近頃始める学生が増えている長期インターンですが、そもそも長期インターンをやるメリットって何でしょう。長期インターンのメリット、デメリットはずばり以下です。
【長期インターンのメリット】
・長期インターンは学生生活を面白くする
・自分のキャリアを強くする
・長期インターンは就活を有利にする
【長期インターンのデメリット】
・学業やサークル、アルバイトとの両立が難しい
・自分の時間が作りにくい
・責任が大きくなる
この記事では、始める前に知っておきたい長期インターンのメリットとデメリットを解説します。
▼目次
学生の活動と言えば部活・サークルやアルバイト、学生団体ですよね。これらの活動にはそれぞれの面白さがありますが、長期インターンにはこれらの活動とは大きく異なる面白さがあります。
インターンには、就活における企業紹介としての「短期インターン(1日-10日)」と「長期インターン(6か月以上)」の2種類があります。
2022年卒の学生の87.8%がインターンに参加しています。その学生が参加したインターンの内、長期インターンに分類できるものは【2.8%】未満となっています。
(出典: 株式会社ディスコ インターンシップに関する調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/internshipchosa_2022.pdf)
つまり、数多くいる大学生の中で長期インターンを経験したことがある学生は非常に少ないのです。
ですから「人と違ったことがしたい・他人が持っていない知識やスキルが欲しい」人には特におすすめです。
学生にとってお金を得られる機会と言えばアルバイトです。皆さんアルバイトは面白いですか?アルバイトは予め決まった作業を繰り返すため飽きやすく、しかもその作業は自分の「将来やりたいこと」と関係がほぼ有りません。
その点長期インターンは、時々刻々と仕事が変化するため飽きにくく、「将来やりたいこと」と直結する可能性が高いです。
また長期インターンには、シフトという概念が無いため思う存分働くことが出来ます。
「将来やりたいこと」が少しでもある学生は長期インターンの方が働きやすく面白い仕事でお金が稼げます。
「将来やりたいこと」が無い学生は、長期インターンで「将来やりたいこと」を探しながらお金が稼げます。
学生の皆さんは「周りが社会人ばかり」の環境にいますか?幼稚園から大学まで周りにいるのはほとんど立場が同じ学生です。しかしながら長期インターンでは、周りにいる人はほとんどが社会人です。
学生と社会人では視点や価値観、時には趣味まで大きく異なります。そんな環境では自分の視野を確実に広げられます。実際長期インターンで「新しい自分」を見つけた人は多いです。
学生の皆さんの中には、「将来起業したい!」「会社の経営に携わりたい!」「キラッキラのビジネスパーソンになりたい!」という夢を持っている方がいるかと思います。長期インターンはそんな方にもメリットがあります。
長期インターンでは身の回りにデキる社会人がたくさんいます。また特にベンチャー企業ではすぐ近くに社長がいることが多いです。
そのため、デキる社会人の仕事のやり方やマインドセット、社長の経営ノウハウ等を生で見られます。
インターン生として成長すると社長・デキる社会人と協力して事業を進めることが出来ます。そうすると今までより近くで彼らの働きぶりが見られる他、彼らから直接自身の仕事ぶりや価値観にフィードバックがもらえます。
また企業によっては自分で事業計画や企画を設計してそれを社長や部門責任者にプレゼンする機会を用意しています。それに対してもフィードバックをもらえるため今の自身の設計力や経営を見通す力が計れる他、改善点を見出すことが出来ます。
長期インターンではしばしば新規事業立上げに携わります。そのため長期インターンを通して、どのように事業が立ち上がるかが見られます。具体的には「事業の成功・失敗の理由の違い」「人の回し方」「経営状況の変遷」が見られます。
また事業立ち上げの長期インターンを通じて、自然と【事業立上げ専用のPDCAサイクル】が身に付きます。
「将来起業したい!」「会社の経営に携わりたい!」「キラッキラのビジネスパーソンになりたい!」という夢を持っている方はしばしば「意識高い」と揶揄・敬遠されがちです。周りに自分の意見をぶつけられる人がいない人も多いのではないでしょうか。
長期インターンでは自分と価値観が近い学生と知り合うことが出来ます。そのため「意識高い」者同士で集まって意見交換をする機会が増えます。またインターン生のコミュニティもできやすく、企業を横断したコミュニティも存在します。(例えばIntern Streetには「清須会議」という長期インターン生のコミュニティがあります。)
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就活において長期インターン経験者は有利になることが多いです。それは大学生のうちにビジネスに触れることが出来るからです。ここでは就活のためのメリットを2つ解説します。
ポイントは2つ
・社会人が分かりやすいガクチカが持てる
・企業の評価が上がる
社会人が分かりやすいガクチカ
ES・企業面接の場で必ず聞かれる質問がこちら。
―Q.学生時代に最も頑張った経験は何ですか?―
皆さんこの質問に何と答えますか?よくある答えに「部長としてサークルを運営し、部員を引っ張ってきました。」「アルバイト先のバイトリーダーになって、メニューの見せ方の工夫やお客さんへのサービスを見直してきました。」というのがあります。
もちろん、その経験が無駄になることは決してありません。ですが、面接の短い持ち時間でその経験の大変さ、すごさを伝えきれますか?アルバイトやサークルはその規模や環境はバラバラです。そのため社会人はイメージがしにくいです。
