【スタートアップ採用者向け】優秀な学生を短期間で採用できる「長期インターン」という枠組み

リモートワーク下でのチーム内のコミュニケーションを促進するためのSlackアプリ「Colla」を運営する株式会社トラックレコード。2018年創業で現在4期目の同社は、2020年の急速なリモートワーク化を追い風に、急速に成長を遂げました。

この裏で、トラックレコード社では「人材不足」というスタートアップ特有の成長痛を抱えていました。当時の人員数は合計で10人程度。1,000を超えるユーザー企業を抱えるまでに成長したCollaの運営には到底足りませんでした。

その中で同社は長期インターン生を採用することで、高水準の人材を最速で確保することに成功しました。そこで今回は同社の長期インターン採用の背景と考え方について、代表取締役・共同経営者の芹川太郎さんと長期インターン生の長澤知寿さんにお話を伺いました。

プロフィール

インタビュイー
芹川 太郎さん 株式会社トラックレコード代表取締役
長澤 知寿さん 株式会社トラックレコードインターン生

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【リードタイム1か月】長期インターンで緊急度・重要度ともに高い採用ニーズを解消

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ー長期インターン生の採用を検討された背景を教えてください。

芹川さん: シンプルに人手が足りていなかったからです。特に、ある程度複雑な課題を自分で考えて解決してくれるリソースが足りていませんでした。

採用は最初から長期インターンに絞っていました。当社は創業3年ほどのスタートアップなので、内定から入社までに1年もかかる新卒社員を待つ余裕はありません。また中途社員も内定を出した後、退職から入社まで最短でも2~3か月かかりますから、やはり待つ余裕はありません。長期インターンの学生さんは、「今月からでも働いてほしい」「とはいえ半年〜1年くらいは続けてほしい」という人材に対する両方の期待を満たすことができる存在でした。

ーでは、実際に採用にかかった時間を教えてください。

芹川さん: 採用を検討し始めてから内定まで約1か月、内定から初出社まで約1週間ですね。

採用を検討し始めたのは2020年の12月頃、そこからスローガン・Intern Streetに「今月からでも来てくれる人材を紹介してください」と依頼し、2021年には1月には長澤さんに内定を出し、働き始めてもらいました。

【有利な市場状況】長期インターンはスタートアップが優秀な人材を一本釣りできる採用市場である。

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ー当初から長期インターンに対して高い期待を抱いておられたとのことでしたが、長期インターンという働き方を最初に知ったのはいつ頃でしたか?

芹川さん: 私は前の職場がディー・エヌ・エーだったのですが、その時には新卒内定者の大学生が内定者インターンとして活躍しているのを見ていました。それと同時に学生時代に他のスタートアップでの長期インターン経験を持つ新卒1年目の社員が、とても新入社員とは思えない活躍をしている事例も見かけていました。

そのため採用を考え始めた当初から、若手ポテンシャル層にリーチする手段としての長期インターンという選択肢は当然に出てきましたね。

ーでは採用開始当初は、長期インターン生にどのような活躍を期待していらっしゃいましたか?

芹川さん: 当社ではマンパワーが必要な定型業務を長期インターンにお願いするようなことを想定していません。最初は小さな仕事でも、言われたとおりにやれば済むような仕事よりは、小さくてもそれなりに自分で考えて判断する必要がある仕事をお願いしているつもりです。

基本的には普通の会社の新卒1年目と同じくらいの活躍は期待していますし、みんなそれに応えてくれると思っています。

ーかなり、長期インターン生に期待を寄せておられたことが伝わってきますが、なぜそこまで確信を持って期待できたのでしょうか?

芹川さん: 長期インターンという市場を、スタートアップがすごく優秀な人を取りやすい市場と思っていたからです。

この市場には新卒や中途採用では引く手数多になるほど優秀な人材が「スタートアップで力をつけたい」という思いを持ちながら眠っています。なので知名度のない企業でも一本釣りできる勝算がありました。

【狙い通り一本釣りに成功】 主体性の高い学生を長期インターンとして採用

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ー採用像・採用基準とその設定理由を教えてください。

芹川さん: 当社の場合、企業バリューを定めているので、長期インターン生であってもそれが採用基準のベースになってきます。ざっくり言うと、誠実さや素直さは絶対要件で、論理的思考力や主体性・利他性などを大事にしています。全体的に要求水準は高めであるという認識です(笑)。

これらに加えて、特に「当社を踏み台として社会で大きな活躍をしてくれそうか」「その方の将来の活躍を私たちが心から応援したいと思えるか」という2つの問いはかなり重視していました。

これには長期インターン期間中の当社での活躍・貢献を期待しているという意味もありますが、一方で「せっかくなら当社での経験を通じてその学生の将来に貢献したい」という気持ちも強く反映されています。

ー厳しい採用条件を設定された中で、長期インターン生(長澤知寿さん)を採用されています。採用の決め手となったのは何でしょうか?

