せっかく自分の希望に合う長期インターンを見つけたのに、面接で受からない…。このインターンで圧倒的に成長したい、と夢見ていたのにスタートラインにすら立てない。そんな状況に陥ってしまった人、陥りたくない人のために、今回はなぜ落ちたのか、そしてどうすれば受かるのかを徹底分析していこうと思います。
▼目次
長期インターンでは面接を設けていない企業もありますが、今回は面接対策特集ということで、企業が採用面接を行う理由から探っていきましょう。
企業が面接を行うのは、面接であなたの
・資質(行動特性)
・志向性(価値観)
・外見やオーラ、印象
を見たいからです。
これらの要素から面接官に「自社で働いているイメージ」が湧けば、採用される可能性は高いでしょう。
面接に落ちてしまう理由には、大きく分けて二つのパターンがあります。一つは、そもそも何が言いたいのか伝わっていないパターン。もう一つが、言いたいことは伝わっているが、その内容が面接官にとって魅力的でないというパターンです。
そしてこのどちらのパターンにおいても、乗り越えるためには面接官の視点に立って想像することが効果的です。多かれ少なかれ、今回面接で落ちてしまった人にはこの視点が不足していたと思います。では、この視点を欠いたことが一体どのように不採用に繋がったのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
「大学時代はサークルの代表を務めていました。80人の部員をまとめ、新歓にも成功して例年の2倍の新入生を集めました。」
例えばこんな感じですが、この一見ありがちな自己PRを、面接官の立場になって見てみてください。そうすると、「それで結局何が言いたいの?」という疑問が湧いてくると思います。面接官が知りたいのは事実の羅列ではなく、「どうしてサークルの代表を務めようと思ったのか」「どのような方針で大規模なサークルを運営したのか」「どのような工夫をして例年の2倍の新入生を集めたのか」といったところから見えるあなたの志向性や資質なのです。
このことを踏まえて先ほどの自己PRを直してみると、こうなります。
「みんなの居場所となるようなコミュニティ作りをしたいと思い、サークルの代表を務めました。大規模なサークルで情報共有が課題であったため、新しく情報共有ツールを導入してコミットの少ないメンバーにも活動内容が見えやすい仕組みを作り、部員が自分のペースでコミットできる体制を実現しました。新歓においてもこの情報共有ツールが役に立ち、例年コミットの多いメンバーだけで行っていた新歓活動をサークル全体で一丸となって行い、結果として例年の2倍の新入生を集めることができました」
こう説明されると、この人の志向性は「周囲によく目を配る性格であること」、資質は「大勢の人を巻き込む行動力があること」だと分かります。こうした志向性や資質がインターン内容とマッチすると面接官が判断すれば、採用は近いでしょう。
あなたの自己PRが事実の羅列になっていないか今一度見直してみてください。面接官が知りたいのは、あなたがどんな思考プロセスで動いたのか・どんな創意工夫をしたのかです。
自己PRを通して伝えたいことは何で、それを伝えるためにはどのように話をするべきなのか、という伝える意識を持って話すようにしましょう。
面接中、長く話しているうちになんだかまとまらなくなってきちゃったな…と思った経験はありませんか。
話を訊いている面接官にとっても、「この話はどこに着地するんだろう」「何を伝えたい話なんだろう」と思いながら訊いている時間が長いとストレスですし、論理的でない印象を受けてしまいます。
そんな人がするべき対策は、話の構造化と結論ファーストの話し方です。話を始めるときは、結論から述べましょう。話の結論を最初にはっきりさせることで、自分にとっても面接官にとっても、何の話なのかが分かった上で話すことができます。構造化は、結論から逆算して必要な要素を順序よく伝えていくことです。
これらを行うことができれば、決して自分が何の話をしているのか見失うことはなく、面接官にとっても分かりやすく聴きやすい話となることでしょう。
上の二つの類型はどちらも面接慣れしていない人にありがちな傾向です。伝わる話し方をするためには、何度も練習することが非常に効果的です。
できれば友人や家族に面接官役をやってもらいながら練習するのが理想的です。即時的な対応の練習になる上、他人の視点から話が分かりやすいかなどのフィードバックをもらえるからです。
もちろん他人に聞いてもらえない時でも、自分一人で話す練習をするだけで効果はあります。上に挙げたポイントに気をつけながら話す練習をして、自分自身で振り返りをするようにしましょう。
「とりあえずインターンやっておけば安心だと思っているんだろう」
この言葉にドキッとした人も多いのではないでしょうか。改めて訊きますが、あなたがインターンをしたいのはなぜですか?
