長期インターンの志望動機 虎の巻 ~なぜ志望動機は聞かれるか?どう志望動機を考えればいいのか~

長期インターンでは採用の際に必ず志望動機が聞かれます。志望動機を一人で考えるのは難しいですよね。そこで今回はIntern Streetが過去の内定獲得者と落選者のESを徹底分析し志望動機の書き方やそもそも長期インターンで志望動機が聞かれる理由について解説します。

0. 初めに

長期インターンの採用の場では必ず志望動機が問われます。長期インターン生を採る企業にとって志望動機は採用可否を決定する最も重要な要素になります。今回は企業が採用したいと思う志望動機を解説していきます。

1. 志望動機について

志望動機はESでも面談でも必ず聞かれる項目です。ここでは志望動機について解説していきます。

1-1. 企業が志望動機を聞く理由

企業は、長期インターン生を採用する際に2つの軸で候補者を評価します。それは「スキル(技術)・マインド(姿勢、価値観)」です。この2軸を基に、採用候補者に対して「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱くことで初めて採用に繋がります。

企業が志望動機を聞く理由はずばりここにあります。企業は「みなさんのマインドを知るために志望動機を聞く」のです。

1-2. 学生から見た志望動機の価値

先ほど、企業は長期インターン採用の際に、スキル(技術)とマインド(姿勢、価値観)の2軸を主に評価すると述べました。長期インターン生として採用されるためには、スキルとマインドをしっかり評価してもらい自分の能力を見せつけることが必要です。

とは言え、多くの学生は企業が求める水準のスキルを持ち合わせていません。ここだけの話スキル面を認められて長期インターンとして採用される人は非常に稀です。

実際にどれくらいのスキルが企業に求められるか一例をご紹介します。
例えばマーケティング職では、自分一人でサイトの利用者データをマクロによってエクスポートし、見やすい形にまとめたり、SEOを念頭に置きながらキーワードを確実に拾う戦略性とユーザーを飽きさせない創造性を両立させてコンテンツを作ったりするレベルが求められます。

しかしこれだけのスキルを持ち合わせていないからと言って長期インターンとして採用されないかと言えば、答えはNOです。何度も言いますが企業は「スキルとマインド」の2軸で長期インターン候補者を評価します。そして「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱けば採用するわけです。

ですから簡単な話、スキルが未熟な学生はその不足分をマインドで補えば良いのです。企業に貢献したい、不足するスキルを習得して企業の要求レベルに届いてみせるといった、「働くことに前のめり」なマインドを見せることが出来れば「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を持ってもらえます。

2. ありがちなNGな長期インターンの志望動機

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先にネタバレしてしまいますが、志望動機に正解なんてものはありません。それは企業によって求めるマインドが異なるからです。しかし志望動機に間違った書き方はあります。これはどの企業にも共通しています。この章ではよくある間違った志望動機を3つに分類して解説していきます。

2-1. 地道な仕事ができないと判断される「きらきら」系

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以前ビジコンに出場した際に、社会的課題を見つけて解決できる施策を考えるのが楽しかったため、実際のビジネスの現場でもやってみたいと思い貴社の企画インターンを志望しました。

この類の志望動機の最大の欠点は、やりたいことばかりが先行していて、華々しく見える業務以外に目が向いていないことです。例えばこの志望動機からは、「企画以外はしたくないのね」と解釈されてしまいます。

長期インターン生に任される仕事には華々しく見える業務ばかりではなく、地道にコツコツとやることが求められたり一見雑用に見えたりする業務があります。今回の志望動機では、「華々しく見える部分は前のめりにやってくれそうだが、地味で泥臭い仕事はやってくれなさそう」という判断をされてしまいます。そうすると「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」から外れてしまうため落選に繋がりやすいです。

とは言え、志望動機においてやりたいことを全面に主張するのは悪いことではありません。むしろそういう意思を汲んでくれる企業が多いです。それを含めてやってみたいと言うより、そういう地道にコツコツな部分があっても、手が止まることなく走り続けられるだけの思いを持ったやりたいことであることをアピールしましょう。

2-2. 長期インターンでやりたいことが弱い「ふわふわ」系

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現在、新卒ではコンサルティングファームに入りたいと思っていますがまだまだコンサル業界で求められるビジネススキルを持っておらず、またコンサル業界での仕事へのイメージが湧きません。そこで今回のインターンではビジネススキルを身に付けると共に、コンサル業界での仕事のイメージを持ちたいと考えています。

この類の志望動機の最大の欠点は、長期インターンで何をしたいかが具体的でないことです。例えば「ビジネススキルを付けたい」と言う部分は全く具体的ではありません。最低でも「ロジックとして正しいことを主張しても相手を納得させられない苦い経験をしたことから、相手の立場に向き合うことを忘れず、具体的な将来ビジョンを一緒に描き、説得することが出来るスキルを身に付けたい」くらいは詳細に説明する必要があります。