芹川さん: 自分で決める主体性やそれを実行に移す行動力ですね。

面接時の会話も端的で論理的コミュニケーションもできていましたし、プログラミング経験や計量経済学の授業を受けていたりする点からも、論理的・定量的な思考ができる方だと感じました。
当時長澤さんには、企業での長期インターン経験などはありませんでしたが、学内外のプロジェクトの経験があり、それを通じてチームに貢献するという姿勢がすでに身についている点も高く評価しました。

加えて公共性の高い分野で仕事をしたいという志向性も行動に裏打ちされていましたし、シンプルにそれを応援したいという気持ちになりました。

【Win-Winの関係】トラックレコードも長期インターン生も相互に利益を得られる形へ

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ー長澤さんはなぜ長期インターンを始めようと思われましたか?

長澤さん: 新しいことにチャレンジして、将来に役立つスキルを身につけたいと思ったからですね。

長期インターンには、大学の授業・課外活動だけでは得られない知識やスキル、経験を求めていました。ハードスキル・ソフトスキルの両方を鍛えて成長したいと思っていたので、仕事の起承転結を任せてもらえるかどうかということは重要視していました。さらに「このような人になりたい」と思えるような魅力的なロールモデルとなる方がいる会社で働きたいと考えていました。

ー現在、どのような業務に従事されていますか?

長澤さん: 現在はプロダクトマネジャー直下で、Collaの機能開発やKPI改善のための企画を行っています。

入社して最初はプロダクトに触れるところから始めました。そこからCollaの質問※を考えてみたり、クエリを書いてユーザー行動などを学んでみたりと、プロダクトに対しての解像度を徐々に上げていきました。

芹川さん: 当社のようなWebのプロダクトを開発するような企業で、プロダクトマネージャーのアシスタントような職を務めるにあたっては、最初は「狭い領域に特化する」というよりは「開発に関わる広い領域を理解してもらう」ことの方が重要でした。ですので最初は「広く浅く」入ってもらい、細かいタスクをこなしてもらうことを長いことお願いしていました。

半年経った今は、その辺りのキャッチアップも追いついてきて、全体が広く見えるようになってきたので、これまでの経験が活きやすい状態になってきたと思っています。

ー長澤さんは現在の長期インターンの活動に満足していますか?

長澤さん: 貴重な機会を沢山いただいているので、とても満足しています。

大学がオンラインになり日常生活から刺激が少なくなる中で、長期インターンを通じて「社会と繋がっている」感覚を味わえているのは貴重です。また、答えのない世界の中で事業を切り拓いて行くことの難しさと楽しさを学べたのは良かったです。

―芹川さんは長澤さんの活躍をどのように評価されていますか?

芹川さん: 実際に長澤さんに入っていただいて、とても助かっています。長澤さんは既にSQLのクエリは僕よりも上手く書けています。これ以外にも長澤さんは僕よりも早くこなせるタスクが複数あります。

またフルタイムの社員が業務の全てに細心の注意を払うことはできないため、「”最後の砦”としてオーナーシップを持つ」領域をみんなで分担し合えると、それが小さくても、みんなが助かります。長澤さんはそういった領域を少しずつ増やしてくれていますね。

今後、長澤さんにはより大きく意思決定権を移譲して"タスク”ベースではなく"ミッション”ベースの仕事に移行していきたいです。

編集後記

今回は株式会社トラックレコードのご協力を得て、スタートアップの長期インターン採用事例をご紹介しました。

今回のインタビュー記事を通じて、スタートアップの皆さまには改めて「長期インターンは優秀な人材を迅速に採用できる枠組みである」ということを知っていただきたいと思います。
長期インターン市場は「すぐに成長できる環境に飛び込みたい」と考える優秀な学生と「すぐに活躍できる人材を採用したい」と考える急成長スタートアップの、両方のニーズがマッチする環境です。

他方でトラックレコード社のようにwin-winの関係を築くにはノウハウが必要です。インタビュー中、芹川さんは関係を築く秘訣について「採用側も学生側もお互いに自身のニーズに合った人/環境かを見極めることが重要である」と語っておられました。採用のスピード感を意識しつつも、同時に、マッチング度合いの慎重な見極めも必要となってきます。

スローガン・Intern Streetでは採用のスピードとマッチング度合い双方を追求した採用をご支援しています。優秀な若手人材の採用をご検討の際には、是非下記リンクからお問い合わせください。
お問い合わせ先: https://corp.internstreet.jp/

担当 植田 悠太郎
執筆 穗原 充

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