志望動機がきちんと定まらないまま面接に臨むと、それらしい言葉を並べてみても結局面接官には「何となく」志望しているように聞こえてしまいます。
志望動機が曖昧になっている人は、以下の4つのポイントが伝わるように志望動機を組み立ててみましょう。
・長期インターンの目的(含む根拠)
・長期インターンでやりたい仕事
・その企業を長期インターン先として選んだ理由
・その長期インターンを是非やりたいという熱意
また、志望動機の書き方についてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参照してみてください。
→こちら
「長期インターンやれば色々なこと教えてもらえて役に立ちそうだから」
そんな受動的な考え方で長期インターンに臨んでいませんか?これは長期インターンを始める上でわきまえておくべき大事なポイントですが、インターンを自分の成長の場にするためには、インターンの機会を最大限利用して自ら貪欲に学ぶという積極的な姿勢が必要です。
何となく通っているだけで、手取り足取り教えてもらえるような環境ではありません。成長は与えられるものではなく、自分の手で掴みに行くものです。「教えられるの待ち」の受け身な姿勢では得られるものは少なく、またそういった姿勢は面接で見抜かれてしまいます。
企業にとって、インターン生は利益を上げるための戦力です。自分の力で企業の利益に貢献するんだ、くらいの気概でいてほしいものです。インターンという貴重な機会を与えられるのならば、企業にとっても自分にとってもウィンウィンな人材を目指しましょう。
「この子のやりたいことは、うちのインターン内容とずれているのではないだろうか。」
長期インターンの面接では、将来のキャリアプランについて尋ねられることが多いです。「やっぱりやりたいことと違った」という理由でせっかく採用したインターン生に早々に辞められてしまっては困るので、面接官にとってもここは不安に感じやすいポイントなのです。
現時点で将来的にやりたいことが何で、そのためにこんな経験を積みたいからここでインターンがしたい。といった具体的なキャリアプランの中にインターンを組み込めると、目的意識や一貫性も伝わり、企業からの信頼度も高まるでしょう。
ただ、現時点でそこまで明確にキャリアプランが定まっている人は少ないですよね。まだ定まっていない場合は、将来のゴールから逆算する方式ではなく、ここまでの経験からステップアップするという前進型で考えてみるのも良いと思います。
例えば「大学の授業でマーケティング理論を学んでいるので、インターンを通して実践の場でマーケティングを使ってみたい」「高校時代の経験から教育格差に問題意識を持っているため、御社の教育事業でインターンをしたい」といった具合です。
前進型でも自分の一貫性や目的意識を伝えることは十分にできるので、是非一度考えてみてください。
いかがでしたか?説明してきたポイントを要約すると以下のようになります。
・面接対策は面接官の視点に立って考えることが大事
・長期インターンの面接に落ちる原因は、「伝わる話し方ができていない」/「伝わっているが面接官にとって魅力的に思えない」の2つに大別される
・伝わる話し方ができていない人は、「事実の羅列ではなくプロセスを伝える」「結論ファーストで話す」ことが効果的
・伝わっても魅力的に思われない人は、「志望動機を明確にする」「積極的な姿勢で臨む」「キャリアプランの中でインターンを考える」ことが効果的
こうした点に注意しながら面接対策をすることは、ただ採用を勝ち取るための手段になるだけでなく、長期インターンを始める前に自己分析や自分のキャリアについて見つめ直す良い機会にもなることと思います。
是非しっかり対策をして、素敵な長期インターンライフを迎えてください。
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