長期インターンでやりたいことが「ふわふわ」していると、企業はどういう仕事を任せて良いのか、会社の環境と長期インターン候補者の目的が適合するのかが分からないため「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」から外れてしまい落選やミスマッチに繋がりやすいです。

企業にどんな業務を任せて欲しいか、長期インターンを通じてどんなスキルや経験をどのように得たいかということを具体的に伝えることを心がけると良いでしょう。

2-3. 企業への理解が薄い「ぺらぺら」系

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自分は社会的課題をビジネスによって解決したいと考えています。その中で、大学の授業で学んだ経験から、医療分野における課題を解決したいと考えており、医療業界で活躍する貴社で長期インターンをしたいと考えています。

この志望動機の最大の欠点は、なぜ他社では無くて自社が良いのかということが伝わらないことです。例えばこの志望動機からは、「医療関係の長期インターンならどこでも良い」という解釈が出来てしまいます。

この志望動機からは、自分の興味のある領域に志望企業があることは良く伝わりますが、多々ある企業の中で何故その会社を選んだのかという特別性が伝わりません。この特別性が無くても、一定程度は「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱いてもらえるとは思いますが、他に長期インターン候補生がいる時や高いマインド(姿勢、価値観)を求める企業の選考の時には、よりその企業で働きたいという想いが強い人が採用されます。

最低限、その企業のHP情報やプレスリリース内容を読み込む、アプリ・サービスを利用する等して企業の事業内容への理解や、理念・ミッション・ビジョンへの共感を伝えると良いでしょう。

2-4. NGな志望動機のまとめ

ここまでNGな志望動機の解説をしてきました。繰り返しになりますが企業がその志望動機から「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱きづらい志望動機では採用されることはほとんどありません。

記事では都合上「きらきら」系「ふわふわ」系「ぺらぺら」系と3つの類型に分けてきましたが、落選する人の志望動機のほとんどはこれらが複雑に絡み合って、採用担当者に「その企業で働いて活躍する具体的なイメージを湧かせることが出来ないのが実態です。

3. 想いの伝え方

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この章では実際にどのように志望動機を考えていけばいいかを過去の内定獲得者のESや面談での話を踏まえて解説していきます。

3-1. 志望動機の基本の4要素

1章でお伝えしたように、志望動機は採用担当者に「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱いてもらうためのものです。そのために以下の四つの点を意識して志望動機を考えてみましょう。

・長期インターンの目的(含む根拠)
・長期インターンでやりたい業務
・その企業を長期インターン先として選んだ理由
・その長期インターンを是非やりたいという熱意

長期インターンに参加する目的は皆さんそれぞれあると思いますが、この4つは外せない要素です。この章では長期インターンの目的別に、これらの4要素をどう表現するか、4要素に何を加えていけばよいかを解説していきます。

3-2. 「ビジネス・業界を知るため」に長期インターンをする人向け

例)
私はメディア業界で求められる人物像やメディア業界で働くことへのイメージを得るために御社の長期インターンを志望します。
私は将来的に「人のライフスタイルをより良いものにする」というビジョンを持っておりその達成のためにメディアという手段が最適だと考えています。御社のインターンは「○○」というメディアの運営全般に一貫して関われるということで私の業界理解にしている上、「▲▲」という理念に共感したため是非挑戦したいと思いました。
私は日頃から貴社のメディアが主として取り上げる★★をチェックしており、また大学のレポートを始めとして3000文字~5000文字の文章を書く機会が多く文字を書くことに抵抗が少ないため、貴社の「〇〇」の発展にも寄与できると考えております。

「ビジネス・業界を知るため」に長期インターンをする人が推したいポイントは、自分が情報を得たいという動機の部分です。ですからなぜビジネス・業界の知識を得たいと思ったかという根拠を明確に提示することをおすすめします。今回の例では、「人のライフスタイルをより良いものにする」という、自分の将来の夢の実現手段としてメディアはマッチしているかを考えるという長期インターンの目的を軸に、メディア業界を知りたい動機を形成しています。

「ビジネス・業界を知るため」に長期インターンをする人にありがちなのは、
・長期インターンをする目的が弱い「ふわふわ」系の発想をすること
・業務の華々しい側面しか見ない「きらきら」系の発想をすること
・情報や経験だけを得ようというTake思考だけを考えて企業へのGive思考を持っていないこと
の3つです。

この4つの落とし穴にはまらないためにも是非、
・なぜビジネス・業界の情報を得ようと思ったか
・長期インターン生としてどう自分の強みを活かしながら貢献していきたいか
・目的のために何でもやります!という熱意

