最近では多くの学生が長期インターンに参加するようになり、大学1,2年生からインターンを始める学生も増えてきました。その一方で、授業や他の時間と両立できるのかや、具体的にどのようなメリットがあるのか疑問に思っている人も多いのではないのでしょうか?
そこで今回は、大学2年生からインターンを始めることのメリットとデメリットを長期インターン初心者に向けてわかりやすく解説します!
▼目次
インターンシップとは学生が企業の業務を体験する機会のことです。「就業体験」とも訳されます。
現在日本では、期間によって分類される2種類のインターンがあります。
1つ目が「長期インターン」です。長期インターンとは「有給で長期間(約6ヵ月以上)実際のビジネスの現場で就業すること」を指し、主にビジネススキルや経験を身につけることを目的にしています。
社員とほとんど変わらない基準で働くことが求められており、実務経験やスキルを早い段階で身に付けることが期待できます。
詳しい長期インターンの定義はこちらの記事を参考にして下さい
⇒始める前に知っておきたい長期インターンの定義とは?
業務体系としては、特定の専門業務(営業やマーケティング、コンサルティング、エンジニア)を担当するジョブ型と、特定の事業にかかわる業務を全て包括的に担当するオールラウンダー型があります。
それぞれメリット・デメリット、難易度の幅がありますので、自身の目的に応じて選択する必要があります。
例えば総合的なビジネススキル、ビジネス経験が欲しい場合、あるいは自分の適性を見極めたいという場合はオールラウンダー型が適切です。逆に、特定の専門スキルが欲しい場合、あるいは長期インターンが初めてでまずが一つ得意な分野を得たいと考える場合はジョブ型が適切です。
これに対し、半日~1週間程度の期間で開催されるのが「短期インターン」です。主に特定の企業や業界の事業や業務を理解することを目的にしています。就職活動で「インターン」と言えば基本的に短期インターンです。
最近では9割近い新卒学生が短期インターンに参加しており、また企業側も選考プロセスの一つとして組み込みつつあることから、就活の本選考の前哨戦として位置づけられることが多いです。
「サマーインターン」、「ウィンターインターン」という言葉を耳にすることがあると思いますが、これは短期インターンを開催される時期ごとに分類したものです。
大学3年生・修士1年生の夏(卒業する1年半前の夏)に開催されるのが「サマーインターン」で、大学3年生・修士1年生の冬(卒業する1年前、本選考直前)に開催されるのが「ウィンターインターン」です。
先述のとおり、これらは特定の企業や業界を理解することが目的ですが、一部外資系投資銀行(いわゆる外銀)や外資系コンサルティングファーム(いわゆる外コン)、日系コンサルティングファーム、ベンチャー企業では、この短期インターンに参加した学生に選考パスを出すなどして、選考プロセスの一環として扱われています。
大学2年生でも長期インターンを始めることは可能です。むしろIntern Streetでは大学2年生が長期インターンを始める絶好の時期であるとして強くおすすめしています。
なぜ大学2年生が長期インターン始める絶好の機会と言えるのか?それは「時期・時間」が関係しています。
[大学2年生は時間的余裕がある時期だから]
冒頭でお伝えした通り、長期インターンは最短でも6か月程度の勤務を想定しています。しかもその期間中は継続的に週あたり20時間程度を割く必要があります。必修に追われる大学1年生、大学の専門課程に入り、同時に就職活動をしなければならない大学3年生、大学4年生と比べて、大学2年生は拠出できる時間が多いですから、長期インターンを始めやすいと言えます。
実際に筆者も大学2年生の5月より長期インターンを開始しており、大学2年生の9月までは週あたり25時間程度、大学2年生の終わりまでは週あたり20時間程度しっかり長期インターンにコミットしており、集中してビジネス経験を積むことができました。
[長期インターン経験の効果を最大化できるから]
長期インターンで得られるスキルや経験の幅と深さは雪だるま式に大きくなっていきます。
筆者の経験を事例に説明します。
長期インターンに参加する目的は人それぞれかと思いますが、基本的に長期インターンではメリットがそのデメリットを大きく上回ります。
長期インターンをする最大のメリットは「企業で働く経験が積める」ことです。これはビジネススキルを磨きたい人、就活を有利に進めたい人、将来起業を考えている人など全員に当てはまるメリットです。
先述の通り、長期インターンでは社員と同じ基準で働きます。言い換えれば、社員と同じ裁量権と責任を持って働けるのです。
参考までに筆者が関わる業務を簡単に列挙して紹介します。
次に「人脈を広げられる」というメリットを紹介します。これは就活を有利に進めたい方、起業したい方に特に知っていただきたいメリットです。
いきなりですが、「マッキンゼーマフィア」「DeNAマフィア」などという言葉を聞いたことがありますか?