特に選考の序盤は短時間で分かってもらえ易い経験を語るのがベター。そこで効果を発揮するのが長期インターンの経験です。面接官はビジネスのことをよく知っています。例えば「営業として新規のアポを獲得しました…」という話は彼らにとってパッと分かりやすいです。
企業の評価が上がる
皆さんも考えてみてください。仲間を選ぶならば未経験者よりも経験者の方を選びませんか?就活でも同じです。就活の場において、長期インターン経験者は「ビジネス経験者」となります。
長期インターン経験者の学生は、長期インターン未経験者より「ビジネスマナー・立ち回り方を知っている」「ビジネスの厳しさを知っている」と判断されるため、「学生のビジネスに対するイメージと実際のビジネスのギャップを起こしにくい」と評価してもらえます。
・「ビジネスマナー・立ち回り方を知っている」学生は企業にとっては教育の手間が省けますし、選考の過程でも「良い人」という印象を持ってもらえます。
・「ビジネスの厳しさを知っている」学生は、企業にとっては仕事を頼みやすい存在です。企業に安心感と期待を持ってもらえます。
・「ビジネスのイメージと現実とのギャップが少ない」学生は、企業に採用のミスマッチを起こしにくいと評価されるため、志望理由に説得力が増します。
厚生労働省のデータによれば、新卒被採用者の約3割が3年以内に新卒入社した企業を辞めています。(出典: 厚生労働省. (2018). 「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html)この内、「仕事が自分に合わない」という理由を選んだ人は全体の43.4%です。(出典:内閣府. (2018). 「平成30年版 子供・若者白書(全体版)就労等に関する若者の意識」
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30honpen/pdf/b1_00toku_01.pdf)
「なんとなくこの企業のブランドが格好いいから」
「企業説明会で聞いた話がなんとなく自分のやりたいことに近いから」
「この企業は給料が高いらしいから」
といった理由で企業を選ぶと実際に「仕事が自分に合わない」状況に陥りやすくなります。
長期インターンではこの「なんとなく」や「らしい」が解消できます。長期インターンという環境下では業務内容に関する情報はもちろんの事、業界全体の情報が日々大量に入って来るからです。
業務内容の理解については、例えば営業の仕事が思っていた以上に企画力を求められる面白い仕事だ、とか、マーケティングの仕事は思ってた以上に数字と向き合う地味な仕事だという実態を身をもって知ることが出来ます。業界全体の理解については、この業界が業界として成長しているか否か、業界が求める人物像はこのような人だということを感じることが出来ます。
もし少しでも興味がある業界があるならば、その業界で活動する企業で長期インターンしてみることを強くお薦めします。そうすればその業界にいる企業の姿が見えてきます。そこから自分に合った企業を選べば、確実に自分で納得する企業に出会えます。
ここまで長期インターンのメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。せっかく貴重な学生生活を割くのですから正しくデメリットを把握しておく必要があります。
長期インターンは活動の性質上、多くのコミット時間を要求されます。最低でも週2日16時間でかつ6か月以上インターンを続ける必要があります。ですからスケジュール管理を綿密にする必要があります。
学業との両立では、授業の時間割を工夫してまとまった時間を割く学生が多いです。サークルとの両立では平日はインターン、土日はサークルと互いの活動時間の違いを巧みに使う学生が多いです。アルバイトとの両立では、アルバイトのシフトを調整する学生が多い他、給料がもらえることから長期インターンに一本化する学生もいます。
4-1とも重なりますが、長期インターンを始めると基本的には忙しくなります。
そのため、業務からの長期間離脱を要する長期の旅行や留学などが難しくなります。また個人的な都合による急な勤務時間の変更はできません。(例えば急に遊ぶ予定が入ったため休むことは許されません。)
とは言え長期インターンを受け入れる企業も学生の事情を理解してくれることが多いです。長期離脱や避けられない予定変更等は分かった段階ですぐに報告・相談すれば融通を利かせてくれます。
長期インターンの業務は、アルバイトのようにマニュアルが固定した作業や代役がすぐ見つかるようなものではありません。ですから学生の多くが今までは背負ったことが無いような責任を負うことになります。
例えば仕事面では、作業の締め切りが厳格になったり、より深い考察が要求されたり、始めたことを最後までやり抜くことが強く求められたりします。また仕事外でも、モラルの問われ方が強くなります。(会社のブランドを背負うためです。)
一見すると厳しそうですが、どれも社会人になったら問われるものばかりです。そのため、「やり直しが利きやすい」学生の特権を利用して早いうちに慣れておこうとする学生もいます。
またこの記事の序盤で述べたように大きな責任に慣れた学生は企業から高い評価を受けられます。デメリットに見えて実はメリットかもしれません。
いかかでしょうか?
長期インターンは、「就活を有利に進めたい人」「何か新しいことを始めたい人」「起業や経営、ビジネスでの活躍を考える人」それぞれにメリットを持っています。基本的に長期インターンをして損することはありません。利用の仕方によって様々な好影響を自身に与えます。
一方で、長期インターンは平日2日以上~、週16時間以上~など多くの時間を割く必要があります。ですから、始める前によく考えなければなりません。
とは言え貴重な学生の時間を意味あるものに変える可能性を長期インターンは多く秘めています。まずはよく考えたうえで思い切って始めてみてください。
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