を4要素に加えて意識して書いてみてください。

3-3. 「ビジネススキル・経験をつけるため」に長期インターンをする人向け

例)
今回私はマーケティングに必要なビジネススキルを得るために御社の長期インターンを志望します。
私はマーケティングという職種に興味があったため大学でマーケティングの授業を取っておりますが、そこで得られるアカデミックな情報以外にも実際のビジネスに根付いたスキルを得たいと思っています。御社は○○領域と言う新規市場を開拓しているため市場開拓に於いて用いられるマーケティングスキルを学べる場と考えました。私はマーケティングの用語など最低限の素養は身に付けておりますし、中高6年間のバレーボール部での活動から地道にコツコツと何かをすることに抵抗が無いため、貴社でもまずは地道な業務からコミットしてスキルを身につけていこうと考えています。

「ビジネススキル・経験をつけるため」に長期インターンをする人が推したいポイントは、「そのスキルが何故その企業でなくてはいけないか」という特別性と、「どのようなスキルを身に付けたいか」という中身の部分です。今回の例では企業の新規市場を開拓しているという特別性に目をつけつつ、まずは地道な業務からマーケティング技術を学んでいくという中身を提示しています。

「ビジネススキル・経験をつけるため」に長期インターンをする人にありがちなのは
・なぜその企業を志望したかが薄い「ぺらぺら」系の発想をすること
・スキルを得ようというTake思考だけを考えて企業へのGive思考を持っていないこと
・得たいスキルを明確にせず、企業に教育プロセスを丸投げする姿勢を見せること
の3つです。

この3つの落とし穴に陥らないためにも是非、
・長期インターンを通じてどのようにスキルを得るつもりか
・なぜその企業でなくてはいけないのか
・その企業にどのように貢献する予定か

を4要素に加えて意識して書いてみてください。

3-4. 「自分のスキル・経験を活かすため」に長期インターンをする人向け

例)
今回私は独自に得てきたマーケティングの知見をビジネスの場で活かしたいと思い貴社の長期インターンを志望しました。
私は大学入学当初からビジネスに興味を抱き、〇〇大学のビジネスサークルで活動しています。そのサークル内では主に広告の分析を通してマーケティングの研究をしています。また大学でも統計データ解析などのマーケティングに関わるスキルの講義を受講しております。一方でマーケティングのケーススタディで考えた際に、自分の施策が実際に消費者の行動をどのように変容させるのかまでは確かめることが出来ないもどかしさがありました。ですので実際のビジネスの場で消費者の行動を変容させることに挑戦したいと思います。
今回、貴社の▲▲という事業領域に対して××するというアプローチに興味を抱きましたので是非貴社の長期インターンに参加したいと思います。

「自分のスキル・経験を活かすため」に長期インターンをする人が推したいポイントは、既に持っているスキル・経験をどのように活かして行きたいか、という挑戦への意欲の部分です。これを多角的な視点から考えて述べることをお薦めします。

例えば「過去・現在・未来」という時間的な3つの視点から考えてみましょう。現在の視点からは自分の持つスキル・経験の魅力や価値が考えられます。では過去の視点からはどうでしょうか?例えば「スキル・経験を得る過程で学んだこと」や「スキル・経験を得てみて感じた課題」が考えられます。そして未来の視点からは「スキル・経験を使って何を実現させたいか」や「今のスキル・経験によって今後どのように自身を成長させていきたいか」と言ったことが考えられます。「過去・現在・未来」という3つの視点で考えることで、挑戦の意欲をより納得感を持って伝えることができます。

「自分のスキル・経験を活かすため」に長期インターンをする人にありがちなのは
・スキル、経験が抽象的で分かりにくいこと
・スキル、経験の自慢になってしまうこと
・なぜその企業を志望したかが薄い「ぺらぺら」系の発想をすること
の2つです。

この2つの落とし穴に陥らないよう是非、
・自分の持つスキル、経験を具体的かつ客観的に説明して魅力付けすること
・スキル、経験について自分が感じていること
・そのスキルを活かす場として、その企業が最適であった理由を説明すること

を4要素に加えて意識して書いてみてください。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか?説明してきたことを要約すると次のようになります。
✓長期インターン候補者はスキルとマインドの軸で選考される
 ⇒スキルが足りなくてもマインドでカバーできる
✓志望動機はマインドを計るためにある
✓志望動機は「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を抱いてもらうことを意識して考える
2章でも述べた通り、志望動機に正解はありません。また志望動機も皆さん様々だと思います。ですからまずは最低限、「その企業で働いて活躍する具体的なイメージ」を持ってもらえるような志望動機を作るということを念頭において考えてみましょう。
そしてその際には次の4要素を意識しましょう。

・長期インターンの目的(含む根拠)
・長期インターンでやりたい仕事
・その企業を長期インターン先として選んだ理由
・その長期インターンを是非やりたいという熱意

是非、この点を意識して長期インターン採用を勝ち取りましょう。

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