この「(企業名)マフィア」という表現はアメリカ・シリコンバレーを中心に「特定の企業を一度辞めた後に起業し、成功を収めている人の集団」を指す言葉として使われています。
日本では外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー出身者らが次々を独立・起業し「マッキンゼーマフィア」を先行して築かれ、その内の一人南場智子さんが創業したITメガベンチャーのディー・エヌ・エーから、また社員が独立・起業し「DeNAマフィア」を築かれたという話が有名です。
こうした「(企業名)マフィア」に学生の内からアクセスできる貴重な手段として、長期インターンは有効です。実際にIntern Streetで紹介する企業もこれら「(企業名)マフィア」に属する企業が多く、そこでイズムを知りながら、界隈とのつながりを増やすことが可能です。
もし皆さんがマッキンゼーに就職したいのであれば、マッキンゼー出身者が立ち上げたスタートアップで長期インターンをすることは人脈の観点から非常に有効であると思います。あるいは、もし起業したいのであれば、起業家のネットワークに長期インターンを通じてアクセスできますから同様に有効です。
またそもそも長期インターンでは社会人や経営者、あるいは志を同じくする長期インターン生との出会いが数多くあります。実際、筆者もIntern Street・スローガンの社員、取引先の方、インターン生と関わることで人脈を広げてきました。
これらの点から、長期インターンにはそれぞれの目的に応じて人脈を広げられるというメリットがあります。
最後に紹介する「給与がもらえる」というメリットを紹介します。現在長期インターンは、業務委託である場合を除いて、「アルバイト雇用」と法的見なされており、勤務には対価として給与が支払われます。
多くの長期インターンでは時給制が採用され、1時間当たり1,050円~1,200円が相場となっています。仮に長期インターン採用の一つの目安となる週20時間継続して働き続けた場合、毎月90,000円程度の給与を得ることが可能です。
大学生の収入源という観点からみると、長期インターンには2つの特徴があります。
まず勤務時間を柔軟に設定できるという点です。多くの企業では、長期インターン生は上司との話し合いによって業務量・勤務時間を調整しています。ですから事前に相談することで自分が希望する勤務時間とそれに対する給与を得ることが可能です。また時間よりも業務・アウトプットを重視し、「任せた業務が予定通り終わるならば、時間の使い方は自由に決めて良い」というスタンスの企業も多いため、固定シフト制のアルバイトと比較しても柔軟に働けると思います。
次に安定して給与を得られるという点です。長期インターン生を採用する企業の多くはたくさんの業務を抱えています。そのため一部の例外を除いて、「インターン生に任せる仕事がない」「シフトを削らないといけない」ということはありません。実際筆者も2020年4月からのコロナショック中も、毎月80-100時間分勤務時間を安定して確保することができていました。また他社で長期インターンをしている友人が「金欠で困っている」という話を耳にしたこともありません。
長期インターンの場合、受け入れる企業は、一部の例外を除いて、基本的には「働けるだけ働いて欲しい」というスタンスです。大学生の内に安定した収入を得たいという方にとっても長期インターンを検討するのは良いと思います。
長期インターンにはたくさんのメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。
長期インターンの唯一にして最大のデメリットは「多くの時間を割く必要がある」という点です。
長期インターンの採用目安として「週平日20時間程度の勤務を6か月間以上続けられること」という要件があります。言い換えれば、毎月80-100時間を半年以上拠出し続ける必要があるわけです。また長期インターンは社会人と一緒に働くわけですから、基本企業の就業時間内、つまり「平日の日中」しか働けません。
