長期インターンでは給料が出ます。学生の皆さんも長期インターン選びで給料は大事な選考軸ですよね。
今回は長期・有給インターンの給料相場・給料体系・その他交通費などのお金の話をします。
▼目次
「インターン」と聞いて給料が出るというイメージを持っていますか?「インターン」と聞くと無給と考える人が多いと思います。
無給のインターンは通常、1日~10日程度の短期インターンです。ですから学生は「ゲスト」であり、その場で行ったこと(グループワークやディスカッション、ビジネスモデル設計等)が、そのまま企業の売上や利益に繋がることはありません。
一方有給のインターンは、6か月以上の長期インターンです。ですから学生は「社員」であり、インターン参加者がする行動の全てがそのまま企業のビジネスに繋がります。
有給の長期インターンは、インターン生が「ゲスト」ではなく「一緒に働く仲間」として扱われます。ビジネスに関わる以上、その労働に対して給料が支払われます。
また有給である以上、長期インターン生には相応の労働が求められます。複雑な仕事を習得してもらうのには時間がかかるので6か月以上継続して勤務することが求められます。
企業にもよりますが、1日丸々働いて9,000~10,000円台+諸経費と考えて良いです。(8時間勤務の場合)
半日であれば、その半分になります。
下記にて、Intern Street上に掲載している企業で働く長期インターン生の一般的な長期インターン生の給料例を計算してみました。
月の給料例
給料体系:時給制
時給:1,163円(東京都の最低賃金:2024年10月1日時点)
1日の勤務時間:8時間 (9:00~18:00出勤、1時間ランチ休憩)
1月の勤務日数:10日 (週2日フルタイム出勤)
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計算結果: 月給83,736円(以上)
大学生の平均アルバイト月収が6.0万円ですから、それと比べると月収は多いと言えますね。
出典: 大学生のアルバイト調査(2024年)マイナビキャリアリサーチLab
長期インターンには大きく分けて3つの給料形態があります。
1. 時給制 2. 日給制 3. 出来高制
それぞれ特徴がありますので簡単に説明します。
1. 時給制…働いた時間に対して給料が発生します。
2. 日給制… 働いた日数に対して給料が発生します。
3. 成功報酬制…働いて出した成果(例:契約件数)に対して給料が発生します。
なおIntern Streetでご紹介している長期インターンの内、約9割が時給制で、残りの約1割が日給制・成功報酬制となっています。
東京都の最低賃金が1,163円(2024年10月1日時点)となりますので、それに準ずる金額をベースの給料として設定される企業が多く見られます。
ですからアルバイト+αくらいの時給と考えてください。
なおエンジニアやデザイナー等の経験をお持ちの方はやや高くなる傾向があります。
また、長期インターンやそれに準ずる経験を持つ方は面接時の交渉次第では高めの時給を設定されます。
オフィスに出社して勤務する場合、勤務地にいる時間の内実働した時間に時給が発生します。営業先などを回る場合、その移動時間は時給が発生する場合と発生しない場合がありますので長期インターン先との確認が必要になります。またリモートでの勤務の場合、原則として申告した勤務時間に時給が発生しますが、通常の勤務よりも詳しく勤怠を申告することが求められます。
長期インターンを受け入れる企業は、長期インターン生を「貴重な戦力」としていますから、「働けるだけ働いて欲しい」というのが本音です。
但し長期インターンを受け入れる企業はその仕事の複雑性から、労働時間に下限を設けています。そこでIntern Streetでは学生の皆さんには「週2日16時間以上、6か月継続して働くこと」をお願いしています。これを下回ると紹介できる企業が減ってしまいます。
この労働条件さえ満たせば基本的には自分で自由に労働時間が設定できます。バイトと違って会社が労働時間を細かく設定することはありません。シフト表等もありませんから他人とシフトを取り合ったり、シフトの代わりを探さないと休めなかったりと言った「シフト調整問題」も無いです。思う存分働いてください。
多くの長期インターン生は、大学の学期中は平日週2-3日程度、大学の休暇期間は平日週3日以上インターンをしています。まさに「働きたいだけ働いている」と言うのが現状のようです。この点ではアルバイトよりも融通が利きますね。
アルバイトのように、例えば「継続勤務時間が100時間ごとに50円アップ」と言ったような具体的な昇給制度について具体的に定めている企業は少ないです。
また昇給の基準も、勤務時間や継続日数といった画一的なものではなく、長期インターン生としての業績や習熟度などの個人の中身を評価するものが多いです。
つまり、昇給のチャンスは会社員の昇給と同じイメージです。
ですから是非長期インターンで結果を出して交渉してみてください。相応の結果が出せていれば、皆さんが思っているより昇給しやすいです。
短期インターンと違い長期インターンには交通費が支払われます。学生の場合、入社の際に大学の定期券区間を申請し定期券外の交通費が支払われるのが一般的です。
ただし遠方からの出勤の場合一日あたりの支給額に上限を設ける企業があります。
またセールスなどの外訪の際に発生した交通費も別途支給されます。
長期インターン生は基本的には社会保険には加入しません。保護者の扶養で社会保険に入れます。この点はアルバイトの事例と同じです。
ただし年収が130万円を超える際には社員同様に社会保険に入ることが法律によって義務付けられます。(いわゆる130万の壁は適用されます。)
長期インターン先によっては様々な福利厚生を用意している所があります。例えば遠方からの長期インターン生のために住居を提供していたり、書籍補助が出たりします。スローガンのインターン生は自社で開催しているセミナーに参加出来たり、社員用研修に参加できたり、社内の花火大会に招待されたりしています。
ここまで長期インターンの給料について詳しく説明してきました。
ここで同じ大学生の給料源であるアルバイトと比較してみます。
時給はアルバイトも長期インターンもどちらも時給1,163円以上とあまり変わりません。
昇給はアルバイトでは長く続ければ少しずつ上がるというローハードルローリターンなのに対し、長期インターンは結果を出せばそこそこ上がるハイハードルハイリターンという違いがあります。
アルバイトは決まったシフトの枠があるため働く時間を自由に設定できません。それに対し長期インターンは最低労働時間さえ満たせば働く時間を自由に設定できます。またアルバイトは休む際にシフトの代わりを探す必要があるケースが多いですが、長期インターンにはそれがありません。
この点を考えると勤務時間の設定は長期インターンのほうがアルバイトよりも都合が良いと言えます。
アルバイトの場合、例えば飲食店のアルバイトであれば賄い(まかない)、ショップであれば社員割といった「現物」が給料以外に得られます。
一方長期インターンの場合は、ビジネス経験やビジネススキル、多数の社会人との人脈が給料以外に得られます。これらは【就活】で役に立ちます。
長期インターン生の中にはこれを求めてインターンを始めた人も少なくありません。彼らはビジネス経験をES・選考面接でガクチカとして語ったり、社会人の人脈を通してOB訪問・選考対策を行ったりしています。また少しずつですが「内定」に直結する長期インターンも増えてきています。
アルバイトではお金やお金で買えるものしか得られないのに対し、長期インターンではお金だけではなく、お金で買えない価値や経験を得ることが出来ます。
長期インターンは案外アルバイトよりも多くの収入を得る可能性があり、働き方の自由度も高く、そして何よりアルバイトではできない経験を積めるという点で一石三鳥です。
確かに長期インターンは多くの時間を必要としますが、その中で得られるものは、給料・経験共に他の活動よりも濃いです。是非長期インターンによって限られた学生期間を有意義なものにしませんか?
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