新型コロナウイルスの感染拡大により大学生から活躍の機会が奪われました。この社会的危機に立ち向かうべく、スローガンの長期インターン専門ブランドIntern Streetが立ち上がりました。リモートワーク型の長期インターンで活躍の機会を創り出すHome Intern Projectの企画背景について、Intern Street長期インターン生が語ります。
▼目次
プロフィール
穗原充:
東京大学教養学部教養学科4年
2018年5月からスローガン株式会社・Intern Streetの立ち上げに長期インターンとして参画し現在まで勤務を続ける。勤務歴は2年1か月(2020年6月現在)在籍インターン生の中でも最も勤務歴が長い長期インターン生の1人。
学問との両立を理由に2018年10月からリモートワークを織り交ぜた勤務形態をとってきた。
今回のHome Intern Projectの原点は私の個人的な体験にあります。今年3月に私は大学の研究のために海外にいましたが新型コロナウイルスに伴う国境封鎖により、予定より1週間早めて帰国をしなければなりませんでした。不本意にも研究途上での帰国となりました。
この状態で長期インターンに復帰したのですが、そこで私のみならず多く大学生の仲間が同じような境遇に遭っていることを知りました。通常Intern Streetに長期インターンの相談に来る学生は、将来の夢や成し遂げたい成長等、夢と希望に満ちた話をするのですが、その当時は留学からの途中帰国・長期インターン/アルバイトの休止・休退学の検討など、活躍の機会を失った辛い話ばかりでした。非常にショックを感じたのを覚えています。
自分を含めた大学生の機会損失を目の当たりにし、私はIntern Streetの長期インターン生として何か出来ないかと考え、危機感を共有した事業部長と共同で動き出しました。
4月上旬に私たちは「大学生に最速で、良質な活躍の機会を提供する」というゴールのために、リモートワーク型の長期インターンという枠組みを使って新しい活躍機会を提供することを決断しました。
当時は多くの企業がテレワーク移行を進めており、Intern Streetの顧客の中心となるベンチャー企業では先駆けてオンライン化が完了していました。また私自身が2年近くリモートワークで成果を出し続けていたこともあり、Intern Streetにはリモートワークの長期インターンのノウハウがありました。
以上の背景からリモートワーク型の長期インターンという枠組みが、企業にとって最も受け入れ態勢が整えやすく、かつ大学生の活躍の機会として充分に機能すると判断したのです。こうして動き出したのがHome Intern Projectです。
私たちはリモートワーク型のインターンの情報を集約したプラットフォームを作成致しました。
▼ページリンク▼
https://internstreet.jp/events/home_intern_project
当時はフルリモートの長期インターンを受け入れる企業の情報がまとまっておらず、学生が効率よく情報を探せない状態でした。そこで「ここに来れば確実にリモートで働ける長期インターン先がある」という状態を整備したのです。
また大学生に機会を提供したいものの、リモートワークの長期インターンを受け入れた経験が無いため提供に踏み切れないという企業も多々ありました。そこでオンラインでの長期インターン教育やコミュニケーションのコツなどのノウハウを導入コンサルティングという形で掲載企業に対して提供しました。
全ては長期インターンを通じて、企業と学生が新しい活躍の場を見出す社会的ムーブメントを起こすためです。
Home Intern Projectへの企業の参加募集を始めて数週間で既に数十社の企業から名乗りを上げていただきました。現在も問い合わせは続いています。
その中で最も嬉しかったのは、私たちの「大学生への機会提供」という理念に共感して下さる企業が非常に多かったことです。私たちは問い合わせがあった企業に対して必ずヒアリングをしているのですが、皆さんが口を揃えて共感を表明してくださりました。また他にも、本来長期インターンは募集していなかったが「機会提供のためなら」ということで新しく採用枠を設定していただける企業も数多くありました。
Home Intern Projectの参加学生募集を始めて約3週間経ちますが、多くの学生の仲間達に参加していただいています。この記事を書いている今日も複数名が長期インターン採用に至りました。
中でも驚いたのが学生の動きが非常にダイナミックになった点です。
まず長期インターンのオンライン化によって地理的制約が取り払われました。従来Intern Streetで募集する長期インターンのほとんどは首都圏企業のもので、必然的に首都圏の学生しか参加できませんでした。しかしオンライン化によって地理的制約が無くなったため、首都圏外からの学生の応募が非常に活発になりました。あるIT系企業ではこれまで首都圏の学生を中心に採用していましたが、今回は70%以上が地方の学生からのエントリーとなっています。一方で首都圏外の企業の長期インターンの募集も始まりました。それを受けて今度は首都圏の学生が圏外の企業に応募するという現象も起きています。
またこれは私の見解ですが、今まで長期インターンを検討してこなかった学生が長期インターンを意識し始めたように見受けられます。授業のオンライン化等に伴って、これまで以上に学生がまとまった時間を確保しやすくなりました。大学も長期インターンも全てが家のパソコン上で完結するため、従来学生にとって最大のハードルだった時間的制約も取り払われたのではないかと思います。その結果今まで以上に多くの学生が長期インターンに向けて動き出しました。
個人的な話になりますが、私は「何か成長できることに挑戦したい!」という想いだけでIntern Streetの長期インターンに飛び込み約2年の勤務を経て、自分で考えて行動する癖・ユーザー目線での企画力・チャンスに飛び込む力を身に着けました。この甲斐あって、現在はイベントの企画設計から運営までを担当しており、また他の社員さんから提案された大きなプロジェクトにも二つ返事で参加できるようになりました。
長期インターンは「何かに挑戦したい!」という気持ちが必ず何かの成果に結びつく機会です。現在残念ながら、私たち学生の活躍の機会が悉く無くなっています。しかしそんな中で長期インターンはオンラインで完結する取り組みも多く、コロナ禍においても活躍できる機会です。今だからこそ長期インターンに飛び込んで欲しいと強く思います。
長期インターンのオンライン化によって「時間」と「場所」というハードルが大きく下がりました。とはいえリモートワーク型の長期インターンには課題がまだまだあります。
例えばコミュニケーション問題です。以前は長期インターン生が業務について分からない部分があればオフィスで直接気軽に社員さんに尋ねることができましたが、オンライン化に伴い難しくなりました。このような細かい課題が特に初めてリモートワークの長期インターン生を採る企業にとっては大きな課題となります。
ですから今回のHome Intern Projectを機に多くの企業にIntern Streetが持つノウハウを提供しリモートワーク型の長期インターンを普及させます。コロナウィルス収束後にも長期インターンの働き方の選択肢としてリモートワークが残る位にまで浸透させたいと考えています。
今回Home Intern Projectでは私自身が長期インターンを通じて得てきた成長を、是非大学生の仲間にも体感して欲しいと強く考えています。
幸いにも現在ビジネス界は落ち着きを取り戻し、リモートワークの長期インターンの枠も広がっています。大学生にとって最も距離の近い挑戦の機会として、少しでも多く、少しでも良くなるように努力していきます。
先程も述べましたが、長期インターンを通じて、企業と学生が新しい活躍の場を見出す社会的ムーブメントを起こすことが最終的なゴールです。その当事者としてこの社会的ムーブメントを盛り上げて欲しいと思います。
(文責: 穗原 充)
▼Home Intern Projectはこちら
https://internstreet.jp/events/home_intern_project