Intern Streetが考える最強の業務慣れの方法は、「まず考える、そして質問する、あとは自力で繰り返す」というものです。新しい業務を与えられたら、まずは自分でやり方を考えて1回やってみましょう。そして、やってみて分からない・上手く行かないところをまとめて社員・先輩インターン生に聞いてください。あとは教えてもらったことを体に染み込ませるべく、自力で何度も繰り返しましょう。

ここで勘違いしてもらいたくないのは、社員・先輩インターン生にあまり質問してはいけないのではないということです。早く業務に慣れるためにも、むしろ積極的に質問してください。但し、1から10までだらだら聞くのではなく、分からないことを簡潔に聞くようにしましょう。

3. 自ら仕事を見つけろ、作れ、取りに行け!

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ビジネスにおいて仕事は他人から与えられるものではありません。
特に長期インターンというシビアな環境では、仕事を自分で見つける・作る・取りに行くことが出来る人だけが企業内で生き残り、大きな成長を得ることが出来ます。まずこのことを肝に銘じてください。

その上で、入社後1か月間で仕事を自分で見つけ、作り、取りに行く習慣を身に付けていきましょう。最初から無理矢理大きなことに手を出す必要はありません。(最初からは大きな仕事に手を出させてはもらえませんしね。)

まずは長期インターン勤務を通じて細かい課題を見つけたり、社員や先輩インターン生の仕事を肩代わりしたりするところから始めましょう。例えば会議の議事録を録る、文面だけもらってメール送信業務をこなす、イベントの資料を印刷する等とその時自分でできると思ったことを是非手を挙げてやってください。

こうすることにより、自分で考えて行動する習慣が勝手に身に着き、かつ自分の手が出せる仕事の範囲が広がっていくので、2か月目以降のアウトプット・成果を求められる時期に自力で結果を出せて、生き残りやすくなります。また自分がやりたいと思ったことを仕事にするのが上手くなるので、やりたいことをさせてもらえる可能性が格段に上がります。

4. 自ら人と話していけ!

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大きな裁量権を与えてもらう、実行するには「仕事ができる能力」だけではなく「周りからの信頼と協力」が必要です。

大きな仕事は時として企業の未来を左右しますから、当然ながら企業が信頼を置く人に任されます。またビジネスにおいて、大きな仕事はたとえどんなに優秀であっても一人ではできません。必ず周囲の協力が必要となります。

周囲の人間から信頼と協力を引き出す上で大事なのは、結局のところ人望です。「あいつなら大丈夫」「あいつのためなら良いだろう」という一言を引き出すためには、「自分のことを周りに理解してもらうこと」「周りのことを自分が理解すること」が不可欠です。

ですので、積極的に周りの人と話してください。話題は業務に関する話でも、個人的な話でも何でもOKです。業務に関することであれば、積極的に質問し、相談してください。個人的な話であれば、ランチに誘ったり、業務の隙間時間に雑談したりしてください。飲み会やBBQを企画して大々的に交流するのも面白いですね。

5. 最強の長期インターン生になるために

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最強の長期インターン生になるためには自分が仕事を面白いと思えることが必須です。そのためには自分が仕事をしやすい状況を自分で作る必要があります。

今回紹介した「業務に慣れる」という能力の部分、「仕事を自分で見つけ、作り、取りに行く」という気持ち・習慣の部分、「周りの信頼・協力を引き出す」という環境の部分の3つはどれも繋がっていて、同時に伸ばしていくことで初めて意味を持ちます。

長期インターンで圧倒的な成長を得るために是非スタートダッシュを決めてください。

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