そのため学業や他の活動と長期インターンを両立させるのは不可能ではありませんが、簡単なことではありません。
学業と長期インターンを成立させるには「徹底した時間管理」と「長期インターン先との綿密な相談」が欠かせません。
時間管理に関しては、例えば履修を組む際には、できる限り午前中に講義を詰める、2コマ以上休み時間を確保する、全休を2日を捻出するなどの工夫が必要です。他にも「早朝に起きて勉強時間を確保して、日中は長期インターンに時間を割き、夜に勉強する」ような生活を送ることも必要です。
一方で、学業に関しては、長期インターン生を受け入れる企業も一定程度対応できます。例えば試験期間中には、事前に相談することで業務量・勤務時間を調整できますし、こまめに近況を報告しておくことで急に大学の用事が入っても対応できます。
実際、筆者は大学2年生-4年生の3年間で104単位(卒論10単位除く)取得し、講義にもすべて出席、GPAは3.9です(優=4.0)。より詳細に紹介すると、毎学期平均10講義履修し、大学4年生の秋学期をフルに使って卒業論文を仕上げました。
このように時間を上手く管理し、適切に周囲の協力を得ることで、学業と長期インターンは両立が可能です。
他方で、長期インターンをすることで、本来できたはずの活動ができなくなるというデメリットもあります。特にサークルや学生団体、アルバイトと長期インターンはトレードオフの関係です。
よく「サークルと長期インターンを両立したい」という声をいただきますが、Intern Streetでは積極的にはおすすめしていません。
ですからこのデメリットに対処するには、やりたいことに優先順位をつける必要があります。その際には是非「なぜ長期インターンをしたいのか」をしっかり考えてください。場合によっては長期インターンの目的と同時に撤退ライン(その期日までに目的が達成されなければ長期インターンをやめるという期日)を設定するのも良いと思います。
せっかく大学生の最大の資産である「時間」を大規模に投資するわけですから、長期インターンを始める際にはじっくりと検討してください。
大学2年生という時期は長期インターンを始めるのに絶好のタイミングです。
その背景には長期インターンに必要な時間が確保しやすいこと、そして長期インターン経験の効果を最大化しやすいことがあります。
大学2年生という時期は、大学4年間の中で自分の純粋な興味に最も時間を投資できる貴重な期間です。その中で将来のキャリアの選択肢を広げられる長期インターンに時間を割くのは有意義であると思います。
長期インターンでビジネス経験を積むことでモノの見方はアップデートされますし、自分を高めうる他人と出会う機会も作れます。実際に「長期インターンなんてしなければよかった」という意見はきわめて少数派です。多くの経験者が「やってよかった」と感じる活動も珍しいと思います。
最後に一つIntern Streetからお伝えしておくと、皆さんが今長期インターンに対して抱えている不安や悩みのほとんどは解決できるものです。不安や悩みがあれば是非周りに相談してください。入社希望先の企業の担当者、身の回りの長期インターン経験者にぶつけてみると意外と解決できます。もちろんIntern Streetに相談していただいても大丈夫です。
Intern Streetは「貴方にあった1社を厳選して紹介する長期インターン紹介サービス」です。長期インターン参画前に個別面談を実施し、みなさんの長期インターンの目的や将来のビジョンに沿って、最適な企業を紹介しています。長期インターンに少しでも興味をお持ちでしたら、Intern Streetを頼っていただきたいと思います。
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